本記事では、「全世界株式」をテーマにオールカントリーと除く日本どっちがおすすめか?を解説します。
投資家から高い人気を誇る全世界株式には、「オールカントリー」と「除く日本」が存在。
このため、「どっちを購入するべきか?」と悩む方も少なくありません。
そこで、本記事では「手数料」、「時価総額」など2つの違いを深堀りします。
「オールカントリー」と「除く日本」の手数料、パフォーマンスに大きな違いはない
どちらも分散性が高く、素晴らしい投資商品と言える
5つのポイントで「自身にはどちらがおすすめか?」をチェックしよう
【検証】全世界株式オールカントリーと除く日本5つのポイントで比較

まずは、「オールカントリー」と「除く日本」の5つ違いをチェックしましょう。
本記事では、投資家から高い人気を得ている「eMAXIS Slimシリーズ」を活用して違いを比較します。

比較ポイントは以下の通りです。
ポイント①運用管理費用(信託報酬)

信託報酬は以下の通り
オールカントリー:年率0.1144%(税込)
除く日本:年率0.1144%(税込)
インデックス投資の場合、長期運用になるため手数料は極めて大切なポイントです。
年率0.1144%で全世界に分散投資できるのは、素晴らしい投資商品と言えるでしょう。
ポイント②純資産額

早期償還のリスクから純資産額も大切なポイントです。
純資産額は以下の通り
※2022年12月時点
オールカントリー:7,832億円
除く日本:1,915億円
純資産額の大きさでは「オールカントリー」が優位な結果となりました。
但し、「除く日本」も1,900億円を超える純資産額を保有しており、早期償還の心配はないと言えるでしょう。
ポイント③組入国の比較
続いて、組入国の比率についてチェックしていきましょう。
【オールカントリー】

アメリカへの投資比率は「61.4%」
【除く日本】

アメリカへの投資比率は「64.9%」
上位5ヶ国を比較すると以下の通り
投資国 | オールカントリー | 除く日本 |
アメリカ | 61.4% | 64.9% |
日本 | 5.4% | ー |
イギリス | 3.7% | 3.9% |
カナダ | 3.2% | 3.4% |
フランス | 2.8% | 2.9% |
- 日本への投資比率は5.4%
- アメリカへの投資比率差は3.5%
- その他投資比率は誤差
どちらもアメリカへの投資がメインであり、日本の構成比は5.4%と覚えておきましょう。
ポイント④年間収益率

年間収益率の違いは以下の通り
2012年~2021年(10年間)の比較
年度 | オールカントリー | 除く日本 |
2012年 | 29.6% | 30.2% |
2013年 | 49.2% | 48.8% |
2014年 | 21.1% | 21.9% |
2015年 | -2.2% | -3.0% |
2016年 | 2.9% | 3.2% |
2017年 | 20.3% | 20.3% |
2018年 | -7.5% | -8.2% |
2019年 | 26.8% | 27.5% |
2020年 | 9.0% | 9.0% |
2021年 | 32.7% | 34.1% |
年間収益率は誤差の範囲です。
日本への投資割合は「5.4%」のため、パフォーマンスに違いはあるも大きな影響はない結果となりました。
ポイント⑤組入上位10社
参考まで組入上位10社の比較もチェックしてみましょう。
※2022年12月時点
企業名 | オールカントリー | 除く日本 |
APPLE | 4.1% | 4.3% |
MICROSOFT | 3.2% | 3.4% |
AMAZON | 2.0% | 2.1% |
TESLA | 1.2% | 1.3% |
ALPHABET A | 1.1% | 1.2% |
ALPHABET C | 1.0% | 1.1% |
UNITEDHEALTH | 0.8% | 0.8% |
JOHNSON&JOHNSON | 0.8% | 0.8% |
NVIDIA | 0.7% | 0.8% |
TAIWAN SEMICONDUCTOR |
0.7% | 0.7% |
結論、上位10社の組入れ銘柄は同じであり、投資比率も僅かな違いです。
「オールカントリー」と「除く日本」の違いをまとるめと以下の通り
- 運用管理費用:同じ
- 純資産額:オールカントリーが優位
- 組入国の比率:日本への投資は「5.4%」
- 年間収益率:誤差
- 組入上位10社:同じかつ誤差
続いて「どちらかおすすめか?」について解説します。
オールカントリーと除く日本どっちに投資するべきか?5つのポイント解説

5つのポイントは以下の通りです。
①日本の経済成長で考える
まずは、日本の経済成長から投資対象を考える方法です。
- 少子高齢化
- 人口の減少
- 将来の経済成長
など、日本の経済成長は厳しいと判断する方であれば「除く日本」への投資がおすすめです。
但し、未来は常に不確実であるため「20年後どうなっているか?」は誰にも分かりません。
日本が好景気になる可能性もあるため、すべての状況に対応したい方は「オールカントリー」を選択しましょう。
②経済成長に合わせて時価総額がリバランスされる
オールカントリーの強みは自動リバランス。
世界の景気動向に合わせて投資比率は変更になります。
このため、「シンプルにオールカントリーを選択する」するというのも選択肢の1つと言えるでしょう。
但し、日本が好景気となった場合パフォーマンスは「除く日本」が優勢になります。
常に最高のパフォーマンスを求める場合、将来の経済状況も予測して投資することをおすすめします。
③日本株は個別株で対応する
インデックス投資と合わせて、個別株に投資をしている方も少なくありません。
このため、日本株を別途保有している方であれば「除く日本」を選択するのもおすすめです。
但し、デイトレードなど短期売買中心の方であれば、リスクヘッジの意味を持たないため投資スタイルに合わせて選択を行いましょう。
長期投資家であれば、個別株で日本への投資をカバーすることもできます。
④現金、保険など日本円を保有する
日本人であれば、すべての方が日本円を保有しています。
このため、投資信託は「除く日本」を選択し、現金や保険でリスク分散を行うという方法もおすすめです。
⑤迷ったらオールカントリーを選択する
ここまで色々と解説しましたが、迷ったら「オールカントリー」を選択しましょう。
日本への投資は「5.4%」であり、過去10年のパフォーマンスも大きな違いがありません。
このため、不確実な未来に幅広く対応できる「オールカントリー」を選択していれば問題ないと言えるでしょう。
日本の投資人口は「10人に1人程度」であり、最適解である全世界株式に投資を行う方は日本の金融リテラシー上位
更に「オールカントリー」または「除く日本」を真剣に考えている方であれば資産形成は高確率で成功すると言えるでしょう
「株管理アプリ」を活用してパフォーマンスをチェックしよう
実際に全世界株式を購入したら株管理アプリを活用したパフォーマンスのチェックがおすすめです。
日本株だけでなく米国株、投資信託にも対応。
カビュウは、保有株をヒートマップで表示する機能があり直感的にパフォーマンスをチェックすることができます。
タイルの大きさは「運用総額」、色は「前日比の騰落率」を表示。

証券口座を連携すれば、自動で毎月の配当金額を表示してくれます。
高配当株に投資をしているユーザー必見のアプリと言えるでしょう。

過去の取引を分析する機能も搭載。
「いつ買って、いつ売ったか?」の取引履歴から、エントリータイミングとして問題なかったかを確認することができます。

カビュウを活用して全世界株式のパフォーマンスを管理してみましょう。
無料ダウンロードは以下からどうぞ
カビュウについては以下記事で詳しく解説しています。

全世界株式オールカントリーと除く日本【まとめ】
本記事では、「全世界株式」をテーマにオールカントリーと除く日本どっちがおすすめか?を解説しました。
ポイントをまとめると以下の通り
- 運用管理費用:同じ
- 純資産額:オールカントリーが優位
- 組入国の比率:日本への投資は「5.4%」
- 年間収益率:誤差
- 組入上位10社:同じかつ誤差
投資をする際の考え方は以下の通り
結論、「オールカントリー」と「除く日本」に大きな違いはありません。
「どっちに投資をしたら良いだろう・・・」と悩んだら不確実な未来に対応できる「オールカントリー」を選択しましょう。
但し、日本株や現金比率が高い方であれば「除く日本」という選択もおすすめです。
以上、「オールカントリーと除く日本どっちがおすすめか?」まとめでした。
米国株の情報取得におすすめのメルマガについて
米国株の情報収集には「オックスフォードインカムレター」の活用がおすすめです。
OXFORD CLUBホームページより引用
運営の目的は以下の通り
- 投資元本に触らず、配当だけで生活できるようになること
- 更に大きな富を築くこと
結論、「米国高配当株」への投資を推奨しています。
無料メルマガに登録する事で、「SPAC銘柄の特徴」、「コモディティ投資のデメリット」など受け取る事可能です。
無料で活用できるので、一度使用感を試してみてはいかがでしょう。

オックスフォードインカムレターについては以下で詳しく解説しています。

【関連記事】全世界株式のメリット、デメリットを詳しく解説しています。

【関連記事】「投資信託はS&P500だけでいいのか?」をテーマにポイントを解説しています。

【関連記事】全世界株式とS&P500をテーマに違いを解説しています。
