こんにちはイチリタです。
本記事では、バブル経済について簡単に分かりやすく解説します(‘◇’)ゞ
本記事の内容
- バブル経済とは?
- バブル崩壊が起きた理由
- バブル経済時の人々の生活について
バブル経済とは?
先に結論から!バブル経済とは?
不動産や株式が投機によって実態経済以上に高騰し、それ以上は投機によっても支えきれなくなる経済状態
バブルを日本語に訳すと「泡、あぶく」ですから、簡単に破裂してしまう危険な状態というのが分かりますよね。
バブル経済ですが、1986年から1990年頃にかけて日本で発生。
人々は好景気に浮かれ、今では考えられないような事が沢山ありました。
- 高級ディスコが満員に
- 高額ゴルフ会員権が飛ぶように売れる
- タクシーを止めるのも大変
など、まさにバブルを象徴する現象です。
本記事では「そんなバブル経済はなぜ起きたのか?」、「なぜ崩壊したのか?」について分かりやすく解説します(‘◇’)ゞ
まずは、バブル経済が発生した理由から解説します。
バブル経済が発生した理由

理由①:プラザ合意による景気後退
バブル経済を知るにはアメリカとの「プラザ合意」を知る必要が有ります。
プラザ合意とは?
1985年9月22日アメリカの貿易赤字解消に向け、協調的なドル安路線を図ることを目的とした合意
簡単に言うと、為替操作です(円安⇒円高へ)
1985年当時のドル円レートは「235円」と今では考えられない円安。
2021年2月現在ドル円は106円前後という事を考えると、いかに円安だったかよく分かりますよね。
この円安により、アメリカは経済不況が続いていました。
という悩みが有ると思うので解説します。
アメリカが不況化にあったのは
円安により、日本製品が安くアメリカ国内に流通し、自国の製品が売れなくなっていたため

「性能が良く」、「価格が安い」日本車が流通すれば、アメ車が売れないのは至極当然ですよね。
そこで米国は、
「アメリカの景気回復を図りたいから貿易赤字解消させて!」

というのがプラザ合意です。
結果、アメリカの貿易赤字を解消するために取られた対応は、「為替レートの円高ドル安への誘導」
以下、プラザ合意締結後のドル円レートです。

プラザ合意締結後約2年で為替レートは235円⇒120円まで急激な円高に。
この急激な円高により起きたのが、「日本経済の景気後退」です。
当たり前ですが、今まで輸出で売上を稼いでいたメーカーなど業績悪化を招きました。
理由②景気回復を目的とした金利の引き下げ
日本政府は、景気後退を止めるため、「金利引き下げ」という金融政策を行いました。
金利引き下げとは?
金利を下げる事で人々はお金を借りやすくなる。結果、投資が活発になり経済を回そうという動きに。
企業側は融資を受けやすくなり、新規投資導入により業績向上。
業績が向上すると、人々の余った資金が徐々に増加。
そんな余った資金の投資先として注目を浴びたのが、「土地」と「株券」です。
特に、当時土地は「購入すればかならず上がる」という、土地神話まで誕生しました。
土地を購入すれば価値が上がり、更に土地を担保に追加購入する動きが活発に。

するとどうなるかというと・・・「不動産価格の異常な高騰」が各地で発生します。
理由③実態経済以上の異常な高騰
当時、土地神話に乗り土地は異常な高騰を続けていました。
分かりやすく例えると
土地の価格が上昇を続け、東京23区の土地代でアメリカ全土の土地を買い占めることができるほどに高騰したと言われています・・・
ウソみたいな本当の話です(‘◇’)ゞ
結果、人々は多額のお金を持ち消費を続け、企業の売上も右肩上がりに成長していきました。
この状態が「バブル経済」と言われるものです。
バブル経済の流れにのり、日経平均株価も38,915円の最高値を更新。
15倍前後が適正と言われているPER(株価収益率)も約80倍と企業価値に比例しない、まさにバブルと言える株価でした。
こんなバブル経済ですが、ついに終わりを迎えます。
バブル経済が崩壊した理由

日本政府は異常な土地の高騰を是正するため、「土地を買う目的での融資額を減らしなさい」という規制を行いました。
これを「総量規制」と言います。
異常な不動産価格上昇が続く事で一般の消費者は
という問題が出てしまうためです。
総量規制が行われた事で、投資家達は不動産の需要が減ると予測・・・
結果、不動産の価値が下がる⇒急いで売ろう!という行動が一斉に行われました。

元々、異常ともいえる物件価格です。
多くの不動産投資家は借金だけが残る形に・・・
ちなみに、総量規制だけではなく日本政府な様々な施策を打ち出しました。
- 金利の引き上げ
- 土地を持ってるだけで税金が掛かる「地価税」の導入
結論、ここまでの締め付けは完全なるミスです。
この結果、バブル経済は崩壊し「失われた20年」と言われる長期的な景気低迷期が続くのでした。
バブル経済起きた理由と崩壊した理由をまとめると以下の通り
【バブル経済が起きた理由】
- プラザ合意による景気後退
- 景気回復を目的とした金利引き下げ
- 実態経済以上の異常な高騰
【バブル経済が崩壊した理由
- 極端な総量規制による締め付け
- 金利引き上げ、地価税の導入
バブル経済の異常な生活3選

バブル経済の人々の暮らしをご紹介(‘◇’)ゞ
①夜のタクシーは万札を振って止めていた
バブル経済の時は、好景気のためサラリーマンの経費に関する締め付けはほぼ皆無。
新入社員にもタクシーチケットが会社から支給されていたようです。
そのため、夜の街ではタクシーを止めるのも至難の業。
予約待ちで止まっているタクシーを見つけると、万札を振りかざし「俺を乗せてくれ!」という交渉が繰り広げられていたようです。
②株式市場の高騰
バブル経済では土地の高騰に合わせて株式市場も好調。
NTTの株価がわずか2カ月で、「1株119万円から317万円」と大型株とは思えない上昇を続けていました。
ちなみに、バブル経済時は世界時価総額ランキングトップ20の内15社もの日本企業がランクイン。
いかに、日本が実態経済以上の高騰が続いていたのかよく分かりますよね。
③学生は就職活動をしているだけで現金が貰えた
企業は優秀な学生確保に向けて、交通費や謝礼という名目で就活生に現金を配布。
また、内定後他の会社に行かれないように
- 高級レストランで接待
- 海外旅行に招待
など、今では考えられない対応が取られていました。
バブル経済まとめ
本記事ではバブル経済について解説をしました。
本記事をまとめると以下の通り
- バブルのきっかけは「プラザ合意」からの「金利引き下げ」
- バブル崩壊の原因は「総量規制」、「金利引き上げ」、「地価税」
- バブル崩壊は国が意図的に行ったもの(対応は大失敗)
以上、バブル経済まとめでした(‘◇’)ゞ
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