投資知識

「ドルコスト平均法は意味がない」と言われるデメリット5選│儲からない理由とは?

悩み人
悩み人
将来のために投資信託の購入を検討中。ドルコスト平均法で積立する予定だが「意味ない」、「儲からない」という声も聞く。本当のところどうなんだろう?

本記事では「ドルコスト平均法」をテーマにメリットだけでなく、デメリットの部分を深掘りします。

積立NISAを活用した、「長期・積立・分散投資」を始める投資家が増加。

満額である月3.3万円ずつドルコスト平均法で積立投資を行っている方も少なくありません。

ドルコスト平均法は「投資タイミングを選ばない」、「ストレスが少ない」など魅力があります。

但し、「意味がない」、「儲からない」など酷評する声があるのも事実です。

そこで、ドルコスト平均法の始める前に、デメリットの部分についてもしっかりと理解しておきましょう。

本記事の結論まとめ

①ドルコスト平均法は毎月定額積立を行う

②買い時を選ばない、ストレスが少ないなど魅力がある

③但し、買い時を選べる投資家には機会損失

④将来的に右肩上がりの相場ではパフォーマンスが劣る

⑤本記事で解説する対策についても検討しよう

(基本)ドルコスト平均法とは?

まずは、ドルコスト平均法の基本を解説します。

ドルコスト平均法とは?

株価が上下する投資商品を、定期的に一定金額ずつ買い付ける方法

以下、ドルコスト平均法と一括投資を比較した表です。

  • ドルコスト:1万円ずつ積立
  • 一括投資:5万円一括購入

毎月一定額を積立した場合、株価に応じて購入株数に違いがでます。

結果、相場によっては合計株数が増加し平均購入価格を抑える事が可能です。

これがドルコスト平均法の魅力と言えます。

続いて、ドルコスト平均法のメリットのついて深堀りしていきます。

「ドルコスト平均法」4つのメリット

ドルコスト平均法のメリットは以下の通りです。

  1. 相場の平均点を狙える
  2. 買い時を選ぶ必要がない
  3. 不要なストレスを抱える事がない
  4. 少額からスタートできる

順番に解説します。

メリット①相場の平均点を狙える

未来の相場は誰にも分かりません。

このため、一定額積立投資を行う事で高値掴みを回避する事ができます。

  • 株価上昇時:購入できる株数が減少
  • 株価下落時:購入できる株数が増加

上記の通り、株価に応じて株数が変動するため「相場の平均点を取れる」とも言えるでしょう。

相場の未来を予測する事なく、平均点を取る事ができるのはドルコスト平均法の強みです。

メリット②買い時を選ぶ必要がない

ドルコストは「毎日」、「毎月」など一定頻度で購入する投資法です。

このため、市況や為替を見ながら買い時を選ぶ必要がありません。

オフィスワーカーの方など、「情報収集をする時間がない」という方にもおすすめできる投資法と言えるでしょう。

買い時を探すことなく、いつでも投資をスタートできるのもドルコスト平均法のメリットです。

メリット③不要なストレスを抱える事がない

ドルコスト平均法は高値掴みを回避できるため、不要なストレスを抱える事がありません。

以下、2022年1月~4月日経平均株価

毎年1月に非課税制度へ一括投資をする方も少なくありません。

あくまで、結果論ではありますが、2022年1月~4月にかけて下落トレンドが続いています。

こういった相場であれば、ドルコスト平均法で高値掴みを回避した方が良いと言えるでしょう。

メリット④少額からスタートできる

投資信託は100円から投資をする事ができます。

このため、「毎月5,000円」など少額から無理のない範囲で始める事ができるのは強みです。

固定費を削減したお金を活用し、ドルコスト平均法で積立投資を始める方も少なくありません。

こんな魅力のあるドルコスト平均法ですがデメリットも存在します。

「ドルコスト平均法は意味がない」と言われるデメリット5選

ドルコスト平均法のデメリットは以下の通りです。

順番に解説します。

デメリット①上昇相場ではパフォーマンスが劣る

ドルコスト平均法の強みはボックス相場で買付単価を下げる事ができる点です。

但し、右肩上がりの相場では基準価格が上昇を続けます。

このため、上記のようなチャートの場合一括投資にパフォーマンスが劣ります。

この点も「ドルコスト平均法は儲からない」、「パフォーマンスが劣る」と言われる理由の1つです。

デメリット②買い時を判断できる投資家には機会損失

正答率は人それぞれですが、正しく買い時を判断できる方にとってはドルコスト平均法は機会損失です。

  • VIX指数
  • ゴールデンクロス
  • 長期チャート

など、自信を持って投資判断をできる方は一括投資も検討してみましょう。

但し、市況によっては「買い場がなかなか訪れない」という事も考えられます。

また、投資の未来は不確定要素が多く買い時を100%当てる事は不可能である点は注意が必要です。

デメリット③高値掴みになる場合もある

ドルコスト平均法は買い時を判断しない投資法です。

このため、市況によってはバリエーションとして高値圏で合っても買い向かう事になります。

また、長期的な下落相場では忍耐力が必要です。

以下、リーマンショック時のS&P500のチャート

上記のような相場でも買い続ける必要があります。

買ったその場から評価額が減少する中、買い続けるのは精神的に楽ではないと言えるでしょう。

市況次第で、ドルコスト平均法はメンタル的に厳しくなる点は理解が必要です。

デメリット④長期で上昇を見込むなら一括が優位

以下、S&P500の30年チャートです。

長期的に見ても米国市場は高いパフォーマンスを挙げています。

今後も世界市場の右肩上がりを予測する場合、一括投資の方が複利の恩恵を受けて資産を拡大させる事ができます。

具体的なシミュレーションも確認してみましょう。

【試算内容】

  1. 投資期間:20年
  2. 投資額:1,000万円
  3. 期待リターン:年5%
  4. 投資方法:①1,000万円一括投資、②20年間分散投資

20年後のシミュレーション結果は以下の通り

投資方法 期待リターン
①一括投資 2,653万円
②分散投資 1,712万円

同じ投資額で合っても、複利の恩恵により期待リターン差は「941万円」にもなります。

このため、余裕資金がある場合、1日でも早く一括投資をした方がパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

但し、あくまで過去のチャートであり分散投資の方がパフォーマンスが上回る可能性も十分にあります。

デメリット⑤取引手数料が高くなる場合がある

ドルコスト平均法は、買付タイミングを分散させる投資法です。

このため、投資商品によっては取引手数料が高くなる可能性があります。

以下、取引手数料イメージ

1回目 2回目 3回目 4回目
分散投資 100円 100円 100円 100円
一括投資 100円

自身が投資をする商品の手数料については必ずチェックするようにしましょう。

「ドルコスト平均法儲からない」と言われた場合の3つの対策

ドルコスト平均法にはメリット、デメリットがあります。

実際に定期買付を始める場合の対策を解説します。

対策①買付手数料無料の投資商品を購入する

取引手数料が気になる方は、買付手数料が無料(ノーロード)の投資信託を購入するようにしましょう。

以下、投資家から人気の高いインデックスファンドの一覧です。

信託報酬
eMAXIS Slim S&P500 0.0968%/年
SBI・V・S&P500 0.0938%/年
eMAXIS Slim 全世界株式 0.1144%/年
SBI・V・全世界株式 0.0938%/年
eMAXIS Slim 国内株式 0.154%/年
ニッセイ 日経平均 0.154%/年

結論、すべて買付手数料が無料でありドルコスト平均法でも不要なコストが掛かる事はありません。

投資商品に悩んだら以下記事も合わせてチェックしておきましょう。

【厳選】ジュニア(積立)NISAにおすすめ投資信託ランキング5選 本記事では、「ジュニアNISA、積立NISA」をテーマにおすすめの投資信託を5選紹介します。 現在、非課税制度を中心に積立...

対策②暴落時に備えて現金を保有する

通常時はドルコスト平均法で積立し、市況暴落時に投資額を増加させる方も少なくありません。

このため、現金と投資比率を意識し、暴落時に対応できるようにするのが大切です。

(参考)買い時の指標例は以下の通り

「野村アセットマネジメント」はVIX指数水準別の1年後株価上昇率を発表しています。
(期間:2009年~2021年)

参照:世界的な株価急落と今後の見通し | 野村アセットマネジメント

結論、VIX指数が25以上の際「S&P500」及び「NASDAQ100」を購入すれば1年後100%株価が上昇しています。

このため、VIX指数の上昇を参考に一括投資を検討するのも有効な方法と言えるでしょう。

但し、あくまで2009年からのデータであるため、取扱いには注意が必要です。

VIX指数の活用にはデメリットもあるため以下記事も合わせてチェックをおすすめします。

「VIX指数(恐怖指数)とは?」基本を分かりやすく解説│最高値や計算式など 本記事では「VIX指数(恐怖指数)」をテーマに基本を分かりやすく解説します。 VIX指数とは、一般的に将来の株式市場に対す...

対策③金融資産を分散させる

資産形成においてドルコスト平均法だけでなく、金融資産を分散させるのも有効です。

「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があるように、リスク分散を行うことが資産形成には必要不可欠と言えます。

金融庁「金融ガイド」より引用

  • 債券
  • 不動産
  • 現金

など、投資商品別にリスクとリターンが異なります。

詳しくシミュレーションをしたい方は以下ツールの活用がおすすめです。

【必見】資産配分シミュレーションツールおすすめ8選│ポートフォリオの見直しに最適 本記事では「資産配分」をテーマにシミュレーションができる便利ツールを解説します。 資産形成には、正しいアセットアロケーショ...

「ドルコスト平均法」を検討している方の質問

ドルコスト平均法を検討している方の質問を集めました。

質問①積立設定は「毎日」、「毎週」、「毎月」どれが良いのか?

投資信託の積立設定は「毎日」、「毎週」、「毎月」など細かく設定する事ができます。

結論、損益率には大きな違いはありません。

投資信託は長期目線の投資をする事が前提であり、日々の買付状況の確認は不要です。

このため、1ヵ月に1回の頻度である毎月購入で問題ありません。

質問②ドルコスト平均法のシミュレーションをしたい

将来の資産をシミュレーションしたい方は、株アプリ「トウシカ」を活用してみましょう。

アプリ内でNISA制度に特化したシミュレーションが可能です。

投資信託を長期積立した場合の期待リターンを確認する事ができます。

また、「積立投資の基本」、「個別株のシミュレーション取引」にも対応しているため、投資の勉強にも最適です。

無料で使えるアプリのため、気軽にチャレンジしてみましょう。

ダウンロードは以下からどうぞ

トウシカ - 投資は株取引&つみたてシミュレーションで学ぶ

トウシカ – つみたてNISAの投資シミュレーション&株ゲーム

posted withアプリーチ

トウシカについては以下記事で詳しく解説しています。

株練習アプリ「トウシカ」口コミ、評価を徹底解説│投資初心者向き(PR) 本記事では株練習アプリ「トウシカ」をテーマに口コミ、評価を徹底解説します。 トウシカはゲーム感覚で株の練習ができるアプリで...

質問③ドルコスト平均法の出口戦略を知りたい

ドルコスト平均法で積立した資金は将来取り崩しを行う必要があります。

具体的な出口戦略は以下3点です。

  1. 投資を継続する
  2. すべて一括売却する
  3. 一部(定率・定額)売却する

資金に余裕がある場合、投資を継続する事が理想です。

但し、定年により収入が途絶えた場合「一括売却」or「一部売却」を選択しましょう。

投資家の多くから取り崩し方法として評価されているのが「定率売却」です。

4%など自身のルールに沿って取り崩す事で、複利の恩恵を受けながら資金を確保する事ができます。

詳しくは以下出口戦略の記事もチェックしておきましょう。

「積立NISA出口戦略」20年後のシミュレーション│正しい売り方を解説 本記事で「積立NISA出口戦略」をテーマに正しい売り方を解説します。 積立NISAは20年間非課税で運用できる制度です。 ...

ドルコスト平均法【まとめ】

本記事では「ドルコスト平均法」をテーマにメリットだけでなく、デメリットの部分を解説しました。

ドルコスト平均法のデメリット

ドルコスト平均法は「買い時を選ばない」、「ストレスが少ない」などメリットがあります。

また、買い時を選ぶ事は極めて難しく、未来の株価は誰にも分からないためドルコストは素晴らしい投資法と言えます。

但し、将来的に右肩上がりのチャートを形成する場合、パフォーマンスが劣る点は注意が必要です。

このため、市況が大きく暴落している時は投資額を増加させるなどのルールを検討するのもおすすめです。

以上、ドルコスト平均法デメリットまとめでした。

【関連記事】理想的なアセットアロケーションの考え方について解説しています。

【重要】理想的なアセットアロケーションとは?6つポイントで解説 本記事では「理想的なアセットアロケーションとは?」をテーマにポイントを解説します。 正しい資産形成をするには、アセットアロ...

【関連記事】買ってはいけない投資信託をテーマに注意点を解説しています。

【注意】「買ってはいけない投資信託とは?」5つの見分け方と特徴を解説 本記事では、「買ってはいけない投資信託」をテーマに注意点と見分け方を解説します。 国内に投資信託は6,000本以上存在し、...

【関連記事】投資信託と高配当株の違いを解説しています。

【比較】高配当株投資と投資信託(インデックス投資)どっちがおすすめか? 本記事では「高配当株投資vs投資信託(インデックス投資)」をテーマに特徴や違いを解説します。 積立NISAを中心に投資信託...