本記事では、「含み益は幻、含み損は現実」をテーマに意味や抑えておくべきポイントを解説します。
【記事の結論】
「含み益は幻、含み損は現実」は、損小利大を目指す投資の基本が詰まった言葉。
個人投資家の強みである、長期投資家になるべく大切なポイントを理解しましょう。
「含み益は幻、含み損は現実」とは?
まずは、「含み益は幻、含み損は現実」の言葉について解説します。
「含み益は幻」早期利確を行わず利益を伸ばす。
「含み損は現実」損失から目をそらさずに早期損切りを行う。
という意味です。
損切りはすべての投資家にって辛い行為であり、いざ「マイナスを確定させよう」と思っても行動できない方も少なくありません。
反対に含み益を見ては、
と考え微益で撤退をしてしまうという方も多いのではないでしょうか?
筆者も投資を始めたばかりの頃、上昇を続けているゲーム株に手を出し大きな損失を出しています。
「何度も損切りをしよう!」と思っても、損失額を見ると現実から目をそらしてしまっていました。
「含み益は幻、含み損は現実」は投資家心理を表した良い言葉です。
そこで、本記事ではこの言葉を深掘りしていきます。
「含み益は幻、含み損は現実」の言葉から抑えておきたい6つのポイント

ポイント①損小利大の投資家になれる
「含み益は幻、含み損は現実」の言葉通り行動することで、「損小利大」の投資家になることができます。
損失は大きく、利益は微益で撤退と逆の行動をとる方も少なくありません。
この行動は心理学「プロスペクト理論」でも研究されています。
プロスペクト理論とは?
投資家は同じ金額の利益より、損失の方が大きなショックを受ける

つまり、損失と利益では投資家は感じ方が大きく異なり、損失に対して冷静に行動することが難しいのが現状です。
結果、事前に決めていた損切りラインが来ても売却できず、「市場から退場してしまう・・・」という事に。
「含み益は幻、含み損は現実」の言葉を再度頭に入れ、「損小利大」の投資家を目指しましょう。
ポイント②長期的に成長する企業へ投資をする
「含み益は幻、含み損は現実」を意識する場合、長期的に成長をしていく企業へ投資をすることが大切です。
つまり、自身が企業成長を信じることができるのであれば、損切りせず長期ホールドでも問題ありません。
将来的に、成長するのであればむしろ買い増しタイミングとも言えます。
このため、投資をする企業への分析が必要になるため、スクリーニングアプリを活用して投資先の選定が必要です。

ポイント③余裕資金で投資をする
含みは幻と考えホールドを続けるには「余裕資金で投資をする」というのが大切。
余裕資金がない状態であれば、
と考えてしまうのが人間です。
このため、長期的な目線で見ることができるよう貯金と投資の比率を意識し、余裕を持った投資を行いましょう。

ポイント④含み益がでている銘柄は放置もあり
「含み益が気になって仕方ない・・・」という方は保有している銘柄を放置する方法もおすすめです。
利益額が大きくなるにつれて「利確したい」と考えてしまうのはよくあること。
そんな時は、保有している銘柄を忘れる「気絶投資法」も検討してみてはいかがでしょう。
正しく理解をすることで、長期投資家になることができます。

ポイント⑤決算次第で含み益でも確定する
いくら「含み益は幻」であっても企業の成長性が鈍化していれば利確が必要です。
「売上成長率が10%以下であれば利確する」など、含み益の銘柄でも利確ルールを設定しておきましょう。
また、投資企業の業績だけでなくライバル企業の動向もチェックが必要となります。
決算情報については適時開示アプリの活用がおすすめです。

ポイント⑥2倍になったら恩株化させる方法も
筆者は「含み益は幻、含み損は現実」の言葉を信じ、利益が出ていた銘柄が本当に幻となった・・・という経験を何度もしています。
「あの時売っておけば・・・」と後悔することもありますが、株式投資をする以上こればかりは仕方ありません。
そこで、利確をする1つの指標として「2倍になったら半分売却する」という方法もおすすめです。
半分売るメリットは
- 投資元本を回収できる
- 更に株価が上昇してもあまり後悔しない
- 気楽に長期ホールドできる
など、様々なメリットがあります。
詳しくは「恩株」の作り方にて解説しているので合わせでチェックをおすすめします。

「損小利大」の投資家になるために必要な4つの行動

「含み益は幻、含み損は現実」の言葉から理解するのは「損小利大の投資家になる」という点です。
但し、損小利大の投資家になるのは簡単な事ではありません。
そこで取るべき行動を4つ解説します。
①投資本で勉強する
まずは基本として、投資本を活用した勉強がおすすめです。
投資本といっても様々あり、中にはギャンブルトレードを推奨するあまりおすすめできない本もあります。
結論、「世界的投資家のベストセラー本」をおすすめします。
筆者おすすめの1冊は「ピーターリンチの株で勝つ」です。
ピーター・リンチ氏は「中小型投資の神様」と言われており、「テンバガー」という言葉の生みの親でもあります。
成長株を購入する際の注意点として
- プロがカバーしていない株を買う
- 詳しく知り理解できる株を買う
- 名前が格好良い企業への投資は注意
- 中間業者で特定の顧客への依存度が高い企業は注意
など、投資をする際に必要な考え方を学ぶことができます。
詳しくは以下で書籍について要約しています。

②シミュレーションアプリで練習する
シミュレーションアプリを活用してお金をかけずに投資の練習をしてみましょう。
シミュレーションアプリのメリットは
- お金を掛けずに新しい手法を試せる
- ノーリスクで投資練習が可能
- マンガや動画を活用してアプリで勉強できる
など活用価値があります。
無料でシミュレーションが出来るアプリで悩んだらまずは「株たす」をおすすめします。
対象銘柄も幅広く上場している3,600銘柄以上にデモトレードが可能。
ちなみに、漫画で株式投資について学べます。

ダウンロードは以下からどうぞ(無料で遊べます)
株たすについては以下記事で詳しく解説しています。

③SNSで情報交換をする
投資を勉強する方法として、SNSの活用もおすすめです。
利用者の点では、国内4,500万人の利用者がいる「Twitter」がベストと言えます。
日頃の呟きから、投資のマインドや手法を学ぶことが可能です。
他にも情報交換におすすめのツール、アプリを紹介しています。

④Youtubeを活用する
Youtubeでも投資について勉強することが可能です。
Youtubeのメリットは
- 情報の速報性
- アニメーション動画を活用した分かりやすい解説
- 利用料無料で学べる
など様々。
損切りするべきポイントなど分かりやすく解説している動画が多数あるため、以下記事をチェックし投資を勉強してみましょう。

「含み益は幻、含み損は現実」まとめ
本記事では、「含み益は幻、含み損は現実」をテーマに意味や抑えておくべきポイントを解説します。
抑えておくべきポイントは以下の通り
「含み益は幻、含み損は現実」は、損小利大を目指す投資の基本が詰まった言葉です。
但し、言葉で分かっていても行動に移すのは簡単なことではありません。
本記事では解説した投資の勉強も続け、損小利大の投資家を目指してみてはいかがでしょう!
以上、「含み益は幻、含み損は現実」まとめでした。
【関連記事】株式投資の勉強方法を解説しています。

【関連記事】おすすめの投資本10選を解説しています。

【関連記事】株式投資に役立つ情報サイトを解説しています。
