こんにちはイチリタです。
今回はこんなお悩みを解決します。
・金の埋蔵量や価格について
・金の購入方法別違いについて
・オススメの購入方法について
金(ゴールド)への投資ってどうなの?
安全資産として保有資産の一部を金にする事もオススメです
株式と金の大きな違いは、金は有限であるという事です。
国別埋蔵量は以下の通りです。
2018年時点世界の埋蔵量は54万トンです。
1位パプアニューギニアは2016年時点では1,500トンほどだった埋蔵量ですが、金鉱脈の発見により金埋蔵量で世界のトップに躍り出ました。
つまり、新しい鉱脈も発見されているという事ですね。
現在は金の採掘技術も上がっており、世界で年間3万トンほど採掘がされています。
これが金は有限であるという理由です。
ちなみに余談ですが、海水にも金は含まれているようです。
ちなみに海水からの採掘技術ができれば50億トンもの金が取れるようです。
続いて、金と株式のチャート比較です。
相場の格言に「有事の時は金」という言葉有りますが、最近は見直されています。
金は安全資産で有り、市場が暴落している時は「金は買い」とされていましたが、コロナショック時は株式と同様に暴落する形に。

世界的な市場大暴落の時は、株式の損失補填を目的に金から現金へ換える動きとなりました。
とはいえ、下落率は株式と比較して小さく安全資産として力を発揮しています。
ちなみに、10年チャートはこちら

当たり前ですが、パフォーマンスは株式に劣ります。
200年の歴史で行くと以下の通り
Jeremy Siegel, Stocks for the Long Run, McGraw-Hill; 4th Edition, 2007.
株式:700,000倍
長期国債:1,800倍
短期国債:280倍
金:4.5倍
現金:0.05倍
金(ゴールド)はどこで買うべき?

金の購入方法は以下3つです。
・金地金、地金型金貨の購入
・純金の積立購入
・金ETFの購入
一つずつ説明していきますね。
金地金、地金型金貨の購入
金購入と聞くと真っ先に思いつく方法ですよね。
結論としては、金の現物投資は非推奨です。
金地金、地金型金貨の種類は様々です。
田中貴金属ホームページより引用
・現物の紛失、盗難リスク
・保管料が発生する
・購入、売却手数料が発生する
現物の紛失、盗難リスク
現物を自宅に保管しても、金であればスペースを取りませんね。
但し、「自宅に泥棒が入った」、「自宅が水害にあった」などの場合大きな損失を出す事になります。
泥棒からすると、持ち運びがしやすく価値の高い金が自宅に置いてあれば大喜びですね・・・
保管料が発生する
購入元に保管を依頼する事も可能です。
但し、以下保管料が発生します。
田中貴金属ホームページより引用
仮にあなたが100ℊ約71万円で金を購入し、保管を依頼した場合
年間保管料として5,500円発生・・・
購入、売却手数料が発生する
発生する手数料は、保管料だけでは有りません。
以下、田中貴金属で現物を購入、売却する場合の手数料です。
田中貴金属ホームページより引用
500ℊ以下であれば別途手数料が発生してしまいます。
例えばあなたが20ℊの金貨を約14万円で購入した場合
売買に伴い6,600円(約5%の手数料)が発生します・・・
ちなみに、金の購入価格と売却価格はスプレッド(価格差)が有ります。
2020年10月16日時点では以下の通り

つまり、店頭で購入した時点で約1.5%程度手数料が発生しているという事です。
純金の積立購入

3,000円からと少額購入ができるため、現物購入よりはオススメの投資方法です
こちらも田中貴金属の純金積立からご説明します。
・月々3,000円以上1,000円単位で少額購入が可能
・自動積立が可能
・保管料は無料
・現物への変更も可能
毎月自動で積立が出来るのため、購入価格の分散投資に優れています。
また、月々3,000円からと少額購入も可能です。
保管料も無料のため、現物購入のデメリットは解消していますね。
但し、ネックは割高な積立手数料です。
月々の積立額 | 積立手数料 |
---|---|
3,000円~29,000円 | 2.5% |
30,000円~49,000円 | 2.0% |
50,000円以上 | 1.5% |
投資信託が購入手数料無料である点と比較すると、2.5%の積立手数料は非常に高く感じますよね。
もちろん、現物と同じく売却時はスプレッド(価格差)が有ります。
金ETFの購入
金への投資の場合、ETFでの購入をオススメします
オススメの金ETFは世界最大の時価総額を誇る
SPDR Gold Shares (GLD)がオススメです。
こんなETFです↓
ティッカー | GLD |
運用会社 | ステート・ストリート |
ベンチマーク | 世界の金価格 |
設定日 | 2004年11月18日 |
純資産総額 | 779億ドル |
配当利回り | 0% |
経費率 | 0.4% |
ちなみに、米国ETFを紹介していますが、日本市場からも購入する事が可能です。
東証銘柄コードは1326です。(経費率も同じ0.4%)
日本市場で取引したいという方はこちらETFを購入しましょう。
現在投資家に人気であるS&Pなどの経費率(0.03%)と比較すると金ETFは割高となっています。
金ETFをオススメする理由
ETFでの金購入をオススメする理由は以下4点です。
・盗難や災害リスクが無い
・保管料が発生しない
・売買手数料が割安
・売買のスプレッドが無い
ETFでの投資であれば、まず盗難や災害及び保管料が発生しません。
また、売買手数料は約定代金に0.45%をかけた金額です。
売買手数料は買付時と売却時にかかるので、単純計算すると往復0.9%の手数料となります。
このため、純金積立の手数料1.5~2.5%と比較すると割安となっています。
その他、純金積立のような売買価格にスプレッドが無い点もオススメの理由です。
個人的には地金型金貨もアリ

金を資産運用と考えるのであれば、ETFでの購入一択です。
ポートフォリオの一部を金ETFにする事で保有資産の安全性を高める事が出来ると考えます。
但し、個人的には地金型金貨大好きです・・・
孫の成長に合わせて毎年金貨を1枚積立してあげる爺ちゃんとか。
結婚と合わせてプレゼントする・・・
現物の金にはお金以外の価値もあるよな・・・と記事を書きながら思いました(*’ω’*)
まとめ
・金の埋蔵量には限りがある
・金は株式と比較してパフォーマンスが悪いが、現金と比較してインフレリスクに強い
・金の購入方法は「金地金、地金型金貨」、「純金積立」、「金ETF」の3種
・オススメは手数料の点で「金ETF」一択
・とはいえ、金貨もステキじゃねって話
保有資産額や年齢によっては、暴落に強いポートフォリオ作りが求められます。
債権ETFなどと合わせて、金投資についても検討してみてはいかがでしょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
暴落に強い債権ETFはこちら↓
