本記事では「高配当株の買い時とは?」をテーマに4つのポイントを解説します。
株式投資で得られる配当金には、不労所得という魅力があります。
高配当株の中には「年間利回り5%」を超える銘柄も。
こんな魅力のある高配当株投資ですが、買い時には注意が必要です。
そこで、本記事では高配当株の買い時について深堀りしていきます。
【本記事の結論】
高配当株は財務優良な銘柄が売られすぎているタイミングで購入する必要がある。
このためインデックス投資のように毎月定期積立するような投資法ではない。
買い時には注意をして少しずつ高配当銘柄を集めていくようにしよう。
高配当株の魅力とは?
高配当株投資は「不労所得」という魅力があります。
配当金 | 事例 |
---|---|
月1万円 | 電気代がタダに |
月5万円 | 食費がタダに |
月10万円 | 家賃がタダに |
月25万円 | 田舎ならFIREという選択肢も |
月1万円の配当金を得るだけでも、「毎月の電気代がタダに」と考えると金額以上に大きな力があります。
配当金が月20万円を超えてくれば、「アーリーリタイア」も視野に。
そんな夢のある高配当株ですが買い時には注意が必要です。
特に、個別株であれば「企業業績」、「株価」など見るべきポイントは様々。
インデックス投資のように、「毎月一定額積立を続ければOK」という投資法ではありません。
この点を踏まえると高配当株投資は初心者向きではないとも言えます。
そこで、本記事では高配当株投資の買い時について深堀りしていきます。
「高配当株の買い時」4つのポイントで解説

高配当株の買い時について結論から解説すると、基本的に「逆張り投資」です。
財務優良な企業が様々な要因で、株価が暴落した際に購入する必要があります。
詳細は以下4点
順番に解説します。
①株価が大きく暴落した時

株価が大きく暴落した時こそ高配当株の買い時です。
配当利回りの計算式は以下の通り

年間の配当額同じでも、株価が下がれば配当利回りはアップします。
- 年間配当額100円÷株価5,000円×100=2%
- 年間配当額100円÷株価2,500円×100=4%
このため、日頃配当利回りとして魅力がない銘柄も投げ売りにより「4%の配当利回りになっていた」なんて事も。
つまり、一時的な株価下落で配当利回りが上昇した銘柄を逆張りするスキルが必要です。
但し、暴落した銘柄をシンプルに購入するのではなく、株価が下落している理由には注目しましょう。
- 不祥事による株価下落
- 売上、利益率の低下
- 配当方針に変更
特に、「企業不祥事」、「業績不振」による暴落の場合、購入するのは注意が必要です。
基本的に、配当金は企業が事業を行った利益の一部を還元するものであり、業績不振により「減配」になる可能性があります。
このため、株価が下落はチャンスであるも「下落理由は要チェック」と覚えておきましょう。
②○○ショックなど市場全体が大暴落の時

最近の事例では、2020年3月の「コロナショック」などが良い例です。
コロナショックでは、財務優良な銘柄も株価が暴落しました。
市場全体「売りが売りを呼ぶ」展開となり、事業として影響がない企業にも不安が波及。
こんな時こそ高配当株の絶好の買い時と言えます。
一例として、優良高配当株の1つである「(9436)沖縄セルラー」のチャートを紹介します。

コロナショックの影響で約28%の暴落となりました。
沖縄セルラーはKDDI傘下の総合通信会社で、沖縄で携帯電話シェア5割の優良企業です。
- 20年連続増配(株主還元も積極的)
- 自己資本比率80%超え
- 9年連続増収増益
これだけ優良企業でも、コロナショックでは叩き売られました。
落ち着いて考えれば、携帯事業は外出自粛の影響はないにも関わらずです。
このため、市場がパニックな時こそチャンスであり「業績以上に叩き売られている銘柄はないか?」を冷静に判断することが大切と言えます。
この点は、「精神力」、「分析力」が必要となるため、高配当株は難易度が高いと言われ由縁です。
③配当利回りが〇%以上になった時

狙っている高配当株があなたが求めている配当利回りになった時も狙い目です。
ターゲットとなる配当利回りは投資家ぞれぞれ異なります。
例えば、先ほど説明した沖縄セルラーの配当利回りは「約3%」(2022年2月時点)です。
あなたが高配当株に求めている配当利回りが4%の場合
4,995円⇒3,850円に株価が下落する事でターゲットに入ります。
ターゲットする配当利回りは直近3年間のトレンドを見て、最高値付近を狙うなどの方法もおすすめです。
※沖縄セルラーの場合、直近3年で2回4%越え

配当利回りを調べる場合は「株情報サイト」を活用しましょう。

④権利落ちタイミング

権利落ちタイミングも高配当株の買いチャンスです。
反面、権利落ち前は買い時とは言えません。
権利落ち後「配当額以上に株価が下落する可能性が高い」ためです。
(参考)2020年日本たばこ産業の配当権利落ちチャート

配当金:77円
株価下落:106円
すべての株に共通することではないですが、権利確定後株を手放す投資家が多いため配当金を狙った投資はおすすめできません。
【対策】高配当株の買い時が難しいと感じたら

高配当株投資に関する対策は以下の通りです。
- 米国高配当ETFを購入する
- 単元未満株取引を活用する
- 無料スクリーニングアプリを活用する
順番に解説します。
対策①米国高配当ETFを購入する
高配当株投資が難しいと感じたら高配当ETFの購入も検討してみましょう。
高配当株御三家は以下の通り
- VYM
- HDV
- SPYD
VYMを例にとると、約400社に分散された高配当ETFです。
分散性が高いため特定の銘柄で業績不振があっても、影響を抑える事ができます。
但し、高配当株であるため好調な市況では株価上昇により配当利回りは減少。
このため、市況が厳しい時にタイミングを分散させながら投資を行う事をおすすめします。
米国高配当ETFについては以下で詳しく解説しています。

対策②単元未満株取引を活用する
最近では単元未満株(1株)に対応した証券会社が多数存在します。
上記で説明した
- 〇%以上の利回りになった時
- 株価が大きく下がった時
を狙って分割して購入する方法。
高配当株投資を行う場合、タイミングを分散させながら買い集めるという方法が有効です。
単元株取引に悩んだらキャンペーンを実施している「LINE証券」の活用をおすすめします。
キャンペーンをお得に活用して単元未満株取引を始めてみてはいかがでしょう。

LINE証券キャンペーン内容は公式をチェック
➤(公式)LINE証券ホームページ
LINE証券の特徴やキャンペーンは以下記事で詳しく解説しています。

対策③無料スクリーニングアプリを活用する
高配当株投資を行う場合、無料スクリーニングアプリを活用して投資企業のファンダメンタル分析も行いましょう。
ファンダメンタル分析に活用される代表的指標は以下の通り
PER(株価収益率) | 15倍以下なら割安 |
---|---|
PBR(株価純資産倍率) | 1倍以下なら割安 |
ROE(株主資本利益率) | 10%以上が目安 |
その他にも、競合企業との差別化や利用者の口コミなど数値では現れない部分も確認が必要です。
スクリーニングと聞くと難しく感じる方もいますが、無料で使える便利ツールがあるので以下記事も合わせてチェックをおすすめします。

(参考)配当金を管理するのに便利なアプリ2選
高配当株投資を始めたら便利なアプリも合わせて活用しましょう。
実際に筆者が使用している2種類のアプリを紹介します。
①配当管理アプリ
「配当管理アプリ」は保有株の年間配当受け取り額を手軽に知ることができます。
- 月別、年間配当金額の確認
- 企業別受け取り配当額をチェック
- 資産のポートフォリオ管理
高配当株を購入したら、「配当管理アプリ」に保有株を入力して自身の配当額をチェックしてみましょう。
少しずつ配当額が増えているのを見るとモチベーションアップになります。

配当管理アプリついて詳しく知りたい方は以下でレビューしています。

②マネーフォワード ME
「マネーフォワードME」は家計簿アプリ利用率NO.1、利用者1150万人超えの大人気アプリ。
- 収入と支出の見える化
- 複数の銀行や証券会社の口座の一元化
- 受け取った配当金を確認
既に多くの投資家が利用している無料アプリのため、積極的に活用することをおすすめします。

マネーフォワードMEについては以下で詳しくレビューしています。

【マネーフォワードME情報まとめ】
「高配当株の買い時」まとめ
本記事では「高配当株の買い時」について解説しました。
記事をまとめると以下の通り
【高配当株の買い時】
【高配当株の対策】
結論、高配当株投資は買い時が重要です。
インデックス投資とは異なり、絶好のタイミングを狙って購入する必要があります。
購入検討企業をリスト化し「株価が○○○円になったら購入する」などターゲットを決めておくことをおすすめします。
以上、高配当株買い時まとめでした。
【2022年4月10日追記】
登録者数1万人越えの投資家バク様に当サイトをご紹介いただきました。
Youtubeチャンネル➤【投資家バク】高配当・増配株で目指せFIRE
動画で解説を確認したい方は以下も合わせてチェックしてみましょう。
【関連記事】「高配当株はおすすめしない」をテーマに理由と対策を解説しています。

【関連記事】高配当株投資の失敗事例をまとめています。

【関連記事】夢の配当金生活に必要な資金を解説しています。
