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「高配当株投資はおすすめしない」と言われる5つの理由│具体的対策あり

悩み人
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老後の生活資金確保のため高配当株投資に興味がある。「おすすめしない!」という意見も聞くが実際のところどうなんだろう?

本記事では「高配当株投資はおすすめしない」をテーマに理由と対策を解説します。

高配当株投資は様々な魅力があるも「おすすめしない!」と言われるデメリットがあります。

実際に高配当株投資をする方はデメリットも理解をした上で、投資の判断をすることをおすすめします。

「高配当株投資」の魅力とは?

高配当株投資における魅力は「不労所得」です。

株式投資の利益には大きく分けて

  • キャピタルゲイン:株を売却することで得られる利益
  • インカムゲイン:資産を保有していることで得られる利益

以上、2つに分けられます。

高配当株投資は、「インカムゲイン(配当金)」であり一度購入するだけで、あとは何もすることなくあなたにお金を届けてくれます。

配当金には魅力があり

配当金 事例
月1万円 電気代がタダに
月5万円 食費がタダに
月10万円 家賃がタダに
月25万円 田舎ならFIREという選択肢も

月1万円の配当金としても、電気代がタダになると考えると気持ちの余裕は金額以上に大きいものがあります。

高配当株はあなただけの「お金の生る木」とも言えます。

こんな魅力のある高配当株投資ですが「おすすめしない!」と言われるデメリットがあります。

「高配当株投資はおすすめしない」5つの理由

「高配当株投資はおすすめしない」と言われる5つの理由を順番に解説します。

理由①成熟企業のため株価上昇は緩やか

高配当株の特徴は創立から歴史が長い「成熟企業」であることが特徴です。

このため、既に高いシェアや利益率が確保されており、今後更なる企業成長が難しいという現実があります。

高配当株として有名な「日本たばこ産業」を例にとると、国内で圧倒的なシェアを誇るも嫌煙の流れから右肩下がりのチャートとなっています。

以下、日本たばこ産業10年チャート

この点、ベンチャー企業など時価総額の小さい企業の場合、短期間で数倍~数十倍など大きなキャピタルゲインを得られることも珍しくありません。

高配当株は「成熟企業」であり、大きな株価上昇は難しいという点はデメリットです。

理由②投資初期はキャピタルゲインを目指すべき

高配当株投資では、一般的に「3~5%」の配当金を得ることになります。

仮に、100万円を配当利回り4%の企業に投資をした場合、受け取れる配当金は「年4万円」(税金は考慮せず)

4万円の配当金はもちろん嬉しい反面、「生活資金にする」と考えた場合少し物足りない金額です。

1億円投資をした場合「年400万円」の配当金となります。

つまり、資産形成を行っている段階ではインカムゲインではなく、「積極的に売却益を狙うべき」というのも高配当株投資が否定される理由の1つです。

理由③業績により減配、無配の可能性がある

企業の業績次第で配当金は「減配」、最悪「無配」の可能性があります。

事例として「東京電力」を例にとると

2011年東日本大震災の原発事故により、株価「10分の1」、配当金は「無配」となりました。

当時インフラ事業として、安定的な株価と配当金を維持しており「退職金のすべてを東京電力に投資をしていた」という方も・・・

将来のために、高配当株に投資をしても「無配になり1円も貰えない」というリスクがある点もおすすめしない理由の1つです。

理由④配当金には税金が掛かる

配当金には税金が掛かります。

具体的には以下の通り

米国課税 日本課税
(米国)配当金・分配金 10% 20.315%
(日本)配当金・分配金 0% 20.315%

特に、米国高配当株は「二重課税」のために約30%の税金が掛かります。

米国課税分の10%は確定申告で還付を受ける事も可能ですが、所得税からの還付のため所得が少ない場合は、全額は取り返すことはできません。

このため、資産形成を行っている初期段階では配当金を受け取らず、インデックス投資で複利の恩恵を受ける方が効率的と言えます。

理由⑤投資セクターが偏る可能性がある

配当利回りのみを投資判断とした場合、セクターが偏るリスクがあります。

高配当株として有名なセクターは

  • エネルギー事業
  • たばこ事業
  • 通信事業

などが有名です。

このため、特定セクターへの投資比率が上がり暴落を大きく受けてしまうリスクがあります。

但し、このデメリットは

  • 生活必需品
  • 公益事業
  • ヘルスケア

など「ディフェンシブ銘柄」を組み込むことで解決可能。

高配当株投資をする方は、セクターを分散するという点も大切なポイントです。

高配当株投資をおすすめしない理由をまとめると以下の通り

  1. 成熟企業のため株価上昇は緩やか
  2. 投資初期はキャピタルゲインを目指すべき
  3. 業績により減配、無配の可能性がある
  4. 配当金には税金が掛かる
  5. セクターが偏る可能性がある

資産形成を行う初期段階であれば、配当金は受け取らず複利の恩恵を受けられる「インデックス投資」がベストな選択肢です。

無駄な税金を払わずに、効率良く資産を拡大させることをおすすめします。

ここまで、色々と「高配当株はおすすめしない理由」を解説しましたが、筆者も高配当株を購入しています。

そこで、高配当株投資に関する具体的対策とポイントを解説します。

「高配当株投資はおすすめしない!」という方に伝えたい具体的対策

①高配当株のメリットを理解する

高配当株投資のメリットは「取り崩しが不要」、「シンプルに楽しい」という点が挙げられます。

インデックス投資は正しい資産形成ですが

  • インデックス投資は楽しみがない
  • インデックス投資の取り崩しはストレス

という悩み持つ方も少なくありません。

過去の歴史上安定的な資産形成が可能であり、投資方法としてベストです。

但し、長期間インデックス投資だけを素直に続けられる人ばかりではなく、「株主優待」、「配当金」を受けとりたいと思う方も少なくありません。

また、定年後インデックス投資を定率で取り崩すことで配当金と同じことが可能ですが、保有している資産が目減りする事はストレスに。

その点、高配当株投資であれば定期的に配当金を得られるため、達成感を感じやすく資産を取り崩す必要もありません。

この点は投資スタイルや性格に左右されるため、1つのメリットとしてご認識下さい。

②高配当株の買い時を理解する

高配当株投資は買い時を選ぶ投資法と言えます。

つまり、配当利回りだけを見て「いつでも投資をして良い」というものではありません。

具体的な高配当株の買い時は

  1. 株価が大きく暴落した時
  2. ○○ショックなど市場全体が大暴落の時
  3. 配当利回りが〇%以上になった時
  4. 権利落ちタイミング

などがおすすめです。

特にコロナショックなど市場全体が下落している際には「お宝銘柄」が出現します。

通常時はインデックス投資を行い、株価下落時は高配当株を購入する方法もおすすめです。

詳しくは以下で高配当株の買い時を解説しています。

【高配当株の買い時とは?】いつ買うべきか4つのポイントで解説 本記事では「高配当株の買い時とは?」をテーマに4つのポイントを解説します。 本記事の内容 高配当株4つの買い...

③米国高配当ETFを購入する

配当金の「減配」、「無配」のリスクを抑えたい方は米国高配当ETFの購入もおすすめです。

代表的な米国高配当ETFは

  • VYM
  • HDV
  • SPYD

などがETFの御三家です。

例えばVYMは、395社に広く分散された時価総額加重平均型のETFです。

シンプルに解説すると、「財務優良企業+広い分散性」という特徴を持っています。

仮に、特定の銘柄が「無配」になっても自動で組み換えが行われるため、安定した配当金を受け取ることが可能です。

具体的には以下記事で米国高配当ETFについて解説しています。

米国高配当ETF【VYM、HDV、SPYD】特徴、配当利回り徹底解説 本記事では「米国高配当ETF」をテーマに特徴や配当利回りを解説します。 記事の構成 米国高配当ETFのメリッ...

④連続増配銘柄を購入する

配当利回りだけを見た投資は危険です。

配当利回りの計算式は以下の通り

つまり1株当たりの年間配当額が同額でも、「株価が下がれば配当利回りは上がる」という点は注意が必要です。

株価が下がっているという事は

  • 企業の不祥事
  • 業績の悪化
  • 将来の業績向上が期待できない

などが考えられます。

このため、配当利回りの高さだけなく「連続増配が続いている企業」への投資も検討してみましょう。

特に米国株は株主還元を積極的に行っており

  • スリーエム:連続増配59年
  • コカ・コーラ:連続増配57年
  • エイ・ビー・ビー:連続増配45年

など、長期に渡り増配を続けている企業も存在します。

日本株の連続増配企業を見つける際は「IRBANK」の活用がおすすめです。(無料ツールで使えます)

株ツール【IRBANKとは?】使い方を徹底解説│過去の決算が丸わかりこんにちはイチリタです。 本記事では企業決算や高収益企業が簡単にチェックできる株ツール「IRBANK」を紹介します('◇'...

⑤高配当株のスクリーニングを実施する

高配当株を購入する前に、スクリーニングを行い長期的な業績確認を行いましょう。

具体的なスクリーニングとは、ファンダメンタル分析に活用される

PER(株価収益率) 15倍以下なら割安
PBR(株価純資産倍率) 1倍以下なら割安
ROE(株主資本利益率) 10%以上が目安

などの代表的指標もちろん、長期チャートの推移、競合企業との差別化ポイントなど確認が必要です。

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どうやってスクリーニングを行ったらいいだろう

という方は、以下記事で無料で使えるスクリーニングツールを紹介しています。

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「高配当株投資はおすすめしない」理由まとめ

本記事では「高配当株投資はおすすめしない」をテーマに理由と対策を解説しました。

高配当株をおすすめしない理由は

具体的対策は以下の通り

高配当株投資にはデメリットもあります。

特に投資初期段階では配当を受け取らず再投資が可能なインデックス投資がベストな選択です。

素直に20年以上インデックス投資のみでOKな方であれば、高配当株投資を不要。

但しインデックス投資のデメリットとして

  • インデックス投資は楽しみがない
  • インデックス投資の取り崩しはストレス

と感じる方も少なくありません。

このため、資産の一部で高配当株投資も並行して行うことがおすすめです。

以上、「高配当株投資はおすすめしない」理由まとめでした。

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