本記事では「投資信託」をテーマにおすすめしない理由と対策を解説します。
投資信託は幅広い銘柄に分散投資が可能であり、多くの投資家から高い評価を得ています。
金融庁も「長期、分散、積立投資」の活用を推奨しており、資産形成のスタートとして最適です。
但し、一部「おすすめできない」と言われるデメリットがあるため本記事で深掘りしていきます。
①投資信託は幅広く分散投資が可能
②但し、「ぼったくり投資信託」が存在する点は注意
③「テーマ型」、「毎月分配型」投資信託は危険
④信託報酬「年0.2%以下」のインデックスファンドを活用する
⑤目先の収益は気にせず長期目線で投資をしよう
「投資信託はやめとけ!」と言われる原因
「投資信託なんかやめとけ。高い手数料を取られるだけで投資家は儲からない!」
という考えを持っている方も一定数存在。
投資に対する考え方は人それぞれであり、否定される考えではありません。
この発言をされる方は多くは
- 自身が投資信託で損失を出した
- 友人、家族から「投資信託で大損」という話を聞いた
- テレビや雑誌で「投資で失敗」というニュースを見た
など要因は様々。
過去の経験から、「注意喚起」としてアドバイスをしている方が多いのが特徴と言えるでしょう。
現在も、メリットがない高手数料のぼったくり投資信託も存在するため、「おすすめできない」という考えも否定できません。
但し、投資信託は正しい商品を選定することで、将来の資産形成に最適です。
このため、本記事では投資信託を始める方が1人でも生まれるよう、「投資信託やめとけ!」の言葉を深掘りしていきます。
「投資信託やめとけ!」おすすめしない理由5選

「投資信託やめとけ!」と言われるデメリットは以下の通りです。
順番に解説します。
理由①投資信託はリスクが高い

2020年3月の「コロナショック」では、日経平均株価が短期間で約40%暴落しました。
以下、コロナショック時の日経平均株価チャート
仮に100万円を投資していた場合、1ヶ月あまりで資産は60万円。
株式投資は元本保証では無いためリスクがあります。
市況によって大きな損失を出す可能性がある点はおすすめしない理由の1つです。
理由②手数料が高い

投資信託の中には、高手数料の商品が存在します。
以下、某証券会社のブラジルレアル毎月分配型の手数料です。
- 購入時:3.3%
- 売却時:0.75%
- 運用管理費用:1.54%/年
金融リテラシーが高い方であれば、これがどれだけ「ヤバイ商品か?」という事がすぐに分かります。
銀行窓口などでは未だに投資家に不利な投資商品を積極的に勧誘。
高い手数料の投資商品が現在も存在する点もデメリットの1つです。
理由③毎月分配型という罠銘柄が存在

結論、「毎月分配型」投資信託は触るな危険です。
「毎月分配型」は魅力的な分配金が毎月貰えますが、元本払戻金(特別分配金)である事が多くあります。
元本払戻金とは?
運用益から配当を出しているのではなく、「自分たちが投資した大事な資金を一部解約して支払いをしている商品」
別名、「タコ足配当」とも言われています。
正しい分配金というのは、企業が事業で発生した利益の一部を株主に還元。
たこ足配当は余剰利益ではなく、自身の資産を取り崩している状態。
このような「罠銘柄」が存在するのもおすすめしない理由です。
理由④テーマ型投資信託が多い

投資信託には「テーマ型」の商品が多数存在します。
テーマ型投資信託を簡単に説明すると
特定の分野に特化した銘柄を集めた投資商品
具体的には以下の通り
- ESG銘柄
- AI銘柄
- 非接触型ビジネス銘柄
など、人気のセクターにまとめて投資する事ができます。
但し、テーマ型投資信託への投資は注意が必要です。
上記で例として記載した「非接触型ビジネス」の手数料は以下の通り
- 購入時手数料(税込):3.3 %
- 実質信託報酬:1.7985 %
手数料が非常に高い投資商品です。
また、特定セクターに特化した銘柄は「ブームが終焉すると暴落する」というリスクがあります。
テーマ型投資信託は多数存在するもおすすめできません。
理由⑤投資商品が分かりづらい

投資信託のファンド名を見ても、内容が分かりづらいものが多くあります。
以下、楽天証券の投資信託リストの抜粋
楽天証券「投資信託」から引用
この一覧を見て投資内容を正しく説明できる方は多くありません。
また、目論見書を見ても複雑な作りになっている投資信託も存在。
投資内容が分かりづらいのも納得できるデメリットです。
「投資信託やめとけ!」と言う方に伝えたい具体的な対策5選

投資信託には上記の通りデメリットがあります。
但し、誤解されている点も多く対策を取る事ですべて解決できるものばかりです。
以下、デメリットと対策をまとめました。
デメリット | 対策 |
---|---|
リスクが高い | ドルコスト平均法で購入しよう |
手数料が高い | 手数料年0.2%以下の投資商品を購入 |
罠銘柄がある | ぼったくり投資信託の特徴を知ろう |
テーマ型がある | 勧誘を受けないネット証券で購入する |
投資商品が分かりづらい | シンプルなインデックスファンドを買おう |
詳細を順番に解説します。
対策①ドルコスト平均法で積立投資をする

ドルコスト平均法で分散投資をする事で、リスクを軽減させる事ができます。
ドルコスト平均法のメリットは以下の通り
金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」から引用
現在の株価が「高いのか?安いのか?」未来は常に不確実であり誰にも分かりません。
このため、買い時を図るのではなく、素直に毎月一定額の積立をする事でリスク抑えた投資が可能です。
ドルコスト平均法にはデメリットもあるため以下記事も合わせてチェックしましょう。

対策②「ぼったくり投資信託」を学ぶ

高手数料の「ぼったくり投資信託」を知る事で対策を取る事ができます。
ぼったくり投資信託の特徴をまとめると以下の通り
- 毎月分配型である
- 購入手数料が存在する
- 信託報酬は年1%を超える
- 銀行窓口で購入
- テーマ型投資信託である
など、罠銘柄の特徴と対策を知る事は極めて大切です。
正しい、投資商品を購入することで将来のリターンに大きく影響がでるため注意しましょう。
以下記事で購入してはいけない投資信託を詳しく解説しています。

対策③インデックスファンドから選ぶ

投資商品は様々ありますが、結論「インデックスファンド」の購入が最適解です。
- TOPIX
- S&P500
- 全米株式
などの、指数に連動した銘柄を購入しましょう。
現在、投資家から大人気の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」であれば手数料は「0.0968%/年」
購入時の手数料も不要であり、100万円投資しても手数料は年間「約1,000円」のみ。
正しい銘柄を購入する事で「手数料が高い」という悩みはありません。
おすすめの投資信託は以下で詳しく解説しています。

対策④ネット証券で投資信託を購入する

結論、投資信託は「ネット証券」で購入しましょう。
なぜなら、総合証券や銀行の場合「投資の勧誘」があるためです。
などの勧誘は残念ながらあなたに取って良い商品ではありません。
売り手サイドのメリットが多く、高手数料の商品であることが大半です。
手数料の面でもメリットがあるため、素直に「ネット証券」で口座開設する事をおすすめします。
ネット証券に悩んだら「SBI証券」or「楽天証券」を抑えておけば間違いありません。
積立設定をする際は、ポイント還元が受けられる「クレカ積立」についても忘れずに設定しておきましょう。

対策⑤短期的な値動きは気にしない

投資信託にはリスクがあり、日々株価の値動きがあります。
このため、短期的な株価暴落を見て、「狼狽売りをしてしまう・・・」という方も少なくありません。
結論、投資信託における目先の株価チェックは不要です。
20年先の未来のためにも、感情を入れずに積立投資を続けましょう。
注文設定した後は、「気絶したつもり」で株価チェックを最低限とすることがおすすめです。

【おすすめ】アプリを活用した積立投資の勉強
将来の資産をシミュレーションしたい方は、株アプリ「トウシカ」の活用がおすすめです。
アプリ内でNISA制度を活用したシミュレーションに対応。

投資信託を長期積立した場合のシミュレーションを行う事ができます。

また、「積立投資の基本」、「個別株のシミュレーション取引」にも対応しているため、投資の練習にも最適です。
無料アプリであるため気軽に活用をしてみましょう。
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トウシカについては以下記事で詳しく解説しています。

「投資信託やめとけ!」おすすめしない理由まとめ
本記事では「投資信託やめとけ!」をテーマに理由と対策を解説しました。
【投資信託をおすすめしない理由5選】
「投資信託やめとけ!」具体的対策5選
結論、「投資信託やめとけ!」の言葉には多くの誤解があります。
「ぼったくり投資信託」と言われる罠銘柄も存在しますが、正しい銘柄選定をする事で将来の資産形成に最適です。
このため、投資商品の選び方には注意を行い、投資信託を始めてみる事をおすすめします。
以上、投資信託おすすめしない理由まとめでした。
【関連記事】ぼったくり投資信託に騙されないポイントを解説しています。

【関連記事】高配当株と投資信託の違いについて解説しています。

【関連記事】「積立NISA」に向いていない人の特徴を解説しています。
