投資本

【要約】「敗者のゲーム(原著第6版)は難しい?」学ぶべき7つのポイント

悩み人
悩み人
「敗者のゲーム」の要約が気になる。ポイントを教えて欲しい

本記事では「敗者のゲーム〈原著第6版〉」をテーマに著書から学ぶべきポイントを解説します。

敗者のゲームは世界的ベストセラー本であり、多くの投資家から「投資のバイブル」として扱われています。

「インデックス投資を検討中」、「投資の基本を知りたい」という方におすすめです。

本記事はあくまで筆者が重要と感じた7つのポイントであり、すべての情報を網羅したものではない

要約を見て気になる方は、著書も確認するようにしましょう。

「敗者のゲーム」とは?

まずは著書「敗者のゲーム」の基本をチェックしましょう。

敗者のゲームとは?

インデックス投資の「注意点」、「始める理由」を知ることができる投資本

全米でも累計100万部を超えるベストセラーの投資本です。

敗者のゲームでは、テニスを用いて以下解説がされています。

  • プロ:ミスはなく素晴らしいプレーをした選手が勝つ
  • アマチュア:ミスが少ないプレーをした選手が勝つ
個人投資家はアマチュアの試合である

つまり、個別株やアクティブファンドで短期的な利益を狙うのではなく、ミスが少ない投資をすることが最適解。

このため、誰でも市場の平均点を取れるインデックス投資をすることが推奨されています。

積立NISAを中心にインデックス投資を始める投資家が増加。

但し、始めることは簡単であるも継続することは難しい現状があります。

このため、インデックス投資を始める方は本書をチェックし、長期投資をする目的を理解することが大切です。

「敗者のゲーム」は難しい?

敗者のゲームを難しいと感じる方も少なくない

「勉強になるが難しい・・・」という口コミが見られました。

「翻訳が難しく読みづらい」、「英語を自動翻訳した箇所がある」など読者によっては抵抗感を感じる場合も少なくありません。

本を読むのは苦手という方は水瀬ケンイチ氏の「お金は寝かして増やしなさい」漫画版の活用も有効です。

自身に合った本でインデックス投資を学びましょう。

敗者のゲームから学ぶべき7つのポイント

敗者のゲームから学ぶべきポイントは以下の通りです。

順番に解説します。

①収入と支出の管理を行いまずは貯蓄

収入と支出の管理を行いまずは貯蓄が大切

まずは基本として、貯蓄により元本を作ることから始めましょう。

インデックス投資は市場の平均点が取れる投資法。

長期で見ると年5%程度のリターンが期待されます。

再現性がある投資であるも、少額投資では将来まとまった資金を確保することはできません。

このため、支出と収入をコントロールして毎月の投資額の増加が大切。

支出入を確認したい方は、自動管理に対応した「家計簿アプリ」の活用がおすすめです。

無料で使える家計簿アプリを積極的に活用しよう

(参考)おすすめ無料家計簿アプリ人気ランキング10選

②短期トレードを行わない

短期トレードをするのなら、相手はヘッジファンドや機関投資家を相手にしていることを自覚する

本書では相場の先行きを予測する場合、相手はプロであることを認識しなさいと解説しています。

機関投資家はAIやアルゴリズ取引を行い、「資金量」、「情報量」など個人では太刀打ちできません。

「F1」と「軽自動車」がサーキットを走るぐらい能力が違うと言えるでしょう。

本書では短期トレードについて以下の通り解説

  • 相手はプロであり勝つことは難しい
  • 短期売買は手数料分損をする
  • 短期トレードはゼロサムゲームである

短期的に利益が出せたとしても、「長期で見るとプロたちの養分になってしまう」

素直にインデックスファンドを積み立てながら、経済成長の恩恵を受ける方が効率的という点は理解しておきましょう。

(参考)【個人投資家はカモなのか?】株で勝てない6つの仕組みを徹底解説

③住宅購入は資産でなく負債と考える

本書では住宅の多くが資産ではなく負債と認識するべきと解説

資産となる住宅は以下の通りです。

  • 買ったときより高い値段で売れる物件
  • 買った物件を別の人に貸し収益を生む物件

日本の多くの物件は、購入した日が一番価値が高く年々資産価値は低下していきます。

「鍵を開けたら価値が2割低下する」という言葉も存在。

一部都心のマンションなど高騰が続いていますが、多くのエリアでは資産とは呼べない物件が多い点は注意が必要です。

このため、マイホームを検討する方は、身の丈に合った物件を購入することを強くおすすめします。

④銀行や証券会社の窓口で投資商品を購入しない

銀行や証券会社の窓口で勧められた投資商品を購入してはいけない

銀行、証券会社は投資のプロではなく「販売のプロ」

このため、自身の会社にとってメリットがある高利益の投資商品が案内されるのが一般的です。

著書の注意点で記載されている「ぼったくり投資信託」が現在も販売されています。

投資家から高い人気を得ている「S&P500」の信託報酬は0.1%/年を下回る超低コスト。

低コスト商品では、銀行、証券会社は利益を挙げることができない

結果、優良な投資商品は自身で見つける必要がある

このため、投資をする際はネット証券を活用して自身で投資をすることが大切です。

(参考)【厳禁】「銀行で投資信託の購入はダメ!」評判から分かる5つのデメリット

⑤現金はインフレリスクに弱い事を知る

安全だからという理由で債権に投資してはいけない

債権への投資はインフレに弱く、機会損失であると解説されています。

本書から学ぶべき点は、元本保証という理由だけでポートフォリオを組むことは危険という点です。

特に日本人の場合、未だに「投資は怖い。貯金が1番」と考えている方も少なくありません。

但し、貯金はある意味「日本円の価値が上昇することに投資をしている」状態。

インフレリスクに弱く、将来資産価値が大きく毀損する可能性があります。

このため、元本保証という理由だけで投資商品を選択するのは危険な行為と言えるでしょう。

(参考)「投資をしない人生はありか?」理解するべき4つのリスク

⑥テーマ型投資商品を買ってはいけない

テーマ型の目新しい投資商品は購入してはいけない

テーマ型投資商品とは、特定の業種やテーマに沿った銘柄を組み入れている投資信託のことを指します。

  • AI(人工知能)
  • フィンテック
  • 次世代通信(5G)

など、現在注目を浴びているテーマです。

テーマ型投資商品を買ってはいけない理由は以下3点

  1. 対象セクターが影響を受けた場合大暴落する
  2. 分散性が弱くリスクが高い
  3. テーマ型は手数料が高い

テーマ株は輝かしい未来をセールスが説明しやすく、販売側が売りやすい商品です。

但し、「手数料が高い」、「分散性が弱い」などおすすめできる投資商品とは言えません。

⑦資産計画を立てる

資産計画に関して自身の目標を書き出し実行する

長期的な目線でライフプランを考えることが大切と言えるでしょう。

  1. 毎月いくら積立が必要か計算する
  2. 計画は自身の収入から考えて無理がないか確認する
  3. 固定費を削減して投資額を増やす

定年時「5,000万円目標」という方であれば、期間から毎月の投資額を決定することができます。

目標を決めたら、愚直にインデックス投資を継続する事が大切です。

人生における資金を計算したい方は、ライフプランシミュレーションアプリを活用しましょう。

家計診断「ライフプランシミュレーション」おすすめソフト、アプリ10選 本記事では「ライフプランシミュレーション」をテーマにおすすめのソフト、アプリを解説します。 幸せな老後を送るには、将来必要...

【質問】敗者のゲーム8版とは?違いを教えて欲しい

本記事では、敗者のゲーム(原著第6版)を解説しています。

敗者のゲームには8版も用意されているため「どっちがおすすめなのか?」と気になる方も少なくありません。

結論、8版は敗者のゲームの更新版

新たに6章を加え、2020年の新型コロナウイルスの蔓延がもたらした大暴落と急回復期など、最新の市場動向もふまえて内容がアップデートされています。

気になる方は8版の購読も検討してみましょう。

但し、敗者のゲームの本質はどちらでもしっかり学ぶ事ができます。

敗者のゲーム【まとめ】

本記事では、敗者のゲームのポイントを要約しました。

敗者のゲームから学ぶべきポイントは以下の通り

著書「敗者のゲーム」は全世界で読まれている投資のバイブルです。

インデックス投資を始める方におすすめしたい良書と言えます。

但し、一部の方には「難しい・・・」と感じる方も少なくありません。

その場合、水瀬ケンイチ氏の「お金は寝かして増やしなさい」の活用も検討してみましょう。

以上、敗者のゲーム要約まとめでした。

【関連記事】他にもおすすめの投資本を解説しています。

【2023年版】おすすめ投資本ランキング10選【株初心者向け】 本記事では、「投資本」をテーマに株初心者におすすめの本を紹介します。 投資本を活用すれば、少額で世界的投資家の考えを学ぶこ...

【関連記事】米国株の勉強におすすめの本を解説しています。

【2023年最新】米国株の勉強に最適なおすすめ本ランキング10選 本記事では「米国株投資に最適な本」をテーマにおすすめをランキング形式で解説します。 米国株の好調な株価推移を受けて投資を検...

【関連記事】インデックス投資で失敗をテーマにダメな事例を詳しく解説しています。

【厳禁】「インデックス投資で失敗」資産が増えない5つのダメ事例 本記事では、「インデックス投資」をテーマに資産が増えない失敗事例を解説します。 積立NISAを中心に、インデックス投資を始...