本記事では、「単元未満株の手数料」をテーマに損しない具体的な方法を解説します。
単元未満株はワンコインから取引できる気軽さが魅力。
「投資を体験する」、「投資に慣れる」という点で最適なサービスと言えるでしょう。
但し、単元未満株は取引手数料に注意が必要です。
そこで、手数料負けをしない5つの対策を解説します。
①単元株の魅力は少額取引
②但し、約定金額が大きくなると手数料負けが発生
③「短期トレード」、「最低取引手数料」には注意
④証券会社別に手数料の違いがある
⑤各種、証券会社別の強みを理解しよう
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単元未満株3つの魅力とは?(メリット)

まずは、単元未満株を活用するメリットをチェックしましょう。
- 少額から取引が可能
- 1株でも株主優待が貰える
- 配当金が受け取れる
順番に解説します。
メリット①少額から取引が可能

単元未満株は、少額から株を購入することができる点が魅力です。
- A社:約10万円
- B社:約50万円
- C社:約100万円
投資を始めたばかりの方には手軽に購入できない金額と言えるでしょう。
- A社:1,000円
- B社:5,000円
- C社:10,000円
お小遣いの範囲で投資が可能です。
日々の生活で節約したお金を投資に回せるのは魅力と言えるでしょう。
メリット②1株でも株主優待が貰える
知名度は高くありませんが、少額投資でも株主優待制度を受けることができます。
「端株優待」、「1株優待」と言われる株主優待
例:上新電機(8173)
1株保有する事で5,000円分の割引券が貰える

限られた企業のみですが、少額から株主優待が貰えるのは魅力と言えるでしょう。
メリット③配当金が受け取れる
単元未満株でも、配当金を受け取ることができます。
このため、投資を継続すれば将来的にまとまった配当収入を作ることも可能です。
少額から気になる企業の株を分散させながら投資を始めてみましょう。
(参考)【検証】「月20万円の配当金」貰うにはいくら必要か?【利回り別に解説
単元未満株取引の注意点(デメリット)

単元未満株取引には魅力があるも手数料には注意しましょう。
単元株と単元未満株の比較(SBI証券)
- 単元株:約定代金別に55円~1,070円
- 単元未満株(S株):買付 無料 売却 0.55%
最低手数料はどちらも55円
上記2種類を約定代金別に手数料を比較
(手数料は買いと売りの往復合計)
約定代金 | 単元株 | 単元未満株 |
1万円 | 198円 | 55円 |
5万円 | 198円 | 275円 |
10万円 | 198円 | 550円 |
50万円 | 550円 | 2,750円 |
100万円 | 1,070円 | 5,500円 |
上記の通り、約定金額が大きくなるに連れて手数料が高額になるのが単元未満株の課題です。
一方、1万円前後の少額決済については単元未満株取引の方が安いという点も覚えておきましょう。
続いて、単元未満株で手数料負けしない方法について解説します。
単元未満株は手数料負けする可能性あり│損しない5つの対策

単元未満株の手数料を抑える方法は以下の通りです。
対策①買付手数料無料の証券会社を活用する

単元未満株取引は手数料値下げ競争が行われており、2021年7月よりマネックス証券が買付手数料無料を発表。
以降、SBI証券も買付手数料無料キャンペーンで対抗している状況です。
楽天証券 | 買付:無料 売却:11円(別途0.22%) |
---|---|
SBI証券 | 買付:無料 売却:0.55%(最低手数料55円) |
マネックス証券 | 買付:無料 売却:0.55%(最低手数料52円) |
auカブコム証券 | 買付:0.5% 売却:0.5%(最低手数料52円) |
松井証券 | 買付:取り扱いなし 売却:0.55% |
新たに導入された「楽天証券」を活用するのもおすすめです。
単元未満株で手数料負けしたくない方は、買付手数料無料の証券会社を活用しましょう。
対策②取引時間には注意する

単元未満株は取引時間に応じて手数料に違いを付けている証券会社があります。
例:LINE証券
【グループA】
9:00~11:20 12:30~14:50 |
0.35% |
---|---|
11:30~12:20 | 1% |
17:00~21:00 | 翌日基準値段に1% |
その他グループは以下の通り
※日中取引のみ対応
グループB | 0.35% |
---|
特に取引時間外の手数料は1%と高額になるため注意をしましょう。
(参考)【体験談】LINE証券で初めての株取引やってみた!│儲かるのか検証
対策③売却はまとめて行う

単元未満株取引の少額決済には注意が必要です。
各社「最低手数料」を設定しているため、少額決済をしてしまうと手数料が割高となります。
(例)SBI証券で1,000円決済の場合
→最低手数料「55円」必要
手数料負けしないポイントとして「1万円以上」まとめて決済すると手数料で損をすることがありません。
対策④短期売買をしない

単元未満株取引は手数料の点で短期売買に不向きです。
最低手数料があるため、少額決済を続けることで手数料負けする可能性が高まります。
このため、単元未満株取引は優良企業を長期保有しながら、「売買益」及び「配当金」を受け取るのに最適と言えるでしょう。
対策⑤売買になれたら単元株にも挑戦する

短期売買をする場合、100株以上の単元株にも挑戦しましょう。
トータルの手数料で考えると、単元株のほうが支払いを抑えることが可能です。
また、日本独自の制度である株主優待が受け取れる点も、単元株の魅力と言えます。
但し、余裕がない投資にはリスクがあるため、自身の資産額と相談しながら決定をしましょう。
【比較】単元未満株取引おすすめ証券会社

単元未満株取引が気になる方は以下証券会社がおすすめです。
- SBI証券
- マネックス証券
- 楽天証券
①SBI証券

SBI証券は「S株」と言う単元未満株サービスを提供。
- 買付手数料:無料
- 売却手数料:0.55%(税込)
- 最低手数料:55円
買付手数料が無料で単元未満株取引を始めることができます。
既にSBI証券の口座を保有している方であれば、口座開設も不要です。
(参考)SBI証券「S株」公式動画
但し、投資家の中には既にSBI証券を利用しており「単元未満株と単元株は分けて管理をしたい」という方も少なくありません。
分けて管理をしたい方は以下で紹介する証券会社を検討してみましょう。
②マネックス証券

マネックス証券が提供する「ワン株」でも1株投資が可能です。
- 買付手数料:無料
- 売却手数料:0.55%(税込)
- 最低手数料:52円
単元株と単元未満株を口座を分けて管理をしたい方は、マネックス証券の利用も検討してみましょう。
また、マネックス証券は細かな企業分析に対応した「銘柄スカウター」が利用できます。
2007年から長期の売上、利益、EPSに対応。
リーマンショック時の業績推移もチェック可能。

企業のセグメント別売上構成も確認することが可能です。

このため、ワン株はもちろん企業分析ツールとして抑えておきたい証券会社と言えるでしょう。

③楽天証券

楽天証券も2023年春より単元未満株取引「かぶミニ」の提供を開始。
国内口座数NO.1を誇る証券口座であり、既に口座開設を済ませている方には嬉しい変更と言えるでしょう。
- 買付手数料:無料
- 売却手数料:11円
- スプレッド:0.22%
楽天証券の「かぶミニ」は最低手数料11円と最安です。
別途、スプレッド(買付価格に加減算)が手数料として掛かるも、最も安い条件で取引をすることができます。
単元未満株おすすめ証券会社【手数料比較】
ネット証券大手3社が提供する、単元未満株手数料の比較表は以下の通りです。
SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | |
買付手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
売却手数料 (最低手数料) |
0.55% (55円) |
0.55% (52円) |
11円/回 |
スプレッド | – | – | (注1)0.22% |
(注1)
かぶミニは手数料と別にスプレッドがある
参考価格にスプレッドを加減算した価格に1円未満がある場合、買い注文は切上げ、売り注文は切捨てが自動で行われる
取引金額 | SBI証券 | マネックス証券 | 楽天証券 |
1,000円 | 55円 | 52円 | 14円 |
5,000円 | 55円 | 52円 | 33円 |
10,000円 | 55円 | 52円 | 55円 |
手数料比較であれば、楽天証券が最低手数料11円+往復スプレッド0.44%と最安で取引をすることが可能です。
1,000円前後の少額取引であれば、楽天証券がおすすめと言えるでしょう。
単元未満株は手数料負け5つの対策【まとめ】
本記事では、「単元未満株の手数料」をテーマに損しない具体的な対策を解説しました。
単元未満株取引には少額から取引できるという魅力があるも、「手数料負けする」という注意点があります。
このため、「短期売買を行わない」、「少額決済はしない」など対策を実施しましょう。
また、取引になれてきたら単元株取引を始めるのもおすすめです。
以上、単元未満株手数料負けしないための対策まとめでした。
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