本記事では、「日経高配当株50ETF」をテーマにメリット、デメリットを解説します。
日経高配当株50ETFを購入すれば、国内の大手優良企業50社へ分散投資をすることが可能です。
少額から分散投資をしたい投資家におすすめと言えるでしょう。
但し、ユーザーの中には「手数料は高くないのか?」、「セクターバランスはどうか?」など疑問を持つ方も少なくありません。
そこで本記事では、日経高配当株50ETFを活用するメリットだけでなくデメリットの部分も深堀りします。
①日経高配当株50ETFは少額で分散投資が可能
②日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い原則50銘柄で構成
③安定した高い配当利回りを実現
④但し、セクター分散や手数料には注意
⑤必要の応じて、米国ETFや単元未満株を活用しよう
【当サイト推薦】moomoo証券アプリ


企業評価、アナリスト評価をアプリで確認

テクニカルデータやシグナルも無料で閲覧可能(新たな買い時を判断するの最適)

口座開設不要かつ無料で使える金融情報アプリのため、気軽に使用感をチェックしてみよう!
「日経高配当株50ETF」とは?
まずは、日経高配当株50ETFの基本をチェックしましょう。
日経高配当株50ETFとは?
日経平均株価に構成される大手優良企業へ分散投資ができ、高い配当利回りを受け取れる点が強み。
実際に投資家が50社に分散投資をするには、手間とまとまった資金が必要です。
このため、少額から優良企業へ手軽に分散投資をしたい方におすすめと言えます。
商品の詳細は以下の通り
①商品詳細
運営会社 | 野村アセットマネジメント |
---|---|
銘柄コード | 1489 |
銘柄正式名 | NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信 |
愛称・略称 | NF・日経高配当50 ETF |
対象指標 | 日経平均高配当株50指数 |
売買単位 | 1口 |
信託報酬率 | 0.3080%/年 |
分配金支払い 基準日 |
毎年1月、4月、7月、10月の各7日(年4回) |
上場日 | 2017年02月13日 |
上場市場 | 東京証券取引所 |
公式サイト | https://nextfunds.jp/lineup/1489/ |
投資対象となる50銘柄は以下基準で決定。
日経平均構成銘柄のうち配当利回りの高い50銘柄から構成される配当利回りウエート方式
配当利回りに流動性(売買代金)を加味して構成銘柄の指数算出上のウエートを決定する
このため、配当利回りだけでなく売買代金も加味されているためバランスが良い投資配分になっています。
②銘柄の入れ替え
銘柄の入れ替えは原則毎年1回、「定期見直し」で6月末に構成銘柄が変更されます。
基準日である5月末の予想配当利回りの高い銘柄を、定期見直しルールに基づいて選定。
日経平均から除外される銘柄や、予想配当が無配となった銘柄は期中でも除外されます。
原則として構成銘柄が45銘柄未満となるまでは補充は行われず、次の定期見直しで再度50社に補充
③構成銘柄
2023年3月時点49社で構成されています。
三井住友ファイナンシャルグループ、日本製鉄、日本たばこ産業など日本代表する大手企業に分散投資が可能です。
詳細の構成銘柄は以下をタップすると確認できます。
三井住友フィナンシャルグループ | 4.65% |
みずほフィナンシャルグループ | 4.27% |
日本製鉄 | 4.13% |
日本郵政 | 3.85% |
日本たばこ産業 | 3.62% |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 3.54% |
武田薬品工業 | 3.38% |
JFEホールディングス | 3.25% |
ソフトバンク | 3.17% |
商船三井 | 3.16% |
日本郵船 | 3.03% |
住友商事 | 2.98% |
野村ホールディングス | 2.70% |
三井物産 | 2.68% |
りそなホールディングス | 2.52% |
神戸製鋼所 | 2.49% |
三井住友トラスト・ホールディングス | 2.38% |
伊藤忠商事 | 2.37% |
東京海上ホールディングス | 2.27% |
AGC | 2.19% |
三菱商事 | 2.16% |
T&Dホールディングス | 2.16% |
大和証券グループ本社 | 1.91% |
ENEOSホールディングス | 1.86% |
MS&ADインシュアランスグループホール | 1.79% |
積水ハウス | 1.70% |
ブリヂストン | 1.69% |
INPEX | 1.67% |
SOMPOホールディングス | 1.63% |
双日 | 1.57% |
住友化学 | 1.49% |
三菱ケミカルグループ | 1.48% |
三井化学 | 1.45% |
コンコルディア・フィナンシャルグループ | 1.43% |
キヤノン | 1.37% |
アマダ | 1.30% |
NIPPON EXPRESSホールディン | 1.25% |
あおぞら銀行 | 1.22% |
出光興産 | 1.08% |
日本電気硝子 | 1.00% |
シチズン時計 | 0.92% |
ふくおかフィナンシャルグループ | 0.80% |
セイコーエプソン | 0.71% |
UBE | 0.63% |
長谷工コーポレーション | 0.62% |
松井証券 | 0.59% |
日本軽金属ホールディングス | 0.57% |
デンカ | 0.50% |
DIC | 0.49% |
「日経高配当株50ETF」口コミ、評判
続いて、「日経高配当株50ETF」の口コミ、評判をチェックしましょう。
記念すべきネオモバ デビュー!30万円くらいで48銘柄購入。
銘柄、構成比率は日経高配当株50ETFを参考に(というか丸パクリ…)。
これでETFでは必要な信託報酬の約0.3%を浮かせつつ、似たパフォーマンスを得られるはず…!— サボり部 (@Netscape15) June 7, 2022
家のローンはレバナスで返済できるから良しとして、老後はさすがにレバナスなんてやりたくないから日経高配当株50ETF(1489)とVYMあたりに全資産をまとめて一本化したい。
— かにかにCLUB (@furofurolove) May 16, 2022
日経高配当株50ETF
お手軽に日本株に分散出来そうなので気になり中😊メンテナンスの手間を考えると…手数料少し高くてもETFはひとつの選択肢なのかな🤔
ベストじゃないけど💦
ベターは目指す✨笑— ゆき@マイペースに長期投資 (@yuki_snowss) January 29, 2021
以上、口コミ、評判を参考にメリット、デメリットを深掘りします。
「日経高配当株50ETF」5つのメリット

「日経高配当株50ETF」に投資をするメリットは以下の通りです。
メリット①大手優良企業に分散投資が可能

日経高配当株50ETFは、日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い原則50銘柄を採用。
このため、誰もが知る大手優良企業に分散投資をすることが可能です。
グロース株のような急成長は難しいも、安定感があると言えるでしょう。
メリット②高い分配利回りを実現

日経高配当株50ETFは高い分配利回りを実現しています。
高配当株に求める利回りは投資家それぞれ異なりますが、4%越えは十分高配当と言えるでしょう。
(参考)日経平均配当利回りと比較したチャート

日経平均配当利回りと比較すると、高い数値を維持していることが良く分かります。
メリット③数万円から分散投資が可能

日経高配当株50ETFの投資単位は「1口」単位です。
取引単価は日々前後するも、約4~5万円で50社に分散投資できるのは強みと言えます。
最近人気を得ている、単元未満株取引を活用しても50社への投資には資金が必要。
このため、少額から分散投資できるのは日経高配当株50ETFの魅力です。
メリット④年4回分配金が受け取れる

日経高配当株50ETFの分配月は年4回。
個別株の場合、年1~2回の支払いであるため複数に渡り分配金が受け取れるのは強みと言えるでしょう。
メリット⑤構成銘柄の自動組み換え

構成銘柄は、毎年1回「定期見直し」で6月末に自動組み換えが行われます。
また、定期見直し以外にも無配、減配が発表された銘柄は構成から除外。
このため、投資家本人が配当利回りを見ながらリバランスをする必要がない点はETFを活用するメリットです。
「日経高配当株50ETF」5つのデメリット

日経高配当株50ETFのデメリットもしっかりと理解しておきましょう。
日本独自の株主還元のサービスである、「株主優待」は受けることができません。
組み入れされている50社の中には、魅力的な株主優待を提供している会社も存在するため注意が必要です。
デメリット③不祥事株が組み込まれている

日経高配当株50ETFには、過去不祥事を起こしている「日本郵政」が組み込まれています。
- 郵便局の顧客データ流出
- かんぽ生命の大規模不正販売
- 職員による6億円分の切手横領
数年間で不祥事が続出。
大手企業であればあるほど、組織の改革に時間を要するものです。
この点は、投資家の考え方次第ですが一部不祥事株が組み込まれている点は注意しましょう。
④セクターバランスには課題あり

日経高配当株50ETF「2023年2月末時点」のセクターバランスは以下の通りです。
銀行業 | 20.8% |
卸売業 | 11.8% |
鉄鋼 | 9.9% |
保険業 | 7.9% |
海運業 | 6.2% |
その他業種 | 43.2% |
その他の資産 | 0.3% |
景気敏感株と言われる「銀行」、「卸売業(商社)」の比率が高いバランスになっています。
詳細の銘柄割合は、投資する前に公式をチェックしておきましょう。
➤(公式)指数情報 - 日経平均プロフィル
⑤投資額はユーザーを選ぶ

日経高配当株50ETFは4~5万円から投資をすることができます。
50社に分散投資する金額としては、少額ですが投資家を選ぶ金額とも言えます。
投資信託であれば100円から購入できるため、「余裕資金がなく厳しい」という方は他の金融商品も検討しましょう。
「日経高配当株50ETF」おすすめの購入方法

実際に日経高配当株50ETFを購入する場合、取引手数料に注意しましょう。
大手ネット証券であれば「楽天証券」及び「SBI証券」にて取引手数料無料に対応しています。
楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 |
無料 | 無料 | 有料 |
自身がメインに利用している証券会社の手数料をチェックした上で、購入することが大切です。
「日経高配当株50ETF」を購入する際の3つの対策

日経高配当株50ETFの購入を検討している方は、以下3点の対策も検討してみましょう。
- 単元未満株を活用したセクター調整
- 日経高配当株70ETFも確認
- 米国ETFの活用
順番に解説します。
対策①単元未満株を活用したセクター調整
セクターバランスに課題が残ると感じる投資家も少なくありません。
このため、単元未満株を活用したセクター調整も検討してみましょう。
- 日経高配当株50ETF購入
- バランス取りたいセクターの銘柄を単元未満株で購入する
- 定期的にリバランスを実施
(参考)【ワンコインでOK】お小遣いで投資が出来るおすすめアプリ
対策②日経高配当株70ETFも確認
日経高配当ETFには「70ETF」も存在。
銘柄コード | 1577 |
---|---|
銘柄正式名 | NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信 |
愛称・略称 | NF・日本株高配当70 ETF |
対象指標 | 野村日本株高配当70 |
売買単位 | 1口 |
信託報酬率 | 0.3520%/年 |
分配金支払い基準日 | 毎年1月、4月、7月、10月の各7日(年4回) |
上場日 | 2013年03月07日 |
上場市場 | 東京証券取引所 |
投資対象となる70銘柄は以下基準で決定しています。
国内金融商品取引所に上場する全ての普通株式のうち、今期予想配当利回りの高い、原則70銘柄で構成される等金額型の指数
大規模不正販売が行われた、「かんぽ生命保険」が組み込まれているため、投資家を選ぶ投資商品です。
分散性は高いため、一度組み入れ銘柄などチェックしてみてはいかがでしょう。
対策③米国ETFの活用
米国高配当ETFの活用も検討してみましょう。
おすすめの米国高配当ETFは以下の通りです。
- VYM
- HDV
- SPYD
米国高配当ETFの御三家と言われる3種。
特徴と組入銘柄数は以下の通り
※スマホの方はスライドできます。
ティッカー | 特徴 | 銘柄数 |
VYM | 財務優良+分散性が高い | 約400 |
HDV | 財務健全性高い+分散性に課題 | 約75 |
SPYD | 配当利回りNO.1(リスク有り) | 約80 |
特にVYMであれば、400社と分散性に優れる点が強みです。
「日経高配当株50ETF」の財務状況を手軽に調べる方法

安定した配当金を目指す場合、正しく投資銘柄を分析する必要があります。
moomooは、2022年10月27日誕生した新しい次世代型金融情報アプリ。
日本での知名度は高くありませんが、世界では1,900万人以上のユーザーがmoomooのアプリを利用しています。
革新的なサービスとして世界の投資家に認められているツールです。
- 日本株、米国株のスクリーニング
- 日本株、米国株の財務分析
- シミュレーション取引が可能
銘柄を検索すると長期チャート、当日の売買代金が手軽に確認可能。

配当落ち日、配当金額も確認することができます。

構成銘柄についてもアプリを通してチェックしてみましょう。

その他、「銘柄スクリーニング」、「ヒートマップ」など株のトータル管理に対応。
米国株の財務分析も行うことが可能です。
完全無料のツールのため気軽に利用してみましょう。
➤「moomoo」を無料でダウンロードする
※IDを取得すればすぐに利用できます

「日経高配当株50ETF」【まとめ】
本記事では、「日経高配当株50ETF」をテーマに利用者の評判から分かるメリット、デメリットを解説しました。
ポイントをまとめると以下の通りです。
日経高配当株50ETFは大手優良企業50社に分散投資ができる金融商品です。
4%を超える高い配当利回りが魅力と言えます。
但し、メリットばかりではなくデメリットも存在する点は注意しましょう。
セクターバランスが気になる方は、「米国ETF」、「単元未満株」の活用もおすすめです。
以上、日経高配当株50ETFメリット、デメリットまとめでした。
【関連記事】投資管理に最適なアプリを解説しています。

【関連記事】高配当株の買い時をテーマに解説しています。

【関連記事】アセットアロケーションをテーマに注意点を解説しています。
