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積立NISA「毎月5000円では意味がない?」│少額投資の効果と注意点を解説

悩み人
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積立NISAを検討中。余裕資金と考えると毎月5,000円が限界・・・少額投資だと意味がないのかな?

本記事では「積立NISAの少額投資」をテーマに毎月5,000円で投資を行う効果と注意点を解説します。

積立NISAは、非課税制度であり投資のスタートとして最適。

1人当たり年間40万円の投資枠があるも、すべての方が満額投資できるわけではありません。

このため、「毎月5,000円」など余裕資金で投資を行う、効果と注意点をチェックしてみましょう。

筆者自身、2018年から積立NISAを始めており実体験も合わせてポイントを深掘りします。

【結論】積立NISAの少額投資は意味がある

本記事の結論を先に解説します。

結論、毎月5,000円積立を行うことで複利の恩恵により、効率良く資金を増やすことができる

また、資金面だけでなく投資経験を得ることが出来るのも少額投資を始める強みと言えるでしょう。

株式市場は常に上昇と下落を繰り替えしており、暴落を見ては狼狽売りする方も少なくありません。

このため、早期から無理のない範囲で金融商品を保有し投資を慣れることは大切。

但し、積立を行う目的は人それぞれ違う
  • 老後2,000万円問題の解決
  • 60歳で住宅ローンを完済する資金を貯める
  • とりあえず将来のためにお金を貯めたい

など、少額投資ですべての方が満足できる金額を貯めることはできません。

本記事のポイントは「少額投資をすることによる資金面だけではない効果」

少額から無理のない投資を行うメリットについてチェックしてみましょう。

「積立NISA」毎月5,000円投資の4つの効果(メリット)

積立NISAに毎月5,000円投資をするメリットは以下の通りです。

順番に解説します。

効果①期待リターンは85万円

毎月5,000円投資した場合、20年後の期待リターンは「85万円」

試算条件は以下の通り

投資額 5,000円/月
期待リターン 5%/年
運用期間 20年
投資スタイル 投資額は変更なし(一律)
運用期間 投資元本 運用金額
20年 120万円 205万円

投資元本120万円に対して、20年後の運用結果は205万円となりました。

超低金利の現在、20年間銀行預金で寝かせていた場合数百円程度。

「85万円」の金額について賛否はあるも、効率よく資金を増やせる点は積立NISAのメリットです。

効果②無理なく継続できる

余裕資金による投資のため、無理なく継続できる点はメリットです。

コロナショックでは、1ヶ月で40%株価が下落と株式投資にはリスクが存在。

暴落を見て、最悪なタイミングで狼狽売りをしてしまう方も少なくありません。

対策としては、「余裕資金」で投資を行うが最適。

自身の余裕資金が「毎月5,000円」であれば、無理のな範囲で投資を始めましょう。

安心して継続できる投資額でスタートしよう

効果③投資に慣れることができる

少額投資は投資経験を得られる点も強み。

日本は金融教育後進国と言われており、未だに投資に対して抵抗がある方も少なくありません。

このため、将来退職金を受け取っても「正しい運用方法」が分からないというのが課題と言えるでしょう。

結果、銀行や証券会社の勧誘により手数料の高い「ぼったくり投資信託」を購入する方が存在。

積立NISAを通して、正しい知識を得られる点もメリットです。

(参考)【厳禁】「銀行で投資信託の購入はダメ!」評判から分かる5つのデメリット

効果④市況やニュースに興味を持つ

金融市場に自身の自己資金を投資することで、自然と市況やニュースに興味を持つきっかけになります。

  • 為替
  • 日経平均、NYダウ
  • 長期金利

など、様々な要因から株式相場は常に変動。

投資をしていなかった時には興味がなかった経済ニュースも、相場チェックや変動要因を調べるきっかけになります。

結果、金融リテラシーを高めること効果があると言えるでしょう。

(参考)【2022年】おすすめ無料ニュースアプリランキング15選│経済・株の情報収集に最適

「積立NISA」毎月5000円投資の注意点

積立NISAに5,000円投資をする場合の注意点は以下の通りです。

順番に解説します。

注意点①老後資金としては物足りない

毎月5,000円を20年積立した場合、期待リターンは「85万円」

運用金額は約200万円と「老後2,000万円問題の解決」としては物足りない金額と言えます。

「20年間」投資額別期待リターンは以下の通り

毎月投資額 投資元本 運用金額
1万円 240万円 411万円
2万円 480万円 822万円
3万円 720万円 1,233万円
投資金額に応じて複利の効果が拡大

積立投資の場合、「入金力」が求められる投資手法です。

このため、投資資金を拡大させることで、将来大きな影響を与える点は覚えておきましょう。

注意点②非課税制度は繰り越せない

積立NISAは「年40万円」までと投資額に制限があります。

仮に年10万円だけ投資をした場合、残りの枠30万円は翌年に繰り越しすることができない

このため、非課税枠を無駄にしてしまう点は注意が必要です。

「積立NISA」少額投資で始める方に伝えたい5つのポイント

積立投資を始める際のポイントは以下の通りです。

  1. 余裕ができたら投資額を増やす
  2. 無理して投資額を増やさない
  3. 株式投資の勉強は続ける
  4. 余裕がでたら個別株にも挑戦
  5. 資産チェックは最低限

ポイント①余裕ができたら投資額を増やす

余裕資金が増えた場合、投資額の増加を検討しましょう。

投資額を増加させることで複利の効果を高めることができます。

株式投資には「個別株」、「ETF」など様々あるも、まずは非課税枠を使いきるというのが大切。

このため、本業の昇格で余裕が出たら投資額の増加がおすすめです。

また、サブスクの解約など固定費の削減も最適。

家計簿アプリを活用して自身の支出入をチェックしてみましょう。

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ポイント②無理して投資額を増やさない

積立NISAには毎年の投資枠があるため、満額投資するのが最適。

但し、株式投資は定期的に大きな暴落があるため、無理に投資額を増やすのは危険です。

余裕資金がない状態では冷静な判断ができない

また、日常生活における急な出費にも対応できる現金を確保しておきましょう。

貯金と投資の比率について以下記事を元に事前にルール化をおすすめします。

「貯金と投資」理想的なバランスとは?│年齢、生活環境、生活防衛資金で解説 本記事では「貯蓄と投資のバランス」をテーマに4つの考え方を解説します。 株式市場は定期的に大きな暴落が発生するため、貯蓄と...

ポイント③株式投資の勉強は続ける

積立NISAは、毎月積立設定をした後は何もすることがありません。

運用会社により銘柄の変更を自動で行ってくれる

投資に関する知識も不要と言われています。

但し、株式投資の勉強を継続し、金融リテラシーアップは必要不可欠。

独学で勉強をする方法を解説しているため、以下記事も合わせてチェックしてみましょう。

【株式投資の勉強】独学で一人前の投資家になる方法10選【初心者卒業】 本記事では「株式投資の勉強」をテーマに独学で勉強する具体的な方法を解説します。 株式投資を始める場合、「財務分析」、「テク...

ポイント④余裕がでたら個別株にも挑戦

「年40万円」満額積立NISAで投資を始めたら、個別株にも挑戦してみましょう。

個別株のメリットは以下の通り

  • 配当金
  • 株主優待
  • ダブルバガーなど株価上昇

特に、配当金が得られるのが個別株の強みと言えるでしょう。

筆者としては、「株の醍醐味は個別株にあり」と考えています。

但し、「減配」のよる株価急落リスクがあるため少額から投資をできるアプリの活用もおすすめです。

【ワンコインでOK】お小遣いで投資が出来るおすすめアプリ7選【2023年最新】 本記事では、「ワンコイン投資」をテーマに少額投資アプリの特徴と違いを解説します。 少額投資アプリは「気軽に始められる」、「...

ポイント⑤資産チェックは最低限

資産チェックは月1回程度で問題ない

積立NISAは、長期投資が前提の非課税制度。

このため、短期的な資産の変動を日々チェックする必要はありません。

「株価が気になって落ち着かいない」という場合、自身のリスク許容度を超えた投資と言えるでしょう。

株価をチェックしないメリット、デメリットは以下で解説しています。

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【まとめ】積立NISA「毎月5000円では意味がない?」

本記事では「積立NISAの少額投資」をテーマに毎月5,000円で投資を行う効果と注意点を解説しました。

少額投資を行う4つの効果
少額投資の注意点

積立NISAの少額投資については「複利の恩恵を受ける」、「投資に慣れる」などメリットあります。

但し、20年後の運用額は約200万円と老後資金としては物足りない金額。

このため、本業や副業など収入を拡大させ投資額を増加させることが必要です。

以上、「積立NISA少額投資の効果と注意点」まとめでした。

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