本記事では「積立NISAの少額投資」をテーマに毎月5,000円で投資を行う効果と注意点を解説します。
積立NISAは、非課税制度であり投資のスタートとして最適です。
1人当たり年間40万円の投資枠がありますが、すべての方が満額投資できる訳ではありません。
そこで、毎月5,000円から余裕資金で投資を行う、効果と注意点をチェックしてみましょう。
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積立NISA「毎月5000円では意味がない?」
本記事の結論を先に解説します。
結論、毎月5,000円積立を行うことで複利の恩恵により、効率良く資金を増やすことが可能。
但し、積立を行う目的は人それぞれ異なり
- 老後2,000万円問題の解決
- 60歳で住宅ローンを完済する資金を貯める
- とりあえず将来のためにお金を貯めたい
など、目的が異なるため少額投資ではすべての方が満足できる金額を貯めることはできません。
本記事でお伝えをしたいのは、少額投資をすることによる資金面だけではない効果です。
少額から無理のない投資を行うメリットについてチェックしてみましょう。
「積立NISA」少額投資の4つの効果(メリット)

効果①期待リターンは85万円
積立NISAで毎月5,000円を投資することによる20年後の期待リターンは「85万円」です。
試算条件は以下の通り
投資額 | 5,000円/月 |
---|---|
期待リターン | 5%/年 |
運用期間 | 20年 |
投資スタイル | 投資額は変更なし(一律) |
運用期間 | 投資元本 | 運用金額 |
20年 | 120万円 | 205万円 |

投資元本120万円に対して、20年後の運用結果は205万円となります。
「(外部サイト)楽天積立シミュレーション」にて条件を変更してチェック可能です。
仮に20年間銀行預金で寝かせていた場合、得られる金利は数百円程度・・・
「85万円」の金額面について賛否はあるも、効率よく資金を増やせる点はメリットと言えます。
効果②無理なく継続できる
余裕資金による投資のため、無理な継続できる点はメリットです。
コロナショックでは、1ヶ月で40%株価が下落と株式投資にはリスクがあります。
このため、最悪なタイミングで損切りをしてしまう方も少なくありません。
対策としては、「余裕資金」で投資を行うが最適です。
自身の余裕資金が「毎月5,000円」であれば、無理のな範囲で投資を始めましょう。
効果③投資に慣れることができる
日本人は金融教育後進国と言われており、未だに投資に対して抵抗がある方が多くいるのが特徴と言えます。
このため、いざ60歳になり退職金を受け取っても「正しい運用方法」が分からないというのが現状です。
結果、銀行や証券会社の勧誘により手数料の高い「ぼったくり投資信託」を購入する方がいます。
投資経験を積み正しい知識を得られる点もメリットです。

効果④市況やニュースに興味を持つ
株式に自身の資金を投資することで、自然と市況やニュースに興味を持つきっかけになります。
- 為替
- 日経平均、NYダウ
- 長期金利
など、様々な要因から株式相場は常に変動しています。
投資をしていなかった時には興味がなかった経済ニュースも、相場チェックや変動要因を調べるきっかけに。
結果、金融リテラシーを高めることができる効果があります。
「積立NISA」少額投資の注意点

注意点①老後資金としては物足りない
毎月5,000円を20年積立した場合、期待リターンは「85万円」です。
運用金額は約200万円と「老後2,000万円問題の解決」としては物足りない金額と言えます。
「20年間」投資額別期待リターンは以下の通り
毎月投資額 | 投資元本 | 運用金額 |
1万円 | 240万円 | 411万円 |
2万円 | 480万円 | 822万円 |
3万円 | 720万円 | 1,233万円 |
上記の通り、投資金額に応じて複利の効果がアップ。
インデックス投資の場合、「入金力」が最も求められます。
投資に回せる資金を拡大させることで、将来大きな影響を与える点は覚えておきましょう。
注意点②非課税制度は繰り越せない
仮に年10万円だけ投資をした場合、残りの枠30万円は翌年に繰り越しできません。
このため、800万円(20年×40万円)の非課税枠を無駄にしてしまう点は注意が必要です。
但し、積立NISAは投資期限が2042年という制限があります。
(但し、延長される可能性もあり)
このため、
と考えず、無理のない範囲で積立NISAの開始がおすすめです。
「積立NISA」少額投資で始める方に伝えたい5つのポイント

ポイント①余裕ができたら投資額を増やす
本業の昇給などで余裕資金が増えた場合、まずは投資額を増やすようにしましょう。
昇給に合わせて生活水準を上げていくのは愚の骨頂です。
上記でも解説した通り、積立NISAへの投資額を増加させることで複利の効果を高めることができます。
投資には「個別株」、「ETF」など様々ありますが、まずは非課税枠を使いきるというのが最も効率的です。
まずは、将来のために投資額を増やすようにしましょう。
家計簿アプリを活用して固定費削減も効果的な方法です。

ポイント②無理して投資額を増やさない
インデックス投資は「入金力」が最も大切。
但し、無理は禁物です。
株式投資は定期的に大きな暴落があります。
このため、余裕資金がない状態では落ち着いた投資ができません。
また、急な出費にも対応できる現金をしっかりと確保しておきましょう。
貯金と投資の比率について以下記事を元に事前にルール化をおすすめします。

ポイント③株式投資の勉強は続ける
積立NISAによる投資の場合、毎月積立設定をした後は何もすることがありません。
運用会社により自動で銘柄の組み換えを行ってくれるため、放置でOKです。
投資に関する知識も不要と言われています。
但し、株式投資の勉強を継続し、金融リテラシーアップは今の世の中必要不可欠と考えます。
独学で勉強をする方法を解説しているため、以下記事も合わせてチェックしてみましょう。

ポイント④満額投資をしたら少額から投資を始める
「年40万円」満額積立NISAで投資を始めたら、個別株にも挑戦してみましょう。
個別株のメリットとして
- 配当金
- 株主優待
- ダブルバガーなど株価上昇
など、様々な魅力があります。
筆者としては、株の醍醐味はやはり個別株にありと考えています。
但し、「減配」のよる株価急落などリスクがあるため少額から投資をできるアプリの活用がおすすめです。

ポイント⑤資産チェック月1回でOK
積立NISAの資産チェックは月1回で問題ありません。
20年間と長期投資をする非課税制度です。
このため、短期的な資産の変動を日々チェックする必要はありません。
という方もいますが、この場合自身のリスク許容度を超えた投資となっています。
月1回程度の株価チェックでも落ち着いていられる投資額に変更することをおすすめします。
参考まで株価をチェックしないメリット、デメリットを解説しています。

【まとめ】積立NISA「毎月5000円では意味がない?」
本記事では「積立NISAの少額投資」をテーマに毎月5,000円で投資を行う効果と注意点を解説しました。
ポイントは以下の通り
少額投資を行う4つの効果
注意点は以下の通り
積立NISA少額投資については「複利の恩恵を受ける」、「投資に慣れる」などメリットあります。
但し、20年後の運用額は約200万円と老後資金としては物足りない金額。
まずは、本業や副業などを努力し、投資額を増加させることが必要です。
「入金力」が大切な投資法のため、無理のない範囲で投資額を拡大させながら将来の生活に備えていきましょう!
以上、「積立NISA少額投資の効果と問題点」まとめでした。
【関連記事】積立NISAベストな始め方について解説しています。

【関連記事】積立NISAで継続投資がきついと感じたら以下記事もおすすめです。

【関連記事】積立NISAのデメリットもしっかりと理解しておきましょう。
