本記事では「株をやっている人はお金持ちか?」をテーマに個人投資家の資産額や実態を解説します。
投資家の中には、1日で数億以上の利益を出す凄腕のトレーダーが存在。
メディアに取り上げられることもあり、「株式投資=お金持ち」と思っている方も少なくありません。
このため、資金が少額であることを理由に「私には投資をするお金がない」と投資を始めない方がいるのも事実です。
そこで、本記事で個人投資家の実態を深掘りしていきます。
①お金持ちの定義は人それぞれ異なる
②個人投資家の平均保有額は「665万円」
③300万円以下の投資家は4割を超える
④背景にNISA制度や単元未満株サービスの拡大がある
⑤資産額は気にせず少額から投資を始めてみよう
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そもそも「お金持ち」の定義とは?
野村総合研究所発表マーケット分類は以下の通り
野村総合研究所より引用
富裕層をお金持ちと考える場合、金融資産1億円以上が対象となります。
「老後2000万円問題」の解決を基準におけばアッパーマス層(3,000万円以上)保有で達成。
または、不動産や土地、配当収入などで生活している資産家をイメージする方も存在。
このため、本記事で解説する「お金持ち」についてはあなたの定義に合わせて考えるようにしましょう。
1世帯あたりの平均貯蓄額は1,791万円(2020年)
平均貯蓄額を考えれば、準富裕層(5,000万円)以上は十分お金持ちと言える
(結論)個人投資家の平均株式保有額は「665万円」

個人投資家の平均株式保有額は以下の通りです。
日本証券協会が発表した、個人投資家の平均株式保有額は「665万円」(2019年)
株主一人当たりの平均株式保有金額は2年連続で減少し小口化傾向にあります。
また、665万円はあくまで個人投資家の平均。
1億円以上株式を保有する上位数%も含むため、平均額を見る場合注意が必要です。

このため、保有額割合も合わせてチェックしましょう。
平成27年になりますが、証券保有額別割合については以下の通り
- 約60%が金融資産500万円以下
- ボリュームゾーンは「100~300万未満」
- 約16%は100万円以下で投資を実施
結論、「株をやっている人はお金持ちもいるが、多くの方が少額で投資を行っている」と言えるでしょう。
日本証券協会の発表の通り、保有資産の小口化が進んでおり今や投資は一般的なものになっています。
続いて、小口化傾向が進んでいる理由を解説します。
保有資産小口化が進んでいる4つの理由

保有資産の小口化が進んでいる理由は以下の通りです。
理由①非課税制度の導入
非課税制度の導入により個人投資家が増加。
特に、積立NISAによるインデックス投資は、投資銘柄の選定も不要であるため資産形成のスタートに最適です。
また、制限はあるも非課税で運用できるため、お得な制度を活用しようという動きも後押ししています。
理由②正しい金融教育を受ける機会が増えた
日本の金融教育は先進国と比較して低いと言われています。
学生時代に金融教育を受ける機会がなく、「投資=ギャンブル」という考えも未だに根強いのが現状です。
但し、現在は「YouTube」、「SNS」の発達に伴い、優良な情報が無料で受け取ることができるようになりました。
これも、個人投資家の参入を後押し、保有資産の小口化が進んでいる理由です。
(参考)【投資系YouTuber】おすすめランキングTOP10
理由③少額投資が可能なった
現在は「ミニ株」、「単元未満株」など少額から投資ができるツールが充実しています。
手数料も「定額」、「買付は無料」など各証券会社の値下げ合戦が活発化し、投資家は様々なサービスを選ぶことが可能です。
また、2018年10月より株式の売買単位は100株に統一。
筆者が投資を始めた頃は、8種類(1株、10株、50株、100株、200株、500株、1,000株、2,000株)存在し、不便さを感じたことも少なくありません。
また、証券取引所も望ましい投資単位を「5万円以上50万円未満」に設定。
株式分割により購入しやすい単価になったのも個人投資家が増加している要因の1つです。
理由④好調な市況環境
好調な市況環境も個人投資家増加の理由の1つです。
特に、米国市場は長期に渡り右肩上がりのチャートを形成しています。
以下、S&P500の10年チャート

長期的な資産形成であれば高い勝率が期待できることも、投資家増加の理由です。
「株式投資をやっている人はお金持ち」という考えは過去のもの
現在、株式投資を少額から始める方が増加。
今や「株式投資=お金持ちがやっているもの」と考えるのはNGです。
結論「株式投資=お金持ちになるために必要なもの」考えるのが自然と言えるでしょう。
お金持ちの方は、金融リテラシーが高いと言われています。
引用:日本証券業協会
現金はインフレリスクに弱くお金持ちこそリスクヘッジを好みます。
株式だけでなく、「債権」、「不動産」、「絵画」などに資産を分散するのはこのためです。
金額の大小はあるも、お金持ちになるために「ポートフォリオ現金100%」は危険であり、成長が期待できる金融資産に投資することが必要になります。
一度、自身のアセットアロケーションを見直してみましょう。

「株式投資=お金持ち」という考えを捨て少額から投資を始めよう

ロバート・キヨサキ氏の著書「金持ち父さん貧乏父さん」の言葉を引用すると
中流以下の人間はお金のために働く、金持ちは自分のためにお金を働かせる。
お金のために仕事を頑張り続けるのは「ラットレース」とも強調。

「株式投資はお金持ちのもの」という考えを捨て、少額から投資を始めることをおすすめします。
但し、実際に投資を始める方は以下3点について注意をしましょう。
- 現金と投資の比率には注意をする
- 手数料には注意
- 株式投資の勉強を継続しよう
①貯金と投資の比率には注意する
投資を始める場合、「貯金と投資」の比率が大切です。
投資には一定頻度での暴落が必ず発生。
また、日常生活をしていく上で「急な出費」が必要になることも少なくありません。
このため、投資を始める前に「貯金と投資のバランス」を確認しましょう。

②手数料には注意
長期投資において手数料は極めて重要な要素です。
投資信託における手数料は以下3点
- 信託報酬
- 購入手数料
- 信託財産留保額
現在も投資信託においては「ぼったくり投資信託」が存在するため、商品の選定には注意が必要です。
当サイトでは高手数料商品として以下を非推奨としています。
- 「毎月分配型」投資信託
- ロボアドバイザー
- ファンドラップ
- テーマ型投資信託
- ファンドオブファンズ
将来の期待リターンに大きな影響を与えるため、以下記事も合わせてチェックしておきましょう。

③株式投資の勉強を継続しよう
どんな投資方法であっても最低限勉強は必要であり、感覚で投資をしていては安定した資産形成は困難。
現在は情報社会であり、優良な情報を無料で得ることができます。
- 株の書籍
- ビジネス雑誌
- SNS
- 株テレビ番組
- 株情報サイト
昔であれば、有料セミナーに参加しなければ得られない情報が簡単に取得できます。
株の勉強に悩んだら以下記事も合わせてチェックしてみましょう。

株をやっている人はお金持ちか?【まとめ】
本記事では「株をやっている人は金持ちか?」をテーマに資産額や実態を解説しました。
記事のポイントは以下の通り
- 個人投資家平均資産は「約665万円」
- 約60%が金融資産「500万円以下」
- ボリュームゾーンは「100~300万未満」
- 個人投資家が増加しており、今や投資はお金持ちのものではない
- 資産額を気にせず少額から投資を始めてみよう
株式投資は今やお金持ちだけのものではなく、お金に働いてもらうための1つの手段と言えます。
こんな魅力のある株式投資にもリスクが存在します。
このため、貯金と現金の比率に注意し、リスクを抑えた投資から始めることが大切です。
以上、「株をやっている人はお金持ちか?」まとめでした。
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