本記事では、「株なんかやらなきゃよかった」をテーマに株取引を通じて筆者が感じた事例を解説します。
積立NISAを中心に、株取引を開始する方が増加。
市況が不安定な場面では、「つらい」、「やめとけばよかった」と感じるシーンも少なくないでしょう。
筆者も過去株取引で退場した経験があり、「株なんかやらなきゃよかった・・・」と感じた経験が何度もあります。
そこで、体験談を元に「やらなきゃよかった」と感じた事例と具体的対策を解説します。
「株の儲けは我慢料」という格言があるように、資産形成を行う上で失敗やつらい経験が何度もある
完璧なトレーダーは存在せず、厳しい市況を乗り越えた先に成功があると言える
性格や資金量に合わせて、自身に合った投資法やマイルールを決定しよう
「株なんかやらなきゃよかった」と感じた5つの事例

「株なんかやらなきゃよかった」と感じる事例は以下の通りです。
事例①急騰株にイナゴトレードして大損
短期間で急上昇している株を見ては「まだ上がるのでは?」と投資をする方も少なくありません。
2013年「ガンホーオンラインエンターテイメント」に手を出し損失
ガンホーはスマホアプリ「パズドラ」の大ヒットをきっかけに株価が急騰
株価は2ヶ月で約72倍と驚異的な値上がりを見せていた
異常な上昇幅を見て、「まだ上昇するのでは・・・」という理由だけで株を購入し短期間で80万円の損失

当時ガンホー株は買いが買いを呼ぶ状況で、割高にも関わらず最悪なタイミングでエントリーを実施しています。
結果、連日の急落を受け当初想定していた損切りラインを超えて大きな損失となりました。
事例②損切りした翌日に株価が急騰
個別株を中心に、自身の投資ルールに沿って損切りラインを設定する投資家も少なくありません。
- 10%損失で売却
- 5%で半分、10%ですべて売却
など、損切りラインのルールは様々。
損切りをした銘柄を翌日チェックすると株価が急騰。
こんなシーンでは「悔しい」、「つらい」と感じる方も少なくありません。
実際には損失は拡大していないも、翌日の急騰を見ると損をした感覚になるのが人の性と言えるでしょう。
事例③購入しようと思っていた株を買い逃した
「株価が1,500円で購入しよう」と注文をするも、目標株価直前で株価が急騰するシーンも少なくありません。
「トリドールホールディングス」注文直前で1日待ってから購入に変更
その後、株価は右肩上がりに上昇し買い時を逃す

「もう一度ターゲットの株価になったら注文をしよう」と考えている間に株価は2倍に。
こちらも、実際に損失が出たわけではありませんが、ショックを受けるシーンと言えるでしょう。
事例④〇〇ショックで資産が減少
米国市場はサーキットブレーカーが発動するなどパニック相場となりました。
日々金融資産が10%近く減少するのは大きなストレスです。
「株なんかやらなきゃよかった」と感じる典型例と言えるでしょう。
事例⑤利確タイミングを逃し買値に逆戻り
「株は買うより売る方が難しい」という格言があるように、保有株の利確タイミングに悩む投資家も少なくありません。
不動産クラウドサービス「いい生活」を株を2020年購入
一時トリプルバガーになるも売り時を逃し元の株価へ

大きな損失はありませんが、売り時を逃すのもつらいシーンと言えるでしょう。
株取引で後悔しないための5つの対策

続いて、株取引で後悔しないための対策をチェックしましょう。
対策①そもそも完璧なトレーダーは存在しない
完璧なトレードができる投資家は存在しません。
投資の神様「ウォーレン・バフェット氏」でも、2020年航空株で5兆円の損失を出している
投資のプロでも失敗があり、一般投資家に完璧な売買ができるはずがありません。
投資の格言を引用すると
- 頭と尻尾はくれてやれ
- 売り買い腹八分目
など、完璧なタイミングで決済を目指すこと自体意味がないと言えます。
「損切した銘柄が翌日高騰した」など、頻繁に起こりえることであり気にする必要はありません。
対策②急騰株は購入しない
急騰している銘柄は、ボラティリティが高く短期間で大きく利益を出せる可能性があります。
一方、割高と判断された場合急落するリスクがあるため注意が必要です。
「中小型投資の神様」ピーターリンチ氏の言葉を引用すると
機関投資家やプロがまだ目を付けていない株を購入しなさい
という言葉を残しています。
つまり、株価が急騰していないまだ誰にも評価されていない企業を見つけ出し、投資をすることを推奨。
このため、急騰銘柄ばかり投資するではなく市場から正しく評価されていない、銘柄への投資も検討してみましょう。
(参考)【書評】「ピーターリンチの株で勝つ」要約まとめ│学ぶべき7つのポイントを解説
対策③売却した銘柄は見ない
売却した銘柄が翌日急騰しているのを見ると不要なストレスを感じることも少なくないでしょう。
投資家個人の感情ではなく、冷静に銘柄を分析できるまで株価を見ないようにするというのもおすすめです。
対策④2倍になったら半分売る
利確タイミングが判断できないという方は、シンプルに「2倍になったら半分売る」というのもおすすめです。
2倍のタイミングで半分株式を売ることで投資元本を回収。
結果、保有株を「恩株化」させることができます。
恩株化させることで、株価が上昇しても下落しても冷静に保有を続けることができるのが強みと言えるでしょう。
利確方法の一例として恩株化のメリット、デメリットを解説しています。

対策⑤ポートフォリオは分散させる
「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があるように特定のポートフォリオに集中するのは危険です。
分散の方法は様々あり
- カントリーリスクを分散
- 投資商品(株、債券など)を分散
- 購入時期を分散(ドルコスト)
など、株式だけでなく債券、仮想通貨、不動産など分散させることが必要です。

株分析アプリを活用して過去のトレードを振り返ろう
株取引の失敗から多くの学びがあります。
このため、過去のトレードを冷静に分析できる株分析アプリを活用してみましょう。
カビュウは、日本株だけでなく米国株にも対応。
保有株をヒートマップで表示する機能があります。
タイルの大きさは「運用総額」、色は「前日比の騰落率」を表示。

また、過去のトレードの分析をすることもできます。
「いつ買って、いつ売ったか?」の取引履歴から、エントリータイミングとして問題なかったかを確認するのに最適です。

自身の投資実績を元に投資家タイプ診断という面白い機能もあり。
自身の性格やタイプを客観的に判断するのに最適です。

無料版も用意されているため、カビュウを活用して日々のパフォーマンスをチェックしてみましょう。
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カビュウについては以下記事で詳しく解説しています。

株なんかやらなきゃよかった【まとめ】
本記事では、「株なんかやらなきゃよかった」をテーマに株取引を通じて筆者が感じた事例を解説しました。
本記事で紹介した事例は以下の通り
「株の儲けは我慢料」という格言があるように、やらなきゃよかったと感じる瞬間が何度もあります。
結果、冷静な判断ができなくなり最悪なタイミングで誤った行動をしてしまう方も少なくありません。
投資経験値を積むことで、リスク許容度も高くなる傾向にあり冷静な対応ができるようになります。
「辞めたいと感じる瞬間こそチャンスなのでは?」と前向きに新たな投資先を探してみてはいかがでしょう。
以上、「株なんかやらなきゃよかった」と感じる事例まとめでした。
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