本記事では、「株なんかやらなきゃよかった」をテーマに株取引を通じて筆者が感じた事例を解説します。
筆者は、2013年に株取引で退場した経験があります。
「株なんかやらなきゃよかった・・・」と感じた経験が何度もあります。
そこで、体験談を元に「やらなきゃよかった」と感じた事例と具体的対策を解説します。
【本記事の結論】
「株の儲けは我慢料」という格言があるように、資産形成を行う上で失敗やつらい経験が何度もある。
完璧なトレーダーは存在せず、厳しい市況を乗り越えた先に成功があると言える。
性格や資金量に合わせて、自身に合った投資法やマイルールを決定しよう。
【結論】厳しい時はあるも株取引は資産形成において必要です
市場から退場した経験から「やらなきゃよかった・・・」感じる事例はあるも、資産形成において株取引は必要です。
株取引が必要な理由は
- インフレリスクに対応できない
- 為替の影響を受ける
- 資産格差が拡大する
など、ポートフォリオを「現金のみ」にすることは大きなリスクが隠れています。
政府主導でインフレ目標2%を掲げていることからも、「投資をする人、しない人」での格差は顕著になると考えます。
金融庁が推奨する「積立NISA」により、投資を始める方が増加するもつらい経験から継続することは難しい現実があります。
そのため、本記事で「株なんかやらなきゃよかった」と感じる事例と具体的対策を深堀していきます。
「株なんかやらなきゃよかった」と感じた5つの事例

事例①急騰株にイナゴトレードして大損
2013年個別株「ガンホーオンラインエンターテイメント」に手を出し損失を出しています。
ガンホーはスマホアプリ「パズドラ」の大ヒットをきっかけに株価が急騰。
株価は2ヶ月で約72倍と驚異的な値上がりを見せていました。
異常な上昇幅を見て、「まだ上昇するのでは・・・」という理由だけで株を購入。
結果は、以下の通り

チャートのド天井で購入し暴落のスピードから損切対応ができず大ヤケド。
当時ガンホー株は買いが買いを呼ぶ状況で、割高にも関わらず最悪なタイミングでエントリーを実施。
結果、連日の急落を受け当初想定していた損切ラインを超えて大きな損失となりました。
本トレードの結果、1年半程度株式投資を辞めました。
事例②損切りした翌日に株価が急騰
色々と投資本を読み漁っていましたが、「オニールの成長株発掘法」を見て損切ラインを8%に設定。
ガンホー株の時にも損切りの大切さを痛感していたため、感情を抑えて損切を実施。
ある時、損切りした銘柄をチェックすると適時開示の情報を受けストップ高に。
「なぜあの時損切したのか・・・」と非常に悔しい思いをした事もつらい経験です。

事例③購入しようと思っていた株を買い逃した
いざ購入しようと注文ボタンを押す直前になって「1日待ってみよう」と思い直して買い逃して失敗。
直近では「トリドールホールディングス」で買い時を逃し悔しい思いをしています・・・

「もう一度ターゲットの株価になったら注文をしよう」と考えている間に株価は2倍に。
今でもトリドールのチャートを見るとストレスです。
事例④〇〇ショックで資産が減少
2020年コロナショックでは短期間で株式相場は40%の暴落となりました。
米国市場はサーキットブレーカーが発動するなどパニック相場に。
日々金融資産が10%近く減少するのは大きなストレスでした。
夜中に起きては米国相場をチェックするなど、寝つきが浅く「株なんかやらなきゃよかった」と考えてしまった時もあります。
事例⑤利確タイミングを逃し買値に逆戻り
保有株が大幅に上昇するも利確タイミングを逃した事もつらい経験です。
実際に筆者が保有している「いい生活」の2年チャートです。
コロナショックで総悲観の際に、不動産クラウドサービスの拡大を狙って購入。

一時トリプルバガーになるも現状は元の株価です。
大きな損失はありませんが、「売り時を逃した」と後悔したタイミングです。
株取引で後悔しないための5つの対策

対策①そもそも完璧なトレーダーは存在しない
結論、完璧なトレードができる投資家は存在しません。
投資の神様「ウォーレン・バフェット氏」でも、2020年航空株で5兆円の損失を出しています。
このため、一般投資家が完璧な売買ができるはずがありません。
投資の格言を引用すると
- 頭と尻尾はくれてやれ
- 売り買い腹八分目
など、完璧なタイミングで決済を目指すこと自体意味がない事と言えます。
「損切した銘柄が翌日高騰した」など、頻繁に起こりえることなので気にするのは辞めましょう。
対策②急騰株は購入しない
ガンホー株の損切り以降、急騰株へ投資することはなくなりました。
急騰株は変動率が高く短期間で大きく利益を出せる魅力があります。
2020年ではコロナ関連のバイオ株でも大相場が見られました。
筆者としては、急騰株への投資は上級者向きと考えます。
投資家の投機的な動きから企業価値を大きく超える株価になることも珍しくないためです。
結果、過熱感が落ち着いた時には株価は下落します。
「中小型投資の神様」ピーターリンチ氏の言葉を引用すると
機関投資家やプロがまだ目を付けていない株を購入しなさい
という言葉を残しています。
つまり、株価が急騰していないまだ誰にも評価されていない企業を見つけ出し、投資をすることが必要と言えます。
詳しくは「株で勝てない仕組み」にて解説しています。

対策③売却した銘柄は見ない
筆者の場合、売却した銘柄は見ないようにしています。
具体的対応は、お気に入り企業一覧から削除を実施。
理由は、売却した銘柄が翌日急騰しているのを見ると不要なストレスを感じるためです。
完璧なトレードはできないと分かっていても、翌日の株価動向を見てショックを受ける方も少なくありません。
冷静に銘柄を分析できるまで、株価を見ないようにするというのもおすすめです。
対策④2倍になったら半分売る
利確タイミングが判断できないという方は、シンプルに「2倍になったら半分売る」というのもおすすめです。
2倍のタイミングで半分株式を売ることで投資元本を回収。
結果、保有株を「恩株化」させることができます。
恩株化させることで、株価が上昇しても下落しても冷静に保有を続けることができるのがメリットです。
利確方法の一例として恩株化のメリット、デメリットを解説しています。

対策⑤ポートフォリオは分散させる
「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があるように特定のポートフォリオに集中するのは危険です。
分散の方法は様々あり
- カントリーリスクを分散
- 投資商品(株、債券など)を分散
- 購入時期を分散(ドルコスト)
など、株式だけでなく債券、仮想通貨、不動産など分散させることが必要です。
特に2021年の好調な株価推移を受けて、株式にフルインベストする方もいますがこんな時こそ「分散性は問題ないのか?」をチェックしておきましょう。
株式以外の投資商品については以下記事で解説しています。

株なんかやらなきゃよかった【まとめ】
本記事では、「株なんかやらなきゃよかった」をテーマに株取引を通じて筆者が感じた事例を解説しました。
本記事で紹介した事例は以下の通り
「株の儲けは我慢料」という格言があるように、やらなきゃよかったと感じる瞬間が何度もあります。
結果、冷静な判断ができなくなり、最悪なタイミングで誤った行動をしてしまう方も少なくありません。
投資経験値を積むことで、投資額だけでなくリスク許容度も高くなる傾向にあり冷静な対応ができるようになります。
「辞めたいと感じる瞬間こそチャンスなのでは?」と前向きに新たな投資先を探してみてはいかがでしょう。
以上、「株なんかやらなきゃよかった」と感じる事例まとめでした。
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