こんにちはイチリタです。
本記事では、「株は売らなければ損しない」という考えについてにメリット、デメリットを解説します(‘◇’)ゞ
株は売らなければ損しない?
株式投資を行っている方であれば、一度は考えた事があるテーマかと。
私も、投資始めた頃「含み損銘柄を放置すれば絶対損をしない」なんて考えた事が有ります。
なぜなら、「含み損」はあくまで仮の損失。
確定しなければ将来的な株価上昇の可能性が残されています。
本記事の結論をから言うと
「株は売らなければ損しない」という考えは、半分正解で半分不正解。状況により適切な損切りは必要。但し、永久ホールドOKな投資法も有り。
といった内容です。
「投資内容」と「ルール」が非常に大切なので、その理由を株を売らずに保有するメリット、デメリットで解説します。
株を売らずに保有する【メリット】

メリット①配当金・株主優待の恩恵を受ける事ができる
株を売らずに保有するメリットとして浮かぶのがまずはこれかと。
年1~2回配当金を受け取りながら、保有株が含み益になるのを待つ方法ですね。
また、株主優待を提供している企業であれば
- 割引券
- 食事券
- カタログギフト
なども受け取れます。
長期間保有する事で、配当金だけで含み損を相殺する事が可能です。
メリット②損失を確定しなくて良い
損切りしないと決める事で精神面でもメリットが有ります。
保有株を損切りするのは、想像以上に辛い行為。
そのため、「私は損切りしない!」と決めてしまう事で、ショックを受ける事も無くなります。
メリット③無駄な手数料が不要
株の売買には手数料が必要。
(参考)手数料一覧は以下のおとり
野村証券 | SBI証券 楽天証券 |
|
5万以下 | 55円 | |
10万以下 | 152円 | 99円 |
20万以下 | 115円 | |
30万以下 | 330円 | |
50万以下 | 524円 | 275円 |
100万以下 | 1,048円 | 535円 |
単発で見ると数百円程度ですが、取引回数が多くなる事で手数料も馬鹿にはできません。
その点、株を売らずに保有する事で売買手数料を抑える事が可能。
手数料を抑える事が出来る点もメリットの1つです。
株を売らずに保有する【デメリット】

デメリット①保有株が含み損は辛い
損切りをしないのは精神面でメリットとして挙げました。
が、保有株が含み損というのもぶっちゃけ辛いですね・・・
損切りをしない投資家の場合、市況によってはポートフォリオのすべてが含み損という事も考えられます。
毎日マイナスが表示されたポートフォリオを見るのはデメリットです。

デメリット②新たな投資のチャンスを失う
資金がロックされる点はデメリットです。
株価上昇が期待できる株を見つけても、手持ち資金が少なければ投資は困難。
「含み損は絶対売らない」と決めてしまう事で、新たな投資先への機会損失はデメリットです。
含み損を損切りするべき3つの条件
ここまで、株を売らずに保有する事のメリット、デメリットを解説しました。
結論としては、含み損銘柄のホールドもOK。
が、含み損銘柄の損切りを推奨する以下3つの条件が有ります。
- 配当金が無配、減配になった時
- 企業が不祥事を起こした時
- 売上・利益率が大幅に低下した時
順番に解説しますね。
条件①配当金が無配、減配になった時
配当金が無配、減配したら素直に保有株は損切りしましょう。
特に無配になれば必ず損切りするべきですね。
なぜなら、1円もあなたにお金を運ぶ事なく「配当金で含み損を相殺」という行為ができないため。
また、無配になるという事は業績不振による株価下落は必至。
長期間含み損状態となる可能性が高く、素直に損切りをおすすめします。
もっと詳しく知りたい方は「高配当株の失敗事例」をどうぞ。

条件②企業が不祥事を起こした時
不祥事を起こした企業株は損切り推奨です。
最近のニュースを例にすると「かんぽ生命の不正契約問題」
いくら不祥事が明るみになり組織改革をしたところで、大企業であればあるほど根本的な構造改革には時間が必要に。
不正会計を起こした「東芝」のように1度のみならず2~3回と不祥事を繰り返す企業も存在します。
最悪の場合、「上場廃止」の可能性も。
企業不祥事を起こした保有株は即損切りをおすすめします。
条件③売上・利益率が大幅に低下した時
決算を確認して、売上・利益率が大幅に低下している企業は損切り推奨です。

売上成長率が低下している株は、株価上昇の見込みはありません。
但し、利益率低下はベンチャー企業であればあまり気にする必要無し。
なぜなら、サービスや商品を世間に認知させるため、広告宣伝費に多額の資金を投下するためです。
売上成長率が低下している株は素直に損切りする事をおすすめします。
それでも「株を売らずに損したくない人」へ
- 私は絶対に損切りしない
- 永久ホールドして資産形成したい
- 含み損は全く気にしない
こんな方はおすすめの投資法は以下の通りです。
①素直にインデックスファンドを買う
結論、インデックスファンドを買っときましょう。
ぶっちゃけ地味ですが、投資銘柄を分散させることが永久ホールドの重要なポイント。
具体的にはこちらのインデックスファンドをどうぞ。
- TOPIX
- S&P500
- 全米株式
永久ホールドするには、個別株ではどれだけ優良な企業であってもリスクが有ります。
その点、インデックスファンドであれば数百~数千社と分散されており、「上場廃止」や「企業不祥事」のリスクは無し。
おすすめのインデックスファンドは以下で紹介しています。

②単元未満株を活用して時間分散をする
どうしても個別株を永久ホールドしたい方はこちらをどうぞ。
ネオモバなどの単元未満株を活用して、毎月定額購入する方法です。
ルールを決めて、毎月一定額購入する事で取得単価を下げる効果も有ります。
単元未満株であれば30社~40社など多くの株を保有する事も可能に。
が、本質的にはリスクを抑える効果のみで、適時損切り対応は必要です。
特に「企業不祥事」は即損切り推奨。
ネオモバについては詳しく知りたい方は公式をどうぞ(手数料格安です)
➤(公式)SBIネオモバイル証券
もっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

【株は売らなければ損しない】まとめ
本記事では「株は売らなければ損しない」についてメリット、デメリットを解説しました。
まとめると以下の通り
株を売らないメリット
- 配当金、株主優待を受け取れる
- 損失を確定しなくて良い
- 無駄な手数料が不要
株を売らないデメリット
- 保有株が含み損は辛い
- 新たな投資チャンスを失う
こんな時は損切り推奨です!
- 配当金が無配、減配になった時
- 企業が不祥事を起こした時
- 売上・利益率の大幅低下した時
結論としては、
インデックスファンドであれば永久ホールドもOK。
個別株の場合、売らずに長期投資もOK。
但し、条件によっては損切り対応は必要!
といった感じです。
損切りする行為は辛いですが、あまり自身の取得単価にとらわれない事をおすすめします。
以上、「株は売らなければ損しない?」まとめでした(‘◇’)ゞ
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