本記事では「株つらい」をテーマにストレスとの向き合い方について解説します。
株価は常に上昇と下落を続けています。
長期的に右肩上がりの「S&P500」ですら、30%超える暴落を何度も繰り替えしています。
このため、すべての投資家が「株つらい」という感情を何度も感じているかと。
そこで、冷静に投資ができるよう事例と対策を解説します。
「株つらい」はすべての投資家が経験
「株式投資ってつらいな・・・」という気持ちよく分かります。
筆者は投資歴10年になりますが、何度も「株ってつらいなぁ」と感じることがあります。
(大損により退場した経験も・・・)
ちなみに、筆者の父(投資歴45年)も株つらいという感情はあるようです。
結論、投資家は何年たっても株つらい時があり。
「株の儲けは我慢料」なんて格言があるように、我慢の先に大きな利益が待っています。
このため、市況が厳しい時にも冷静に判断できるマインドが大切。
そこで、本記事では株つらい事例と対策を深掘りしていきます。
【事例】「株つらい」と感じる時4選

事例①大きな含み損で株つらい
- 含み損が100万円を超えた
- 資金が半分になった
- 投資先が不祥事を起こした
など、株つらいと感じる代表例です。
この感情は行動心理学「プロスペクト理論」でも解説されています。
1979年に「ダニエル・カーネマン氏」と「エイモス・トベルスキー氏」2名にて発表された理論。
プロスペクト理論を簡単に解説すると
「人間のファイナンスにおける利益と損失の感情は違う」と解説されいます。
- 1万円の利益:「まだ1万円の利益だけ」
- 1万円の損失:「もう1万円も損失が出てる」

つまり、多くの投資家は含み益に比べ含み損の方が感情が大きく動くとのことです。
投資をされている方であれば、実体験として感じることも多いのではないでしょうか?
含み損も「株つらい」と感じる要因の1つです。
事例②保有株が含み損ばかりで株つらい
- 保有株のすべてが含み損
- 少し利益が出たら利確してしまう
- 含み損は絶対損切りしたくない
など、株つらいと感じるあるあるです。
筆者も投資を始めたばかりの時は、少し利益が出たら売却を行いコツコツ資金を増やしていました。
反面、損切りとなると感情的になり「絶対に損切りしない!」と大きな含み損を複数保有。
結果どうしようもなくなった後、損切りを行い損失を拡大させていました。
自身のポートフォリオが含み損ばかりも、株つらいと言われる事例です。
事例③売却した後すぐに株価が高騰して株つらい
- 利益確定をした翌日に株価がストップ高になった
- 損切りをした後、順調に株価が戻った

これもよくある事例です。
「もしかして私のトレードチェックされてる!?」と疑いたくなるレベルで損切り後、株価が急上昇したことが何度もあります。
これもよくある株つらい事例です。
事例④日々株価チェックをしてしまい株つらい
- 株価が気になって仕事に集中できない
- 1日何度も株価をチェックしてしまう
- 日々の収支に一喜一憂する
1つでも当てはまる方がいたら要注意。
株価を気にしすぎる場合、リスク度合いが高すぎることが考えられます。
リスク許容度は「年齢」、「家族構成」、「仕事」など人それぞれ違いがあり。
1日に何度も株価をチェックする方は、以下で解説する対策も確認してみましょう。
【対策】「株つらい時」は要チェック│ストレス対処法4選

対策①含み損がつらい時
含み損がつらい時に取るべき行動は以下3選
- 損切りする
- 保有を続ける
- 買い増しする
成長を続けている企業が、市況により株価が下落している時は「買い増し」チャンスです。
逆に、決算が不調で叩き売られているのであれば、素直に「損切り」が必要。
配当と株主優待を貰いながら含み損を許容できるのであれば「保有継続」となります。
結論、株購入時に出口を事前に決めておくことが大切。
筆者の場合、長期投資家のため
- 配当継続であれば長期保有
- 減配、無配であれば売却検討
- 企業不祥事は即売却
など、ルール設定をしています。
短期投資家の方であれば、ターゲットの株価やテクニカルもチェックしながら事前に損切りラインを設定しましょう。
具体的な方法として、新たな株を購入したら日記をつける癖をつけてみてはいかがでしょう。

対策②保有株が含み損ばかり
対策は「含み益となっている銘柄は大切にする」です。
ついつい含み益になっている銘柄を見ると、「早く利確したい!」と微益で利確する方も少なくありません。
その反面、「含み損は塩漬けに・・・」という投資家も。
結論、含み益をしっかり伸ばし「損小利大」の投資家になることが大切。

個人投資家の強みは、「保有株を長期保有できる」という点です。
「情報量」、「資金」、「スピード感」で勝る機関投資家に対して優位に立てる唯一の手段と考えています。
このため、企業成長が続いているのであれば、保有を続けポートフォリオのお守り銘柄を作ってみてはいかがでしょう。
市況が厳しい時もあなたの強い味方になってくれるはずです。
対策③売却タイミングが分からない
結論、完璧な売却タイミングは誰にも分かりません。
投資の格言でも「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉があるように、天井で利確することは不可能です。
このため、つらいと感じることすら意味がないとも言えます。
具体的な対策としては以下の通り
- まとめて売却せずに分割して売却する
- 損切りした銘柄はお気に入りから削除する
筆者は過去に損切りした銘柄が急騰しているのを見ると、感情的にイナゴトレードをして損失を拡大させた経験が何度もあります。
このため、冷静に投資対象を判断できるまで「損切りした銘柄はお気に入り欄から削除する」という方法をとっています。
対策は人それぞれですが、「感情的になる情報は遮断する」という方法も検討してみましょう。
売却をする方法として「2倍になったら半分売却する」という恩株投資法もおすすめです。

対策④株価が常に気になる
結論、許容度を超えたリスクを取っているのが原因です。
まずは、1ヶ月放置しても冷静でいられる投資額に変更を強くおすすめします。
【投資方法の一例をご紹介】
運用会社にて2003年~2013年顧客パフォーマンスを調査
結果が良かったのは
- 1位:亡くなっている人
- 2位:運用しているのを忘れている人
結論、「株を購入している事を忘れている投資家」が利益を出した結果に。

つまり、日々投資額が気になっている方より、長期目線で投資を行ったほうがパフォーマンスが良いという事例もあります。
株価が気になる方は貯蓄と投資の比率を再度チェックしてみましょう。

(結論)株つらいなら「インデックス投資」がベスト

「色々試したけど株取引がうまくいかずにつらい・・・」という方は素直にインデックス投資をおすすめします。
インデックス投資の強みは「長期保有」です。
このため、
- 株価が下落=安く買えるチャンス
- 株価が上がる=利益が拡大する
というマインドを持ちやすいのが特徴と言えます。
筆者も色々と失敗しましたが、インデックス投資を月15万円ずつ積立を継続。
インデックス投資を勉強したい方は「敗者のゲーム」を一度チェックしてみては。
簡単に内容をまとめると以下の通り。
- 安定した勝率を上げたければインデックス投資をする
- 収入と支出の管理を行う
- 短期トレードは行わない
- 住宅購入は資産でなく負債と考える
- 銀行や証券会社の窓口で投資商品を購入しない
など、「なぜインデックス投資がおすすめなのか?」が良く分かる良書です。
ポイントは以下で要約しているので、忙しい方は以下記事もチェックしてみましょう。

「株つらい」ストレス対処法【まとめ】
本記事では「株つらい」をテーマに事例と対策を解説しました。
株つらい事例は以下の通り
- 大きな含み損で株つらい
- 保有株が含み損ばかりで株つらい
- 売却した後すぐに株価が高騰して株つらい
- 日々株価チェックをしてしまい株つらい
株つらい時の対策
- 事前に出口を決めておく
- 含み益銘柄を大切にする
- 頭と尻尾はくれてやる
- 貯蓄と投資の比率を見直す
株つらいはすべての投資家が何度も経験することです。
「株の儲けは我慢料」という格言の通り、我慢の先に利益があります。
このため、短期的な感情に左右されず長期目線で投資することをおすすめします。
迷ったら素直にインデックス投資を主軸に置いた投資をしてみてはいかがでしょう。
以上、株つらい事例、対策まとめでした。
【関連記事】個人投資家に向いている人の特徴を解説しています。

【関連記事】株やめたほうがいい人をテーマに特徴を解説しています。

【関連記事】気絶投資法をテーマにメリットを解説しています。
