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【検証】ジャンク債「HYG・JNK」を徹底比較│やばいと言われる3つの理由

悩み人
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債権ETF「HYG、JNK」が気になる。比較や注意点を教えて欲しい

本記事では「HYG、JNK」をテーマに2種類のETFの違い、メリット、デメリットを解説します。

HYG、JNKは債券とは思えない高い分配利回りが魅力。

但し、ジャンク債でありデフォルト(債務不履行)のリスクが高い点が注意するべきポイントです。

このため、配当利回りの高さだけでなくHYG、JNKのデメリットについても抑えておきましょう。

ジャンク債(ハイ・イールド債)とは?

まずは、ジャンク債の基本をチェックしましょう。

ジャンク債とは?

信用格付けが低くデフォルト(債務不履行)が発生するリスクが高い債権

ハイ・イールド債とも呼ばれている。

信用リスクが高く、分配利回りが高い金融商品と言えます。

ハイリスク・ハイリターンな債券と覚えておきましょう。

信用格付けの考え方は以下の通り

AAA 債務を履行する能力が極めて高い
AA 債務を履行する能力が非常に高い
A 上位2つに比べて、経済環境の影響を受けやすい
BBB 債務履行能力は十分だが、経済環境の悪化の影響を受けやすい
BB 経済環境の悪化の場合に、債務履行能力が不十分になるリスク有り
B 経済環境の悪化で、債務履行能力が不十分となる可能性が高い
CCC 債務不履行となる可能性を持ち、債務履行能力は財務経済状況に依存
CC 債務不履行となる可能性が非常に高い
C 現在、破産法に基づく申請中だが、債務に基づく支払いは継続中
D 債務不履行に陥っている
一般的に、BB(ダブルB)以下は投資不適格債権と言われている

格付けを行う機関は様々あるも、「ムーディーズ」、「スタンド・アンド・プアーズ(S&P)」が世界2大格付け機関と呼ばれています。

悩み人
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Q.日本でジャンク債を購入することはできるのか?

A.日本企業のジャンク債はほとんど発行されていない

  • 日本ではリスクが高いジャンク債の需要が少ない
  • 企業は社債発行ではなく、銀行融資の手段を活用するの一般的
  • 過去、社債発行には厳しい条件が課されていた

などが、国内でジャンク債が流通していない理由となります

このため、ジャンク債へ投資を検討している方は、本記事で紹介するHYG・JNKの活用を検討しましょう。

ジャンク債「HYG・JNK」6つの違いを徹底比較

HYG、JNKの比較ポイントは以下の通りです。

順番に解説します。

①分配利回り

HYG・JNK過去5年間の分配利回りは以下の通りです。

HYG JNK
2021年 4.01% 4.25%
2020年 4.85% 5.09%
2019年 5.41% 5.91%
2018年 5.15% 5.40%
2017年 5.16% 5.64%
僅かにJNKの方が分配利回りが高い

HYG、JNK共に4%を超える利回りがあると覚えておきましょう。

②経費率

経費率比較は以下の通り

  • HYG:0.49%
  • JNK:0.40%
僅かにJNKの方が経費率が安い

100万円投資した場合、年4,000~5,000円の手数料と覚えておきましょう。

③純資産額

純資産額は以下の通り
※2022年8月時点

  • HYG:158億ドル
  • JNK:92億ドル
純資産額はHYGが多い

但し、どちらも潤沢は純資産額を保有しており、早期償還の心配はないと言えるでしょう。

④信用格付

信用格付けは以下の通り(2022年8月時点)

格付 HYG JNK
BBB 1.16% 0.49%
BB 52.82% 47.54%
B 33.72% 39.48%
CCC以下 10.75% 12.23%
格付け無し 0.40% 0.05%
HYGの方が「BB」債券比率が高い

どちらのETFもBB以下の投資不適格債券への投資がメインです。

僅かな違いですが、HYGの方が信用度が高い債券に投資されています。

JNKの分配利回りが高い要因と言えるでしょう。

⑤組み入れ銘柄数

組み入れ銘柄数は以下の通りです。

  • HYG:1,256銘柄
  • JNK:1,272銘柄
分散性に大きな違いはない

多数の銘柄に分散されているのは、HYG、JNKの強みと言えます。

⑥騰落率

詳細はチャートは以下の通りです。

パフォーマンスはHYG(青チャート)の方が優位に推移

このため、分配利回りだけでなくパフォーマンスの点も踏まえて投資を検討しましょう。

過去5年間の株価騰落率は以下の通り

過去5年間のデータで見ると、騰落率がマイナス年度が多い点は注意が必要です。

ジャンク債「HYG・JNK」メリット

HYG・JNKのメリットは以下の通りです。

  1. 高い分配利回り
  2. 分散性の高さ
  3. 炭鉱のカナリアとしての活用も

順番に解説します。

メリット①高い分配利回り

HYG・JNKは年4%を超える高い分配利回りが魅力と言えるでしょう。

また、債券ファンドであるため比較的株価推移はマイルドな動きとなっています。

以下、HYGの5年チャート

70~87ドルのレンジ

ポートフォリオの分配利回りを上げたい方におすすめです。

②分散性の高さ

HYG、JNKはジャンク債の寄せ集めです。

それぞれの債券はデフォルトリスクが高い投資商品ですが、1,200以上の銘柄に分散させることでリスク分散を図っています。

このため、特定の債券がデフォルトしたとしても、HYG・JNKの株価への影響は抑えることができます。

今一度ETFの強みを理解しておこう

メリット③炭鉱のカナリアとしての活用も

ジャンク債の上昇を「炭鉱のカナリア」と呼ぶ投資家も少なくありません。

炭鉱のカナリアとは?

炭鉱でガスが発生した時、人間より早くカナリアが危険を察知

相場の世界では、ピークアウトを知らせるシグナルとして活用される

信用度が低いジャンク債までも上昇を続ける場合、景気後退入りのサインと考えられる。

市場全体が「買い」と考える時こそ、「大きな下落があるのでは?」と恐怖を覚える必要があります。

いち早く相場のピークアウトを掴むためにも、定期的にジャンク債の株価動向をチェックしてみましょう。

ジャンク債「HYG・JNK」やばいと言われる3つのデメリット

HYG・JNKのデメリットは以下の通りです。

  1. 株式と比べてパフォーマンスが悪い
  2. 守りに強い資産と呼べない
  3. 経費率が高い

順番に解説します。

①株式と比べてパフォーマンスが悪い

HYG、JNKの課題はパフォーマンスの低さにあります。

以下、HYGとVOO(S&P500)の騰落率比較

HYG VOO
2021年 -0.33% 27.02%
2020年 -0.64% 16.49%
2019年 8.34% 28.38%
2018年 -7.06% -6.31%
2017年 0.82% 19.47%

過去5年間のパフォーマンスで比較した場合、VOOを購入した方が優秀と言えるでしょう。

  • 相場上昇時はパフォーマンスは控えめ
  • 相場下落時は株式同等またはそれ以上に下落

但し、過去5年の比較である点は注意が必要です。

②守りに強い資産と呼べない

債権ETFに求められるのは、ポートフォリオの暴落耐性を強める効果。

但し、ジャンク債であるHYG・JNKは守りの資産とは呼べません。

2020年コロナショック時のHYGとVOO(S&P500)のチャート比較

デフォルトのリスクが高いジャンク債は真っ先に売却対象となります。

債権ETFに求められるは暴落時の安定感

(参考)信用度が高い投資適格債のみで構成される「AGG、BND」のチャートは以下の通りです。

ポートフォリオの守りを強める場合、「AGG、BND」の活用を検討しましょう。

(参考)米国債券投資信託(AGG、BND)どっちを買うべき?違いは?

③経費率が高い

HYG、JNKの経費率は他ETFと比較して高コストです。

VTI(全米株式)、VOO(S&P500)の経費率は0.03%

このため、経費率も意識して投資を検討しましょう。

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ジャンク債HYG、JNK比較【まとめ】

本記事では「HYG、JNK」をテーマに2種類のETFの違いを比較検証しました。

ポイントをまとめると以下の通り
※スマホの方はスライドできます

ティッカー HYG JNK
運用会社 ブラック・ロック ステート・ストリート
設定日 2007年4月4日 2007年11月28日
組入銘柄数 1,256銘柄 1,272銘柄
純資産総額 158億ドル
(2022年8月)
92億ドル
(2022年8月)
配当利回り 4.01% 4.25%
経費率 0.49% 0.40%
配当スケジュール 毎月 毎月
株価 78.25ドル 96.88ドル
最新株価 こちらをチェック こちらをチェック

HYG、JNKはジャンク債の寄せ集めであり、ハイリスク・ハイリターンの投資商品です。

直近5年のパフォーマンスでは、株式に劣るため積極的におすすめできる商品とは言えません。

ジャンク債は相場のピークアウトを察知する1つの情報と言われています。

定期的に株価動向をチェックするようにしておきましょう。

以上、「HYG、JNK」比較検証まとめでした。

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