本記事では、「ワンコイン投資」をテーマに少額投資アプリの特徴と違いを解説します。
少額投資アプリは「気軽に始められる」、「お小遣いで投資ができる」などの理由から、若年層を中心に口座開設が増加。
リスクを抑えて投資を体験するのに最適なサービスと言えるでしょう。
2023年に入り、楽天証券の「かぶミニ」の誕生、SBIネオモバイル証券「通称ネオモバ」の廃止などサービスに動きがあります。
このため、2023年最新情報も踏まえておすすめのワンコイン投資アプリを解説します。
2023年6月LINE証券もサービスの縮小を発表
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「ワンコイン投資」とは?
まずは、ワンコイン投資の基本をチェックしましょう。
ワンコイン投資とは?
株式投資と聞くと「まとまったお金が必要」というイメージを持っている方も少なくありません。
現在は、少額投資に対応したアプリが多数存在。
- お小遣いの範囲で投資を始める
- 500円で株主になる
- ランチを節約したお金で株を買う
など、投資に対するハードルが低下しています。
投資に慣れてみたいという方は「少額投資アプリ」の活用を検討してみましょう。
「ワンコイン投資」活用する際の3つのポイント

ワンコイン投資を始める前に知っておくべきポイントは以下の通りです。
- 「ワンコイン投資」のメリット、デメリットを理解
- 米国株は1株から購入可能
- 投資信託なら100円から投資ができる
順番に解説します。
①「ワンコイン投資」のメリット、デメリットを理解
上場会社は100株(一部例外除く)を1単元としています。
このため、通常1株1,000円の株を購入する場合、10万円(1,000円×100株)の資金が必要です。
このため、「気軽に投資ができない」という悩みを持つ方も少なくありません。
そんな方におすすめなのがワンコイン投資アプリの活用。
「ランチを節約したお金」など少額から投資を行うことができます。

こんな魅力のあるワンコイン投資ですが、正しくメリット、デメリットを理解しておきましょう。
ワンコイン投資のメリット、デメリット | |
メリット | ・少ない資金で購入できる ・投資の練習に最適 ・複数の株を買うことでリスク分散できる ・配当が受け取れる |
デメリット | ・手数料が割高になる場合がある ・株主優待は基本的に貰えない ・投資額が少ない分資産形成には不向き ・注文から買付までに時間が必要 |
また、注文から買付までに時間が掛かる点は課題と言えるでしょう。
(参考)【注意】単元未満株は手数料負けする可能性あり│損しない6つの対策
②米国株は1株から購入可能
米国株の場合すべての証券会社で1株から購入することができます。
このため、資金量に不安がある方は米国株の活用もおすすめです。
但し、1株でも5万円を超える米国株もあるため、今回紹介する「米国株に対応した少額投資アプリ」の活用も検討してみましょう。
③投資信託なら100円から投資が可能
「投資信託」であれば100円から投資をすることができます。
このため、少額取引から始めたい方は投資信託の活用もおすすめです。
「リスク抑えて投資をしたい」という方は、非課税制度を活用して投資デビューをしてみましょう。
(参考)【簡単】積立NISA「楽天証券」での始め方5ステップ
少額投資アプリ【比較表】

今回紹介する少額投資アプリの比較表を作成しました。
「手数料」、「サービス」で違いを確認してみましょう。
①手数料比較(往復コスト)
証券会社別の手数料比較は以下の通りです
※スマホの方はスライドできます
アプリ名 | 手数料 | スプレッド | 1,000円 | 5,000円 | 10,000円 |
楽天証券 | 買付:無料 売却:11円 |
0.22% | 14円 | 33円 | 55円 |
マネックス証券 | 買付:無料 売却:0.55% 最低手数料 52円 |
ー | 52円 | 52円 | 55円 |
SBI証券 | 買付:無料 売却:0.55% 最低手数料 55円 |
ー | 55円 | 55円 | 55円 |
LINE証券 | ー | 0.35%or 1.00% |
7~20円 | 35~100円 | 70~200円 |
PayPay証券 | ー | 0.5%~1.0% | 10円~20円 | 50円~100円 | 100円~200円 |
CONNECT | ー | 0.5% | 10円 | 50円 | 100円 |
日興フロッギー | 購入:無料 売却:0.5% ※100万円まで |
ー | 10円 | 50円 | 100円 |
スプレッド方式かつ最低手数料が無い「LINE証券」、「CONNECT証券」は1,000円前後の少額決済時に強みがあります。
一方、10,000円を超える決済では、「楽天証券」、「SBI証券」、「マネックス証券」がお得です。
楽天証券「かぶミニ」は、他社のサービスを意識した手数料設定。
このため、手数料を気にする方は楽天証券の利用を検討してみましょう。
決済金額によりおすすめ証券会社が異なるため、自身に利用状況に応じて決定しよう
②サービス比較
単元未満株サービスを以下3点で比較しました。
- リアルタイム取引
- ポイント投資
- 投資可能銘柄数
※スマホの方はスライドできます
アプリ名 | リアルタイム 取引 |
ポイント投資 | 投資可能銘柄数 |
楽天証券 | 〇 | 〇 楽天ポイント |
リアルタイム100銘柄 寄付取引1,000銘柄 |
マネックス証券 | × | × | 約3,800銘柄 |
SBI証券 | × | × | 約3,800銘柄 |
LINE証券 | 〇 | 〇 LINEポイント |
約1,500銘柄 |
PayPay証券 | × | × | 日本163銘柄 米国147銘柄 |
CONNECT | 〇 | 〇 dポイント |
394銘柄 |
日興フロッギー | × | 〇 dポイント |
約3,800銘柄 |
単元未満株は、通常注文から決済までに時間が必要です。
(例)SBI証券の場合
7:00~10:30の注文→12:30約定
このため、注文後すぐに約定するリアルタイム取引は投資家に嬉しいサービスと言えるでしょう。
ポイントを活用した1株投資に対応した証券会社も存在するため、自身が日頃貯めているポイントがあれば利用するのもおすすめです。
また、投資可能銘柄数について各社違いがあるため、投資スタイルに応じて選択するようにしましょう。
【ワンコインでOK】少額投資が出来るおすすめアプリ7選

ワンコインに対応しているおすすめの少額投資アプリ詳細は以下の通りです。
①楽天証券「かぶミニ」

楽天証券は、2023年春1株投資サービス「かぶミニ」を発表。
国内NO.1の口座開設数を有する人気ネット証券であるも、単元未満株に非対応であった点が楽天証券の大きな課題にありました。
このため、楽天証券の口座を保有している投資家には大変嬉しい変更と言えるでしょう。
手数料 | 買い:無料 売り:11円/回 |
最低手数料 | ー |
スプレッド | 片道0.22% |
- 手数料が格安
- リアルタイム取引に対応
- ポイント投資に対応
かぶミニは後発サービスであるため、他社証券会社を意識した手数料設定となっています。
楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | LINE証券 | |
買付手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | – |
売却手数料 (最低手数料) |
11円/回 | 0.55% (55円) |
0.55% (52円) |
– |
スプレッド | (注1)0.22% | – | – | 0.35%~ 1.00% |
往復コスト 1,000円 |
14円 | 55円 | 52円 | 7~20円 |
往復コスト 5,000円 |
33円 | 55円 | 52円 | 35~100円 |
往復コスト 10,000円 |
55円 | 55円 | 55円 | 70~200円 |
100銘柄のみではあるも単元未満株のリアルタイム取引に対応。
このため、当日の値動きを見ながらフレキシブルな取引が可能です。
一方、サービス開始時は1,000銘柄(予定)と取扱い銘柄が限定的であるため、必要に応じて以下で紹介する証券会社を活用しましょう。
かぶミニのメリット、デメリットは以下で詳しく解説しています。

②マネックス証券「ワン株」

マネックス証券は、単元未満株サービス「ワン株」を提供。
業界でもいち早く1株投資の買付手数料無料を発表したネット証券として人気です。
手数料 | 買い:無料 売り:0.55% |
最低手数料 | 52円 |
スプレッド | ー |
国内に上場しているほとんどの銘柄に取引できる点がワン株の強みと言えるでしょう。
また、マネックス証券は細かな企業分析に対応した「銘柄スカウター」が利用できます。
2007年から長期の売上、利益、EPSに対応。
リーマンショック時の業績推移もチェック可能。

企業のセグメント別売上構成も確認できます。
投資企業の主力ビジネスをチェックしてみましょう。

このため、ワン株はもちろん企業分析ツールとして抑えておきたい証券会社と言えるでしょう。
銘柄スカウターの詳細は以下記事で紹介しています。


マネックス証券はコミュニティ機能に特化した投資アプリ「ferci」を用意
1株投資にも対応しており、口座開設した後にferciと活用して取引をするのもおすすめです
③SBI証券「S株」

SBI証券は単元未満株サービス「S株」を展開。
楽天証券、マネックス証券同様に買付手数料が無料である点が魅力です。
手数料 | 買い:無料 売り:0.55% |
最低手数料 | 55円 |
スプレッド | ー |
また、SBI証券は1日当たり3度の発注チャンスがあるため、当日の値動きを見ながら投資できるのは強みと言えるでしょう。

④LINE証券

2023年6月12日LINE証券は事業再編を発表
証券サービス(いちかぶ、投資信託等)は終了し、2024年度中に野村証券に引継ぎが行われます
このため、新規でのLINE証券口座開設はおすすめできません
1株投資に興味がある方は、他の証券口座を利用するようにしましょう
LINE証券は、通話アプリLINEとの連携ができることもあり20代投資家から高い評価を得ています。
取引コストは、東証参考価格に加減算した価格で約定するスプレッド方式を採用。
取引時間によって手数料が異なるため注意しましょう。
取引コスト | |
開場時 | 0.35% |
時間外 | 1.0% |

市場開場時は取引コストが往復0.7%(0.35%×2)と割安。
また、お気に入り銘柄は「LINE」を通して、決算レポートを受け取ることができます。


⑤PayPay証券

PayPay証券は1,000円から定額購入できるスマホ証券アプリです。
米国株は1株から購入することができるも、1株単価が5万円を超える銘柄も存在します。
そこでPayPay証券を活用すれば、1,000円から取引することが可能。
但し、手数料は他の証券会社と比較して割高である点は課題と言えるでしょう。
日本株 | 米国株 | |
開場時 | 買付価格の0.5% | 買付価格の0.5% |
時間外 | 買付価格の1.0% | 買付価格の0.7% |
「ランチを節約したお金」など、決まったお金を株式に変更したい方におすすめの証券会社です。


⑥CONNECT「ひな株」

CONNECTは 、「大和証券グループ」が運営。
「ひな株」という単元未満株サービスを展開しています。
手数料 | ー |
最低手数料 | ー |
スプレッド | 片道0.5% |
スプレッド方式を採用しており、取得単価に0.5%の加えた価格で取引が成立。
CONNETは「dポイント」活用した、ポイント投資に対応しています。
このため、日頃dポイントを貯めている方は利用を検討してみましょう。
⑦日興フロッギー

日興フロッギーは、SMBC日興証券が提供する単元未満株サービスです。
金額指定注文方式を採用して、1,000円、2,000円など希望の金額で株を購入できるの点が強みと言えるでしょう。
注文金額 | 購入手数料 | 売却手数料 |
---|---|---|
100万円以下 | 0% | 0.5% |
100万円超 | 1% | 1% |
注文金額100万円以下であれば、売却手数料0.5%と格安。
また、企業紹介記事を起点に「学びながら気になった株がすぐ買える」という点も特徴です。
このため、投資初心者に優しい証券会社と言えるでしょう。
【終了】SBIネオモバイル証券

手数料定額サービスを提供していたSBIネオモバイル証券は、SBI証券との経営統合を発表。
2023年以降新規口座開設ができません。
通常買付は2023年12月末持って終了することが決定しています。
このため、現在ネオモバを利用している投資家は以下記事を参考に切替先を検討してみましょう。

「ワンコイン投資」気になる3つの質問【Q&A】

ワンコイン(単元未満株)投資を始める方の気になる質問を集めました。
Q1.1株でも株主優待は貰えますか?
一般的に単元株(100株)保有すれば、株主優待を受け取ることができます。
このため、少額投資では株主優待を受け取ることができません。
但し、一部の企業では1株から株主優待を提供。


Q2.ワンコイン投資でも配当金が貰えますか?
ワンコイン投資でも配当金を受け取ることができます。
少額から投資ができるため、セクター分散をしながら高配当株を購入してみましょう。
(参考)「高配当株の買い時とは?」いつ買うべきか4つのポイントで解説
Q3.ワンコイン投資に議決権はありますか?
ワンコイン投資では議決権が付与されることはありません。
このため、株主総会へ参加する権利は無いと覚えておきおましょう。
少額投資アプリ【まとめ】
本記事では「ワンコイン投資が可能な少額投資アプリ」をまとめました。
今回紹介した証券会社は以下の通りです。
少額投資アプリの特徴は各社異なります。
手数料の安さはもちろん、「ポイント投資の有無」、「取扱い銘柄数」などを参考に選択するようにしましょう。
以上、少額投資アプリまとめでした。
【関連記事】少額投資を始めたら投資管理アプリの活用がおすすめです。

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