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「財形貯蓄はやめたほうがいい!」4つのデメリットを解説│具体的対策あり

悩み人
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会社上司の勧めもあり、財形貯蓄を検討しています。メリット、デメリットを詳しく教えて下さい。

本記事では、「財形貯蓄はやめたほうがいい!」をテーマにメリット、デメリットを解説します。

筆者も財形貯蓄で300万円ほどお金を貯めていた経験があります。

正直な所、今では「もったいない事をしたな・・・」と感じています。

その理由を詳しく解説させて頂きます。

本記事の結論

現在は超低金利のため非課税の恩恵も少なく、財形貯蓄はおすすめできません。
但し、給料が入ったらすぐに全額使ってしまう方には活用価値もあり。

財形貯蓄はやめとけというのが記事構成です。

財形貯蓄とは?

そもそも財形貯蓄とは?について簡単に解説。

財形貯蓄とは?

金融機関などと契約を結んで賃金からの控除(天引)により、事業主を通じてお金を積み立てる制度です。

財形貯蓄は3つの商品に分類されます。

  1. 一般財形貯蓄
  2. 財形住宅貯蓄
  3. 財形年金貯蓄

①一般財形貯蓄

目的を問わない使途自由な貯蓄制度

【メリット】

  • 使用目的が自由である
  • 貯蓄から1年が経てば自由に引き出せる

【デメリット】

  • 利子等に対する非課税制度はなし(利子に約20%の課税がかかる)

②財形住宅貯蓄

持家取得を目的とした貯蓄制度

【メリット】

  • 利子等に対する非課税措置(550万円までの貯蓄は利子が非課税)
  • 持家の増改築にも対応

【デメリット】

  • 住宅以外の目的の場合、過去5年分の利子が課税対象になる
  • 原則積立期間5年以上

③財形年金貯蓄

老後の生活資金として貯蓄をする制度

【メリット】

  • 利子等に対する非課税措置(550万円までの貯蓄は利子が非課税)
  • 「公的年金」と合わせて貯蓄が可能

【デメリット】

  • 老後の生活資金以外の目的の場合、過去5年分の利子が課税対象になる
  • 原則積立期間5年以上

財形貯蓄比較表

3種類の制度をまとめると以下の通りです。

一般財形貯蓄 財形住宅貯蓄 財形年金貯蓄
使い道 目的自由 住宅 老後資金
積立期間 原則3年以上 原則5年以上 原則5年以上
非課税制度 無し 有り 有り
非課税枠 住宅財形・年金財形は合算で
残高550万円まで利息が非課税
利用制限 なし 満55歳未満 満55歳未満
積立金額 1,000円以上1,000円単位
備考 他制度との併用可能

財形貯蓄を検討している方は、3つの制度の違いを理解しましょう。

続いて、財形貯蓄のメリットを解説します。

「財形貯蓄」4つのメリット

メリット①元本保証である

財形貯蓄は会社が指定した金融機関と定期預金を組む事になります。

つまり、株式投資と異なり貯蓄が目減りする事はありません。

2020年コロナショックでは短期間で株式は40%を超える暴落となりました。

株価に左右にされず安定してお金を貯める事ができるのが財形貯蓄のメリットです。

メリット②自動で貯蓄ができる

悩み人
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口座に入っているお金はついつい飲み代に使ってしまう・・・

という方が一定数います。

財形貯蓄の場合、賃金からの自動控除(天引き)です。

つまり、お金を持ったらついつい無駄遣いしてしまう方におすすめの制度と言えます。

しばらく放置していたら、「結構な金額が貯まっていた」というのも財形貯蓄のメリットです。

メリット③利子が非課税で受け取れる

「財形住宅貯蓄」、「財形年金貯蓄」の場合、550万円まで非課税として利子を受け取る事が可能。

通常、利息には約20%の税金が掛かります。

非課税で利子が受け取れる点もメリットです。

メリット④住宅購入時融資を受ける事ができる

財形貯蓄残高の合計額が50万円以上の方を対象に、住宅ローン融資が受けられます。

貯蓄残高合計の10倍までの額で、最高4,000万円まで可能。

(参考)財形住宅融資:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

但し、ネット銀行の方が金利が安い場合も多く、借り入れの際はしっかりと比較をする事をおすすめします。

「財形貯蓄はやめたほうがいい!」4つのデメリット

財形貯蓄は様々なメリットがあります。

但し、結論「財形貯蓄はおすすめできません」

具体的なデメリットを元に解説していきます。

デメリット①金利が低い

財形貯蓄の利息は低金利です。

(参考)三菱UFJ信託銀行の場合

受け取れる金利は「0.002%」のみ。

仮に毎月「5万円」を5年間積立した場合

  • 元本:300万円
  • 受け取れる金利:148円

結論、受け取れる金利は「148円」のみです。

「財形住宅貯蓄」、「財形年金貯蓄」の場合、残高550万円まで非課税という恩恵がありますが、低金利の現在では大きな恩恵ではありません。

金利が低く、利回りの恩恵が少ない点がデメリットです。

デメリット②引き出しまでに時間が掛かる

財形貯蓄解約後、お金が入金されるまでに「1週間」程度かかります。

  1. 会社へ解約を通知
  2. 会社から金融機関に書類提出
  3. 数日後、金融機関から入金

ゴールデンウィークや年末年始を挟むと更に日数を要します。

つまり、緊急でお金が必要になった場合、対応ができないという点はご注意を。

急な出費にも対応できるよう、財形貯蓄とは別に預金を残しておきましょう。

デメリット③要件外の払い出しは課税される

「財形住宅貯蓄」、「財形年金貯蓄」の場合、残高550万円まで非課税で利子が受け取れます。

但し、要件外の受け取りは過去5年間さかのぼって、利息の20%が課税される点はご注意を。

例えば、財形住宅貯蓄の場合「住宅購入、増改築」である必要があります。
※住宅取得の証明書提出が必要

払い出し制限がある点もデメリットの1つです。

デメリット④他の財形貯蓄への預け替えは不可

「財形住宅貯蓄」、「財形年金貯蓄」の場合、保有期間に関わらず、任意に別の金融機関の財形商品に預け替えることはできません。

※一般財形貯蓄の場合:3年以上財形貯蓄を保有していれば預け替え可能

このため、「住宅購入予定が無くなったため財形年金貯蓄へ変更したい」と思っても残念ながら預け替えはできません。

財形貯蓄のデメリットをまとめると以下の通り

  1. 金利が低い
  2. 引き出しまでに時間がかかる
  3. 要件外の払い出しは課税される
  4. 他の財形貯蓄への預け替えは不可

特に気になるデメリットは「金利の低さ」です。

引き出し制限がある中、得られる金利は「年0.002%」

楽天銀行であれば「年0.1%」の金利が受け取れます。
(参考)楽天銀行マネーブリッジ

また、非課税で利子が受け取れる点も、低金利の現在では大きなメリットではありません。

以上が「財形貯蓄はやめたほうがいい4つの理由」です。

「財形貯蓄」おすすめする人

財形貯蓄はこんな方におすすめです。

  • 貯金が苦手
  • お金があると全額使ってしまう
  • 無駄遣いが辞められない

という方には財形貯蓄はおすすめです。

給与天引きで貯蓄ができるため、残ったお金で生活するだけでOK。

ほったらかしで貯蓄をする事ができます。

また、数年後に「車を購入する」、「結婚する」などの決められたイベントがある方にもおすすめです。

但し、デメリットで解説した通り貯蓄を行うベストな選択肢ではありません

制度を活用せず、お金を貯めるマインドを持つ事が大切です。

財形貯蓄ではなく投資を始めよう

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財形貯蓄はやめたほうがいいなら何をしたらいいだろう?

結論、非課税制度を活用した「長期・分散・積立投資」がおすすめです。

非課税制度の種類は以下の通り

  • NISA
  • 積立NISA
  • ジュニアNISA

特に、少額から始めたい方は「積立NISA」の活用をおすすめします。

積立NISAの場合、200年の歴史上「年5%」程度のリターンが期待されると言われています。

財形貯蓄と積立NISAの比較すると以下の通り

例:月3万円×10年間積立(元本360万円)

  • 財形貯蓄:360万円
  • 積立NISA:466万円

10年後の保有資産では約100万円の違いがでます。

複利で運用されるため、20年以上となるとその差は更に拡大。

「将来のためにお金を貯めたい」と思ったら、安易に財形貯蓄を始めるのではなく、非課税制度の活用をおすすめします。

「私には積立NISAが向いているのかな?」と思ったら以下記事でセルフチェックを行いましょう。

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「財形貯蓄はやめたほうがいい」まとめ

本記事では、「財形貯蓄はやめたほうがいい!」をテーマに理由を解説しました。

財形貯蓄をやめたほうがいい理由は

  1. 金利が低い
  2. 引き出しまでに時間がかかる
  3. 要件外の払い出しは課税される
  4. 他の財形貯蓄への預け替えは不可

特に、引き出し制限があるにも関わらず「金利が低い」という点が課題です。

長期的な目線で「貯蓄をしよう!」と思ったら積立NISAなど非課税制度の活用をおすすめします。

「口座開設が手間」、「投資商品を調べるのが面倒」などの気持ちもよく分かります。

が、10年後、20年後始めた人と始めてない人では大きな差となってしまいます。

将来の自分のためにも1日でも早い行動開始をおすすめします。

以上、財形貯蓄おすすめしない理由まとめでした。

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