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「VYMはおすすめしない」と言われる6つの理由│メリット、デメリットを解説

悩み人
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高配当ETF「VYM」が気になる。メリット、デメリットを教えて欲しい

本記事では、米国高配当ETF「VYM」をテーマにメリット、デメリットを解説します。

VYMは分散性の高い高配当ETFとして、多くの投資家から高い評価を得ています。

但し、一部「おすすめできない」と言われるデメリットも存在。

このため、投資をする前にメリットだけでなくVYMの注意点についても理解をしておきましょう。

本記事の結論

①VYMは低コストで運用できるETF

②分散性は約400社と優秀

③但し、パフォーマンスはS&P500に劣る

④配当利回りも約3%と微妙

⑤「成長性」+「配当利回り」どちらもバランス良く欲しい方に最適なETFである

「VYM」5つのメリット(SPYD、HDV比較)

まずは、VYMの特徴と投資をするメリットを解説します。

VYMのみで特徴を理解するのではなく、同じく米国高配当ETFとして高い評価を得ている「SPYD」、「HDV」との違いをチェックしましょう。

米国高配当ETF比較表は以下の通り
※スマホの方はスライドできます。

ティッカー VYM SPYD HDV
運用会社 バンガード ステートストリート ブラックロック
設定日 2006年11月16日 2015年10月22日 2011年3月31日
保有銘柄数 約400社 約80社 約75社
純資産総額 451億ドル 77億ドル 121億ドル
信託報酬 0.06% 0.07% 0.08%
配当利回り
(2021年)
3.38% 4.70% 4.00%
株価
(2022年7月24日時点)
103.29ドル 39.93ドル 99.72ドル
最新株価 詳細 詳細 詳細

VYMのメリットと特徴を以下で深掘りしていきます。

①信託報酬は格安

VYMの信託報酬は「0.06%/年」と格安です。

仮に100万円投資をしても年600円と低コストで約400社に分散投資が可能。

また、僅かではあるも高配当ETF「SPYD」、「HDV」と比較しても安い信託報酬となっています。

  • VYM:0.06%
  • SPYD:0.07%
  • HDV:0.08%

②純資産額が多い

VYMは451億ドルと高い純資産額を保有しています。

純資産額少ないETFは「早期償還リスク」が高まるため、VYMの純資産額には安心感があります。

  • VYM:451億ドル
  • SPYD:77億ドル
  • HDV:121億ドル

上記の通り、他の高配当ETFと比較しても潤沢な純資産額という点は強みです。

③分散性が高い

VYMは「約400社」に広く分散された高配当ETFです。

  • VYM:約400社
  • SPYD:約80社
  • HDV:約75社

上記の通り、「SPYD」、「HDV」の分散性、セクターの偏りに課題が残るため、複数のETFとの同時購入が推奨されています。

その点、VYMの場合分散性が高く1本で投資ができるのは強みです。

VYM投資セクター上位5社は以下の通り
※2022年6月30日時点

金融 19.40%
ヘルスケア 15.50%
生活必需品 13.40%
エネルギー 9.90%
資本財 8.40%

コアセクターは「金融」、「生活必需品」、「ヘルスケア」

セクター比率のバランスが良い点もVYMの特徴です。

④設定から歴史が長い

VYMは設定から歴史が長いのが特徴です。

  • VYM:2006年11月16日
  • SPYD:2015年10月22日
  • HDV:2011年3月31日

VYMのみ「リーマンショック」を経験しています。

このため、暴落時の動きを事前に想定できるのは強みと言えます。

⑤高配当ETFの中でパフォーマンスが高い

以下、高配当ETFのパフォーマンス比較
期間:2010年~2022年

結論、「VYM」が最も高いパフォーマンスです。

このため、配当利回りだけでなく売却益を目指したい方におすすめのETFと言えます。

但し、あくまで過去の株価推移であるため1つの情報として取扱いをしましょう。

こんな魅力のあるVYMですが「おすすめしない」と言われるデメリットがあります。

「VYMはおすすめしない」と言われる6つのデメリット

VYMをおすすめしないと言われるデメリットは以下の通りです。

順番に解説します。

デメリット①パフォーマンスはS&P500に劣る

高配当ETFの中では、高いパフォーマンスを誇るVYMですが、「VOO(S&P500)」にはパフォーマンス劣る結果となっています。

以下、2010年~2022年の株価比較

2020年以降大きくパフォーマンスに差が付いています。

パフォーマンスの違いは構成銘柄に大きな違いがあるためです。

各ETF組み入れ銘柄上位10社
※スマホの方はスライドできます

VYM 投資比率 VOO 投資比率
J&J 3.48% アップル 6.55%
エクソンモービル 2.69% マイクロソフト 5.98%
P&G 2.56% アマゾン 2.90%
JPモルガン 2.45% アルファベット 2.04%
ファイザー 2.21% アルファベット 1.88%
シェブロン 2.1212% テスラ 1.76%
ホーム・デポ 2.11% バークシャー 1.54%
イーライリリー 2.04% ユナイテッドヘルス 1.50%
アッヴィ 2.02% J&J 1.46%
コカ・コーラ 1.83% エヌビディア 1.18%

結論、VYMにはGAFAMを中心としたハイテク銘柄の組み入れがありません。

このため、売却益を目指す場合S&P500の方が優秀という点は覚えておきましょう。

デメリット②成熟企業が中心

VYMは平均以上の配当を出す普通株で構成される「FTSEハイディビデンド・イールド指数」に連動する投資成果を狙うETFです。

「配当利回りが平均以上=成熟企業が多く」今後急激な株価上昇が難しいと言えます。

特に、成長性が高いハイテク銘柄は配当利回りが低く組み入れされないため、注意が必要です。

デメリット③配当利回りが微妙

VYMの2021年配当利回りは「3.38%」です。

3%超えと配当利回りは高い数値であるも、他の高配当ETFと比較すると物足りない数値と言えます。

  • VYM:3.38%
  • SPYD:4.70%
  • HDV:4.00%

このため、高配当株の定義を「4%以上」と考えている方にはVYMはおすすめできません。

デメリット④分散性=暴落に強いわけではない

VYMの組入銘柄数は「約400社」です。

このため、「銘柄数が増えると守りに強くなる」と考える方も少なくありません。

結論、いくら銘柄数を分散させたところで暴落に強くなることはありません。

守りに強いポートフォリオを作りたい場合

  • 債券
  • 不動産
  • 原油

など、株式とは異なる動きをする投資商品を保有する必要があります。

このため、「VYM=分散性が高く守りに強い」というわけではない点は理解しておきましょう。

詳細は以下理想的なアセットアロケーションにて解説しています。

【重要】理想的なアセットアロケーションとは?6つポイントで解説 本記事では「理想的なアセットアロケーションとは?」をテーマにポイントを解説します。 正しい資産形成をするには、アセットアロ...

デメリット⑤為替の影響を受ける

VYMへの投資は為替の影響を受ける点は注意が必要です。

以下、米ドル/円の10年チャート

楽天証券米ドル/円より引用

過去10年で見ても

  • 2012年:76円
  • 2015年:124円

と大きなボラティリティとなっています。

このため、「為替により想定より含み益が減少する」という事も十分考えられます

VYMだけが対象となるデメリットではありません、米国株へ投資をする方は注意をしましょう。

日本人である以上、自国通貨への投資もバランス良く行う事をおすすめします。

デメリット⑥米国課税には注意

米国株から配当金を得る場合、「米国課税」が掛かります。

米国課税 日本課税
米国株 10% 20.315%
日本株 0% 20.315%

上記の通り、米国高配当株の配当金は「約30%」の税金が掛かります。

結果、受け取り額は「約72%」

米国課税分の10%は確定申告で還付を受ける事も可能ですが、所得税からの還付のため所得が少ない場合は全額は取り返すことができません。

このため、VYMの配当額を計算する場合米国課税も含めて試算をするようにしましょう。

(結論)「VYM」をおすすめする人

VYMの特徴をまとめると以下の通り

  • 信託報酬は格安(0.06%/年)
  • 分散性が高い(約400社)
  • パフォーマンスが高い

このため、格安なコストで米国株に分散投資ができるのは強み。

但し、配当利回りは「3.38%」と他のETFと比較すると物足りない数値です。

また、S&P500と比較してパフォーマンスが劣る点も課題と言えるでしょう。

上記をトータル的に加味すると「そこそこの配当利回り」+「成長性も取りたい」という方におすすめのETFです。

配当利回り、成長性ともに飛び抜けて高い評価ではありませんが、どちらも安定した数値を出しています。

悪い言い方をすると、「中途半端」なETFとしての扱いになりますが、「SPYD」、「HDV」と比較するとパフォーマンスは優秀です。

「配当金」+「成長性」どちらもバランス良く欲しいという方は、VYMの投資を検討してみましょう。

「VYM」投資を検討している方の3つの質問

VYMへの投資を検討している方の気になる質問をまとめました。

質問①VYMには投資信託もあるのか?

結論、VYMの投資信託があります。

対象投資信託は以下の通り

①楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド

  • 信託報酬:0.192%
  • 買付手数料なし

②SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド

  • 信託報酬:0.1238%
  • 買付手数料なし

結論、「楽天証券」or「SBI証券」にて上記2種類の投資信託が設定されています。

信託報酬で比較すると、2021年に設定された「SBIVYM」が優秀。

但し、どちらの投資信託も「配当金は自動再投資される」という点は注意が必要です。

高配当ETFの醍醐味は、「配当金が受け取れる」点にあるため積極的に活用したいと考える投資家は多くありません。

質問②VYMはどこで購入するのがおすすめか?

主要ネット証券買付手数料条件
※2022年10月時点

楽天証券 SBI証券 マネックス証券
対象外 対象外 対象外

結論、VYMは上記3社共に買付手数料無料対象外です。

このため、現在保有している証券口座から買付する方法で問題ないでしょう。

但し、円からドルへの転換手数料を抑えたい方は、住信SBIネット銀行を使って外貨決済する事で「25銭→4銭」に下げることができます。

参考:SBI証券公式外貨預金について

また、取引手数料無料の「DMM 株」を活用する方法もあります。

細かな、取引手数料にこだわる方は「SBI証券」or「DMM 株」の利用も検討してみましょう。

質問③VYMの配当日を教えて欲しい

VYMの配当日は「3月、6月、9月、12月」の年4回です。

各月の下旬に振り込まれますが、証券会社によって日程は異なります。

また、権利落ち日は以下の通り

  • 2022年3月18日
  • 2022年6月17日
  • 2022年9月16日
  • 2022年12月16日

VYMから配当金が欲しい方は、権利落ち日の1日前までに購入するようにしましょう。

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「VYM」メリット、デメリット【まとめ】

本記事では、米国高配当ETF「VYM」をテーマにメリット、デメリットをを解説しました。

ポイントをまとめると以下の通り

VYMは格安なコストで米国株に分散投資ができる高配当ETFです。

但し、「配当利回り」や「パフォーマンス」について若干課題が残ります。

このため、正しくVYMのデメリットを理解した上で投資を検討しましょう。

以上、VYMおすすめしないと言われる6つの理由まとめでした。

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