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「NYダウ平均株価」下落幅、下落率ランキング│コロナショックは何位?

悩み人
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過去の株価下落幅、下落率が気になる。コロナショックは歴史的に見てどうだったのかな?

本記事では「NYダウ平均株価」をテーマに過去の下落幅、下落率をランキング形式で解説します。

過去の歴史上、一定周期で株価は暴落を繰り替えしています。

このため、事前に株式投資のリスクを認識する事が大切です。

リスクを取りすぎていると感じたらポートフォリオの見直しを行いましょう。

「NYダウ平均株価」下落幅、下落率を知る際の3つのポイント

ポイント①暴落の歴史を知りポートフォリオを見直す

過去の歴史上、1日で10%を超える暴落となる事もあります。

リーマンショックでは1年半にかけて54%株価が下落。

米国市場は長期に渡り、右肩上がりのチャートを形成していますが、何度も暴落を繰り替えしながら上昇しています。

このため、過去の暴落の歴史を知り「リスクを取りすぎていないか?」を事前にチェックしておきましょう。

ポイント②下落幅と下落率は大きく異なる

過去と現在ではNYダウ平均株価に大きな違いがあります。

  • 2009年:10,000ドル前後
  • 2022年:33,000ドル前後

同じ10%の暴落でも下落幅は現在の方が拡大。

このため、暴落の歴史を知る際は下落率もチェックするようにしましょう。

ポイント③サーキットブレーカー制度を知る

株価暴落を抑制するサーキットブレーカー制度について理解しておきましょう。

「サーキットブレーカー」とは?

1日の値幅制限以上の取引値が付くことなどの予め定められた基準が満たされると、サーキットブレーカーが「発動」となる。

取引所は当該市場で取引(約定)の成立を一定期間発生させない状態となる。

このため、決められた値幅以上になるとパニックを抑えるために市場が停止。

サーキットブレーカー制度は、日本含め先進国で導入されています。

サーキットブレーカーの発動条件は以下の通り

レベル1 前日終値より7%上下したら15分間取引を停止
レベル2 前日終値より13%上下したら15分間取引を停止
レベル3 前日終値より20%上下したらその日は取引を停止

2020年3月9日アメリカの代表する株価指数S&P500の下落率が7%に達したことから15分間「サーキットブレーカー」が発動しました。

ちなみに、3月9日が米国の制度導入後初めての発動です。

このため、「1日当たり20%以上暴落する事はない」と覚えておきましょう。

(参考)日本でのサーキットブレーカー発動事例

日付 要因
2001年9月12日 アメリカ同時多発テロ
2008年10月14日 リーマンショック
2008年10月16日 リーマンショック
2011年3月14日 東日本大震災

日本では過去4回サーキットブレーカーが発動されています。

サーキットブレーカーの制度についても知識として理解しておきましょう。

それでは、下落幅、下落率をランキング形式で解説します。

「NYダウ平均株価」下落幅、下落率ランキング

下落幅ランキングTOP10

まずは、NYダウ平均株価下落幅についてTOP10は以下の通り。
※スマホの方はスライドできます。

順位 日付 下落幅 要因
1位 2020年3月16日 2997.10ドル コロナウイルス
2位 2020年3月12日 2352.60ドル コロナウイルス
3位 2020年3月9日 2013.76ドル コロナウイルス
4位 2020年6月11日 1861.82ドル コロナウイルス
5位 2020年3月11日 1464.94ドル コロナウイルス
6位 2020年4月1日 1338.46ドル コロナウイルス
7位 2020年2月27日 1190.95ドル コロナウイルス
8位 2018年2月5日 1175.21ドル 長期金利上昇
9位 2018年2月8日 1032.89ドル 長期金利上昇
10位 2020年2月24日 1031.61ドル コロナウイルス

ポイントは以下の通り

  1. 8位、9位以外すべて新型コロナウイルスの影響
  2. 1日の下落幅としては、約3,000ドルが最大
  3. コロナショックの影響が目立つ

下落幅はコロナショックで上位を埋め尽くされています。

コロナショックのチャートは以下の通り

コロナショックは短期で約38%の暴落となりました。

「過去の歴史上、短期で4割近く暴落する可能性がある」と覚えておきましょう。

下落率ランキングTOP5

続いて、NYダウ平均株価下落率ランキングTOP5は以下の通り。
※スマホの方はスライドできます。

順位 日付 下落率 要因
1位 1987年10月19日 ▲22.6% ブラックマンデー
2位 1929年10月28日 ▲13.5% 世界恐慌
3位 2020年3月16日 ▲12.93% コロナウイルス
4位 1929年10月29日 ▲11.7% 世界恐慌
5位 1931年10月5日 ▲10.7% 世界恐慌

ポイントは以下の通り

  1. 下落率ランキング1位はブラックマンデーの▲22.6%
  2. コロナショックは歴史上3位の下落率を記録
  3. 1日で10%を超える暴落リスクは認識する

注目は、1位ブラックマンデーの暴落率です。

サーキットブレーカー制度が無かった事もあり、20%を超える大暴落となりました。

仮に株式を1,000万保有していれば、ざっくり220万程度の損失。

暴落時は、大量の売り注文で当時のパソコンでは処理しきれず、市場は大パニックになったようです。

ブラックマンデー株式チャートは以下の通り

現状、サーキットブレーカー制度はあるも過去の歴史上10%を超える暴落も珍しくありません。

今一度、自身のリスク資産と現金の比率について見直すようにしましょう。

詳しくは、「理想的なアセットアロケーション」にて解説をしています。

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「NYダウ平均株価」まとめ

本記事ではNYダウ平均株価下落幅、下落率についてランキング形式で紹介しました。

ポイントをまとめると以下の通り

【NYダウ平均株価下落幅】

  1. 8位、9位以外すべて新型コロナウイルスの影響
  2. 1日の下落幅としては、約3,000ドルが最大
  3. コロナショックの影響が目立つ

【NYダウ平均株価下落率】

  1. 下落率ランキング1位はブラックマンデーの▲22.6%
  2. コロナショックは歴史上3位の下落率を記録
  3. 1日で10%を超える暴落リスクは認識する

過去の歴史上、定期的に大きな暴落が発生しています。

このため、以下の点に注意をしましょう。

  • 暴落は一定周期で発生する
  • 投資と貯金のバランスは大切
  • 短期的な値動きは気にせず長期目線で投資をする

次いつ暴落が来るのかは誰にも分かりません。

大切な自身の投資資金を守れるよう、リスク資産と現金の比率は見直すようにしましょう。

以上、NYダウ平均株価下落幅、下落率ランキングまとめでした。

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