投資手法

【節税対策】株の損出しのやり方とは?いつまで?デメリットなど徹底解説

悩み人
悩み人
株の「損出し」が気になる。損出しのやり方、注意点など分かりやすく教えて欲しい。

本記事では「株の損出し」をテーマにやり方、デメリットなど解説します。

「損出し」を行う事で、お得に節税をすることができます。

但し、デメリットや注意点があるため正しい方法を理解しておきましょう。

株の損出しとは?

まずは、「損出し」の基本について解説します。

株の損出しとは?

確定している利益に対し、含み損を確定させる(売却する)ことで差し引きする事

株式取引で得た配当金や売却益には「約20%」の税金が発生。

この20%を損出しする事で支払った税金を取り戻す事ができます。

但し、すべての人が対象ではないため注意が必要です。

損出しが出来る条件は以下の通り

  1. 売却益や配当金などで確定益が有る
  2. 含み損となっている銘柄を保有している

損出しをする前に自身が対象となるかチェックしましょう。

「損出し」による節税効果は?

具体的な事例を元に節税効果を解説します。

今回の事例は以下の通り

  1. 2022年度A社にて100万円の売却益あり
  2. 税金「20万円」支払い済み
  3. B社で70万円の含み損の状態

【損出しをしない場合】

2022年は100万円の売却益に対して20万円の税金支払い

【損出しをする場合】

B社70万円を損出し(売却)

売却益「100万円‐70万円」となり、2022年度の売却益は30万円へ減額される。

30万円の売却益の場合、6万円のみ税金徴収のため支払い過ぎていた14万円が証券口座に返還

これが損出しによる節税効果です。

損出しあり 損出しなし
A社利益 100万円 100万円
B社損出し 70万円 0円
売却益 30万円 100万円
税金 6万円 20万円
効果 20万円‐6万円=14万円節税

上記は一例ですが、節税効果の大きさが分かりますよね。

「損出し」2つの注意点

損出しには注意点があります。

注意点①株価平均化には注意

銘柄を買戻すタイミングには注意が必要です。

結論としては以下の通り

損出しを行った現物株を同一営業日に買い戻すと株価が平均化される

という点は必ず覚えておきましょう。

損出しのために保有株を売却した後、同じ証券会社で同日に購入した場合

「売ってから買った」にも関わらず「買ってから売った」とされてしまいます。

この場合、「1000円‐500円=500円分」の損出しをしようとしたにも関わらず、結果250円分の損出ししか出来ない結果に。

悩み人
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なぜ平均化されるのですか?

という悩みがあるかと思います、株取引上のルールと覚えておけばOKです。

同じ営業日で損出しをする場合は注意をしましょう。

注意点②仮装売買と判断されるリスクも

「売り⇒買い⇒売り」など何度も同じ価格で売買を繰り返すと仮装売買(価格操縦)と判断されてしまうリスクがあります。

但し、一般的な損出しでは心配ありません。

特に、大型株であれば個人投資家が市場に影響を与える事は不可能です。

「時価総額が小さい+保有株数が多い」場合は、リスクとして認識しておきましょう。

「損出し」の正しいやり方・方法

損出しした銘柄を買い戻す場合、以下3点の方法で実施をしましょう。

  1. 翌営業日に買い戻す
  2. 信用買い⇒翌日現引きする
  3. 別の証券口座で購入する

順番に解説します。

方法①翌営業日に買い戻す

シンプルに売却をした翌日に買い戻す方法です。

一番手軽な損出しの方法のため、買戻しを検討している方は「翌日買い戻す」という点を覚えておきましょう。

但し、注意点として「株価が大きく変動する」可能性があります。

「翌日株価が急騰してしまった・・・」という場合も。

続いて、同日に買い戻す方法を2点解説します。

方法②信用買い⇒翌日現引きする

信用口座を開設している方はこちらの方法もおすすめです。

方法は以下の通り

  1. 損出しをする銘柄を売却
  2. 同じタイミングで信用買い
  3. 翌営業日に信用買い⇒現引きする

株価の平均化は「現物取引」の場合のみ発生します。

このため、「現物」と「信用」での取引の場合は問題ありません。

注意点として、信用取引は金利コストを支払う必要あるため、翌営業日に現引き処理を行いましょう。

信用取引については、株の信用取引はやめとけ!│メリット・デメリット、注意点とは?で解説をしているので合わせてどうぞ。

方法③別の証券口座で購入する

複数の証券口座を保有している方は違う証券口座で購入するのもおすすめです。

  • 証券会社A:損出し銘柄の売却
  • 証券会社B:損出し銘柄を購入

「私は信用取引をしたくない」という方は別の証券口座で購入も検討してみましょう。

【補足情報】

特定口座(源泉徴収あり)で配当金や売却益の税金については、証券会社が自動的に計算し口座から天引きされます。

個人投資家の方が確定申告をする必要はありません。

但し、証券会社違う場合は確定申告をする必要があります。

注意点としては、確定申告した場合売却益は合計所得額としてカウントされてしまいます。

つまり、年間の所得が増えたという事で年間の保険料が還付以上に上がってしまう・・・という事もあるので注意が必要です。

外部サイト:【株売却益・配当金】申告方法によって知らずに損しているかも!で解説しています。

「損出し」はいつまでに行う?

損出しには期限があります。

損出しは年内最終営業日の2営業日前まで

つまり、2022年の場合12月28日(水)が最終日です。

2022年12月29日、30日(大納会)に売買した場合、2023年として取扱いされてしまうので注意をしておきましょう。

損出しを検討している方はスケジュールに注意が必要です。

「損出し」のデメリット

念のため、損出しのデメリットも解説します。

損出しのデメリットは以下の通りです。

株主優待の長期保有権利が無くなる可能性がある

最近では、株主優待制度に長期保有特典を付ける企業が増加しています。

株価の安定化を目的に、今後も長期保有特典を付ける企業が増えてくると思われます。

注意点としては、

長期保有特典は「同一の株主番号で連続して株主名簿に記載されている事」

というルールを設定している事が一般的。

損出しを行った場合、株主番号が変更になる可能性があるという点はご注意下さい。

但し、企業や証券会社によって違う場合があるので、念のため「可能性がある」という表記にしています。

以下、オリックスが株主番号について回答しているので参考まで。

2020年オリックスふるさと優待質問集より引用

株の「損出し」まとめ

本記事では株の損出しをテーマにやり方、注意点を解説しました。

記事のポイントをまとめると以下の通り

損出しのやり方は以下の通り

  1. 翌営業日に買い戻す
  2. 信用買い⇒翌日現引きする
  3. 別の証券口座で購入する

損出しの注意点は以下の通り

  1. 損出しを同日に行う場合は株価平均化に注意
  2. 損出しは2営業日前まで(12月28日)
  3. 株主優待の長期保有が無くなる可能性あり

損出しのメリットは節税ですが、自身の保有株から含み損が無くなる効果もあります。

年末に損出しを行い、翌年から心機一転株取引を始めてみてはいかがでしょう。

以上、株の損出しやり方、デメリットまとめでした。

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