本記事では「米国高配当ETF」をテーマに特徴や配当利回りを解説します。
米国高配当ETFは好調な株価推移を受け、投資をする方が増加。
分散性の高い高配当株を探している方におすすめです。
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米国高配当ETF【VYM、HDV、SPYD】とは?
本記事では米国高配当ETFである以下3選を紹介します。
- VYM
- HDV
- SPYD
米国高配当ETFの御三家です。
米国高配当ETFを検討中の方は、まずは基本の3種を抑えておきましょう。
それぞれ、「セクター比率」、「配当利回り」、「分散性」など特徴があります。
そのため、配当利回りの高さだけを見るのではなく、各ETFの特徴をしっかりと理解することが大切です。
まずは、「VYM、HDV、SPYD」へ投資するメリット、デメリットをチェックしましょう。
「VYM、HDV、SPYD」に投資するべき3つのメリット

メリット①配当金は年4回
今回紹介する米国高配当ETFは年4回配当金が受け取れます。
国内の個別株は年1回~2回が一般的。
頻繁に配当金が受け取れるのは、投資家にとってありがたいものです。
お金がお金を生む感覚をしっかりと感じることができます。
メリット②投資先が分散されている
高配当ETFは分散性に優れています。
今回紹介するETFを例にとると
- VYM:約395社
- HDV:約75社
- SPYD:約80社
と広く投資先が分散されています。
個別株には魅力はあるも、企業業績によっては「減配」、「無配」となる事があります。
減配リスクを分散できるのは高配当ETFのメリットです。
メリット③配当金は株価と比較して変動が緩やか
株価の下落幅ほど配当利回りは下落しない点はメリットです。
2020年コロナショックでは株価は1ヶ月で40%下落しました。
株価下落=業績悪化に伴い配当金も減配を発表している企業も少なくありません。
但し、配当金の下落幅は小さく「マイナス1%前後」に収まる事が一般的。
このため、「長期保有で配当金を受け取りながら株価の戻りを待つ」という事ができるのが高配当ETFの魅力です。
ちなみに、投資額と配当金のシミュレーションを作成
毎年100万円を4%の高配当ETFに投資した場合(税引前)
投資額 | 配当金 | |
1年目 | 100万円 | 4万円 |
2年目 | 200万円 | 8万円 |
3年目 | 300万円 | 12万円 |
4年目 | 400万円 | 16万円 |
5年目 | 500万円 | 20万円 |
6年目 | 600万円 | 24万円 |
600万円で配当金24万円/年を受け取る事が可能。
月2万円あれば、外食を数回楽しむ事ができます。
「VYM、HDV、SPYD」3つのデメリット

デメリット①配当金の二重課税
米国株の配当金には二重課税されます。
具体的には以下の通り
米国課税 | 日本課税 | |
(米国)配当金・分配金 | 10% | 20.315% |
(日本)配当金・分配金 | 0% | 20.315% |
手元に残る配当金は「約72%」となります。
米国課税分の10%は確定申告で還付を受ける事も可能ですが、所得税からの還付のため所得が少ない場合は、全額は取り返すことはできません。
また、オフィスワーカーであれば「確定申告」は手間と感じる方も少なくありません。
デメリット②企業の成長が緩やか
高配当株は、成熟した企業への投資のため株価の上昇は緩やかな傾向にあります
このため、既に高いシェアや利益率が確保されており、今後更なる企業成長が難しいという現実があります。
グロース株のようなキャピタルゲイン(売却益)は期待しづらい点は注意が必要です。
デメリット③投資セクターが偏る可能性がある
米国高配当ETF別に投資セクター割合が大きく異なります。
高い配当利回りを求める場合
- エネルギー
- 不動産
- 通信
などへの投資が必要となります。
このため、投資を行う際は投資セクターについてもしっかりとチェックする必要があります。
対策としては、複数の高配当ETFを分散して購入するという方法も検討してみましょう。
それでは、高配当ETF「VYM、HDV、SPYD」特徴について解説していきます。
米国高配当ETF①VYM
バンガード 米国高配当株式ETF
投資内容 | 大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を、重点的に組み入れ。 |
---|---|
コアセクター | ヘルスケア 金融 消費財 |
経費率 | 0.06% |
分配金 | 四半期ごと |
配当率 | 2.70% |
純資産 | 437.92億米ドル |
直近の配当金 | 1株につき0.9386米ドル(2022年1月9日時点) |
株価 | 114.55米ドル(2021年1月7時点)最新の株価を調べる |
【2017~2021年の株価推移】

VYMの特徴
VYMは約400社に広く分散された時価総額加重平均型のETFです。
特徴は以下の通り
- 財務優良企業+広い分散性
- 高配当ETFとしては配当利回りは低め
- 経費率0.06%と格安
変動率が高い「不動産」セクターへの投資をしていないため、安定性の高い高配当ETFを探している方におすすめです。
VYMの特徴は以下で解説しています。

米国高配当ETF②HDV
iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF
投資内容 | 財務状況が健全な高配当企業75社に投資 |
---|---|
コアセクター | ヘルスケア 生活必需品 エネルギー |
経費率 | 0.08% |
分配金 | 四半期ごと |
配当率 | 3.41% |
純資産 | 76.17億米ドル |
直近の配当金 | 1株につき1.051454米ドル(2022年1月9日時点) |
株価 | 102.830米ドル(2022年1月9時点)最新の株価を調べる |
【2017~2021年の株価推移】

HDVの特徴
HDVは高配当企業約75社への分散投資をした時価総額加重平均型のETFです。
特徴は以下の通り
- エネルギーセクターへの比率が高い
- 75社と分散性は課題
- 配当利回り3%超え
HDVは以下セクターで投資比率7割を超えます。
- エネルギー
- ヘルスケア
- 通信
- 生活必需品
エネルギーセクターは高配当で有名ですが、コロナショック時は史上初の先物マイナスなど大きな問題となりました。
但し、財務健全性が高い企業に投資がされている点はメリットと言えます。
セクター比率に偏りがあるため、次に説明するSPYDと同時購入がおすすめです。
米国高配当ETF③SPYD
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF
投資内容 | S&P500の中で高配当企業80社に分散投資 |
---|---|
コアセクター | 金融 公益事業 不動産 |
経費率 | 0.07% |
分配金 | 四半期ごと |
配当率 | 3.54% |
純資産 | 55.02億米ドル |
直近の配当金 | 1株につき0.127557米ドル(2022年1月9日時点) |
株価 | 43.72米ドル(2022年1月9時点)最新の株価を調べる |
【2017~2021年の株価推移】

SPYDの特徴
SPYDはS&P500の高配当銘柄80社に均等投資したETFです。
特徴は以下の通り
- 不動産セクターへの投資比率が高い
- 配当利回り重視
- 分散性は80社と課題
配当利回りを重視する方におすすめのETFです。
但し、不動産セクターへの投資比率が高く、景気後退時大きく株価が影響を受ける点はリスクとして認識しておきましょう。
2020年コロナショック時には株価を大きく落としています。
SPYDの魅力は配当利回りだけでなく、購入単価(日本円で1株5,000円前後)が手頃な点も人気の理由です。
セクターバランスの点から、「SPYD+HDV」に分散投資する投資家も多くいます。
SPYDの特徴は以下で解説しています。

「VYM、HDV、SPYD」購入する際に理解するべき3つのポイント

①高配当ETFの購入タイミングを理解する
高配当株への投資はインデックス投資のように「毎月定期購入する」ようなものではありません。
結論としては市場が暴落しているときに「逆張り投資」をする必要があります。
- 株価が暴落したとき
- 〇〇ショックなど市況が厳しい時
- 目標配当利回りに入った時
などにまとまった資金を投資するのがベストな選択です。
筆者も「SPYD」に投資をしていますが、コロナショック時利回りが「5%」を超えてから分散投資を行っています。
高配当株の詳しい買い時は以下記事で解説しています。

②米国株取得に便利なメルマガを活用する
米国高配当株の情報収集にはメルマガの活用も検討しましょう。
具体的には「オックスフォードインカムレター」をおすすめします。
OXFORD CLUBホームページより引用
運営の目的は以下の通り
- 投資元本に触らず、配当だけで生活できるようになること
- 更に大きな富を築くこと
結論、「米国高配当株」への投資を推奨しています。
無料メルマガに登録する事で、「SPAC銘柄の特徴」、「コモディティ投資のデメリット」など受け取る事可能です。
無料で活用できるので、一度使用感を試してみてはいかがでしょう。

オックスフォードインカムレターについては以下で詳しく解説しています。

③配当金管理アプリを使用する
高配当ETF投資を始めたら、配当金を管理するアプリも合わせて活用しましょう。
なぜなら、投資銘柄が増えてくると「いつ、いくら入金されたのか?」を確認するのに時間を要するためです。
実際に筆者が活用しているアプリは「マネーフォワード ME」です。
家計簿アプリ利用率NO.1であり利用者1,300万人超えの大人気アプリ。
マネーフォワードの特徴は以下の通り
- 収入と支出の見える化
- 複数の銀行や証券会社の口座の一元化
- 利用料無料でOK
以下、実際に筆者が活用している画像です。

入金された配当金を自動で管理。
また、複数の証券口座を手軽にチェックすることができます。
無料アプリなので気軽に使用感を試してみることをおすすめします。
マネーフォワードMEについては以下で詳しくレビューしています。

米国高配当ETFまとめ
今回紹介したETFは以下の通りです。
ティッカー | 特徴 | 銘柄数 |
VYM | 財務優良+分散性が高い | 約400社 |
HDV | 財務健全性高い+分散性に課題 | 約75社 |
SPYD | 配当利回りNO.1(リスク有り) | 約80社 |
特徴に違いがあるもすべて人気の高配当ETFです。
米国高配当ETFは、投資先が分散されているため「減配リスク」を軽減できるというメリットがあります。
高配当株を購入したい方はぜひ米国高配当ETFの活用も検討してみましょう。
以上、「VYM、HDV、SPYD」特徴、配当利回りまとめでした。
【関連記事】米国株配当利回りの調べ方について解説しています。

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