本記事では「積立NISA」をテーマにやめとけと言われるデメリットを深掘りします。
積立NISAは「非課税で運用可能」、「投資対象が厳選されている」など多くの投資家から高い評価を得ています。
こんな素晴らしい非課税制度ですが、本記事では「積立NISAのデメリット」を中心に解説。
7つのデメリットを順番に解説していきます。
①積立NISAは年40万円まで投資できる非課税制度
②やめとけと言われるデメリットが存在
③「分配金が得られない」、「元本保証ではない」など注意
④但し、投資をしないことにもリスクがある
⑤アプリを活用して事前に期待リターンを確認しよう
(結論)積立NISAにはデメリットがあるも素晴らしい制度
積立NISA制度の基本は以下の通り
制度開始 | 2018年1月 |
---|---|
投資可能額 | 年間40万円 |
投資期間 | 20年間 |
投資商品 | 投資信託のみ |
「長期、積立、分散投資」をすることで、過去の歴史上年5%程度のリターンが期待されると言われています。
「相場の平均点を誰でも取れる」投資法であり、資産形成のスタートに最適と言えるでしょう。
こんな素晴らしい制度ですが「積立NISAなんかやめとけ」という声も一定数存在。
- 少額で投資を始めても意味がない
- リスクがある株なんか辞めとけ
- 一般投資家には勝てない
など、様々な考えがあるのも事実です。
この発言をする方の多くが、過去に失敗した経験から良心を持って発言していることも少なくありません。
積立NISAは投資であるため、すべての方におすすめできる投資法ではないと言えます。
このため、本記事のデメリットの部分を理解し、「自身には最適な投資法か?」を確認しておきましょう。
「積立NISAやめとけ」と言われる7つのデメリット

積立NISAやめとけと言われるデメリットは以下の通りです。
デメリット①投資対象が投資信託のみ

積立NISAの投資対象は「投資信託」のみである点は注意しましょう。
- 投資信託は1日1回の基準価格のみ
- ETFのようにすぐに購入、売却ができない
- 一般NISAのように個別株が買えない
但し、投資信託は「誰でも相場の平均点を取れる」投資手法。
「投資銘柄を選ぶ必要がない」、「分散投資が可能」など経験が少ない方も安心して投資をすることができます。
また、会社員など銘柄選びに時間を割くことができない方にも最適。
このため、投資家を選ぶも「投資信託のみ」というのは大きなデメリットではありません。
但し、投資信託の中には買ってはいけない商品も存在するため注意が必要です。

デメリット②損益通算できない

NISA口座と一般口座で損益通算をすることはできません。
- 一般口座:100万円の利益
- 積立NISA:100万円の損失
上記のようなシーンでは、一般口座のみ課税されてしまうためデメリットと言えるでしょう。
但し、積立NISAは20年以上長期保有を前提とした制度。
一時的に損失となる場合もありますが、継続して積立すれば将来的に大きな利益となることが期待されます。
このため、短期的な損得ではなく長期目線で積立NISAを始めることが大切です。
(参考)【節税対策】株の損出しのやり方とは?いつまで?デメリットなど徹底解説
デメリット③分配金は得られない

積立NISAは分配金を得ることができません。
分配金を得ることで、「投資のモチベーションがあがる」、「お小遣いに使える」などメリットが存在。
但し、分配金を受けないことで複利の力で資産を拡大させる効果があります。
つみたてNISA早わかりガイドブックより引用
積立NISAは将来のリターンを最大限得る制度。
目先の配当金はありませんが、効率良く資産を拡大させることができる制度と言えます。
分配金を受け取りたい方は、積立NISAと併用して高配当株投資も検討してみましょう。

デメリット④非課税枠が少ない

積立NISAの非課税枠は40万円までという制限があります。
このため、投資家の中には「物足りない非課税枠」と感じる方も少なくないでしょう。
- 夫:積立NISA 40万円/年
- 妻:積立NISA 40万円/年
- 子①:ジュニアNISA 80万円/年
- 子②:ジュニアNISA 80万円/年
「合計240万円/年」非課税枠で投資をすることができます。
但し、ジュニアNISAには「投資期間に制限がある」などデメリットもあるため注意しましょう。

デメリット⑤一括投資できない

積立NISAは分散投資を基本とした制度です。
このため、一括投資ができない点はデメリットと言えます。
但し、相場の未来は不確実であり最適な投資タイミングは誰にも分かりません。
このため、一括投資をせず「ドルコスト平均法」で積立投資をするのが最適解と言えます。
買い場を判断できる投資家にとっては機会損失になるため、自信がある方はボーナス積立の活用も検討してみましょう。
ドルコスト平均法については以下で解説しています。

デメリット⑥手軽に解約できてしまう

メリットである一方、制限がないため途中で投資を辞めてしまう方も少なくありません。
- 暴落を見て狼狽売りをした
- 手持ちの現金がなく売却
- 家族に不幸がありお金が必要になった
相場の変動を見て損失に耐えられず、売却する方も一定数存在。
このため、「積立NISAの継続は想像以上に難しい」と言えます。
以下、運用会社にて2003年~2013年顧客パフォーマンスを調査。
パフォーマンスが高い投資家の特徴は以下の通り
- 1位:亡くなっている人
- 2位:運用しているのを忘れている人

結論、「株を購入していることを忘れている投資家」が利益を出しています。
2009年は、リーマンショックの影響で株式市場は50%を超える暴落。
多くの投資家が資産を減らし、大きな損失を出したタイミングです。
このため、目先の収益を気にせず長期投資を行うことが大切と言えるでしょう。
(参考)【最強】「気絶投資法の魅力とは?」│メリット、デメリットを徹底解説
デメリット⑦元本割れリスクがある

積立NISAは投資であるため、市況により大きな損失を出す可能性があります。
このため、積立NISAはやめとけと考える方も少なくありません。
但し、「投資をしない=安全」という考えは誤りです。
金融商品を持たず現金のみというのは、「日本円の価値が上がることに投資」をしている状態。
物の価値は常に変動しており50年前の100円と現在の100円では価値が全く異なります。
一例として、公務員の給料推移を見てみましょう。
上記の通り、物価と合わせて初任給も上昇。
このため、元本保証を恐れて投資をしない場合、インフレリスクにより損をする可能性がある点は注意しましょう。

(おすすめ)アプリを活用して積立NISAを勉強しよう
当サイトでは、非課税制度を活用したインデックス投資を推奨。
「手数料が安い」、「企業分析が不要」など資産形成スタートとして最適解であるためです。
積立NISAを始める前に、ぜひ実施をして欲しいのが資産シミュレーション。
「毎月いくら積立すると将来いくらリターンが期待できるのか?」を理解することが大切です。
そこでおすすめなのが無料アプリ「トウシカ」の活用。
アプリを通して将来の資産シミュレーションや投資の勉強をすることができます。

その他にも、アプリを活用することで
- 積立NISAの基本
- リスク分散の方法
- テクニカル分析の勉強
などにも活用できます。
気になる方は一度無料ダウンロードをしてみましょう。
トウシカの詳細は以下で詳しく解説しています。

「積立NISAやめとけ」デメリットまとめ
本記事では「積立NISA」をテーマにデメリットを深掘りしました。
積立NISAデメリットは以下の通り
結論、積立NISAには様々なデメリットがあるも、投資スタートに最適な非課税制度です。
但し、手軽に始めることができる一方、継続は簡単ではありません。
このため、目先の収支にとらわれず継続することを意識しましょう。
以上、積立NISAデメリットまとめでした。
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